月別アーカイブ: 2009年3月
モンスター級のレンジャー
久しぶりのアングラーズマリン
ストレートフックの基礎知識 その5
スネリングはフッキング率をさらに高める方法で、アメリカのトーナメンターの間では、かなり浸透しています。ボクもパンチング等では、ほぼ100%スネリングをしています。スネリングをすると、フッキング率が上がるというだけでなく、バスの口の奥で掛かるようになり、バラシも減ります。
スネリングは慣れないうちは少々面倒ですが、慣れると時間もそれほど掛かりません。コツとして、最後にメインラインだけを持って締め込むのが大事で、端糸を持って引っ張ってはいけません。また、締め込んだ後に瞬間接着剤を落とすのもいいでしょう。
BMFフックはラインアイがハンダ付けされていて、隙間がないのでラインが隙間に咬んでしまう心配がありません。隙間にラインがかむと、そこから弱ってラインブレイクの心配があるので、自分でハンダ止めするか、チューブをかぶせるといいでしょう。
スネリングの場合、シンカーはペグ止めにするのが理想です。シンカーストッパーを使う場合は、シンカーの先端だけではなく、後方にも止めた方がいいでしょう。つまり、水中ではシンカーがワームの頭部を押さえないようにシンカーを止めた方が、ワームの自由度が増し、上下にリフトフォールさせるだけでワームが大きくうちわ効果で水を動かします。また、ピックアップ時のカバーの抜けもいいです。
バイトがあると、たいていの場合はシンカーも丸ごと口の中なので、フッキング時に瞬時にシンカーがラインアイを押さえて、フックポイントが起き上がります。結果、口の奥深くでフックが貫通します。特にパンチング等で比較的近い位置から真上方向にフッキングを入れると、バスはシンカーのせいで大きく口を開けてしまうので、すっぽ抜けしやすくなるのですが、ストレートフック&スネリングの場合は上あごにガッチリ掛かります。まだ、スネリングをしたことがない人は、絶対に一度試してください。
トーナメント前の楽しみ
不思議なクランク
とりあえず、バスプロショップ
今年もやっぱり出場します
ストレートフックの基礎知識 その4
前回、ストレートフック使用時のワームのズレ防止対策を2つ紹介しました。コークスクリューキーパーを使う方法はなかなか便利ですが、一つ欠点があります。コイルが邪魔で、スネリング(外掛け本結び)ができないのです(スネリングしてからコークスクリューキーパーを装着すればOKですが・・・)。
スネリングができて、ワームのズレを防止するには以前にも紹介しましたが、リバーブ方式が最強です。熱収縮チューブで簡単に装着でき、ホールド力はコークスクリューキーパー並です。普通にホームセンターで手に入る熱収縮チューブは使っているうちに緩むことがあるので、瞬間接着剤で止める方がいいです。
最強ストレートフックのBMFフック用に市販されているBMFバーブは防水用の熱収縮チューブで、チューブの内側に接着剤が塗られていて、ライターであぶると中の接着剤が溶けて、冷えると再び硬化するのでしっかり止まります。チューブ自体も肉厚なので、ホールド力は高いです。BMFバーブは少々高いので、ボクは半分にカットして使っています。これで数が2倍になって経済的です。
リバーブの取り付け位置ですが、外向き派と内向き派がいます。ボクは基本は外向きで、ワームの外から押さえるようにセットします。これができるのがテーパー状のリバーブの利点で、シリコンストッパー等ではフックポイント側からワームを刺して、ストッパーを抜こうとすると、ワーム自体が裂けてしまいます。ただし、外向きにリバーブをセットする場合は、リバーブとワームの間に隙間があるとトロロ状のモスが絡んでしまいますので、リバーブの角度を冷えて固まる前に指で調整してください。写真の上はちょうどよい角度ですが、下はリバーブが開きすぎです。
リバーブを内向きにしてもホールド力はありますが、この場合はリバーブが完全にワームの内部で収まらないといけません。リバーブの先端がワームから突き出てしまうとやはりモスが絡むので、スイートビーバーのような扁平のワームには内向きは向きません。
ブッシュ等の硬いヘビーカバーの場合は、両向きにダブルリバーブにすることもあります。また、ワームとリバーブを一体化させるために、瞬間接着剤(アロンアルファ速攻多用途EXTRA)で止めることもあります。
名作にバージョン3が登場
アメリカでステイシー90にバージョン3が発売されたようです。といっても金型はバージョン2と同じです。中のウェイトを重くし、さらにフックサイズを一回り大きくしたシンキングモデルのようです。要はバージョン2よりもさらに深い層を狙うために作られたようです。バージョン2は使うラインにもよりますが、水深6~8フィート潜るのに対して、バージョン3は10~12フィートは潜るんだそうです。
バージョン3は西海岸のお騒がせ男ゲーリー・ドビンズのニーズに応えて作られました。ゲーリー・ドビンズといえば、西海岸で最も成功したバスアングラーに1人で、ミスター・リッピングとも呼ばれるジャーキングが得意なアングラーです。過去にステイシー90(バージョン2)を使って何度も優勝しています。ボクもゲーリーと何度か一緒に釣りをしたことがあるのですが、ゲーリーはサスペンドドットを腹側に2個貼って、シンキングにチューニングして使っていました。そのバランスを市販モデルにしたのがバージョン3というわけです。
バージョン3はサスペンドしないので、当然、止めて見せて食わせるというよりは、テンポよくジャーキングして使うことになります。ゲーリーの実際のジャーキングを見たことがありますが、かなりソフトティップのロッドを使い、ソフトにただし大きなストロークで、動かしていたのが印象的でした。昨シーズンは自ら運転するレンジャーボートから投げ出されて病院に運ばれる事故を起こしたり、相変わらずのお騒がせ振りで肝心の活躍が久しいですが、今季はステイシーのバージョン3を武器に復活できるでしょうか?