月別アーカイブ: 2009年3月

レイク・ハバス プラクティス初日


 レイク・ハバスのプラクティスが始まりました。タイミングが悪く、スモールマウスはスポーニング真っ最中で、ベッドが無数にあちこちにあります。ただ、毎週のようにトーナメントが行われているせいか、空のベッドがほとんどです。
 ベッドのバスは簡単に釣れますが、ボクはトーナメントでもサイトフィッシングはしないと決めているので、これを狙うことはありません。仮に狙おうと思ってもボーターが釣ってしまうので、バックシートのコアングラーに釣るチャンスはありません。
 アウトサイドをブラインドキャストで狙ってみましたが、1匹しか釣れませんでした。かなり厳しいです。パートナーしだいでは本戦でノーフィッシュの可能性もあります。
 今日のプラクティスパートナーのザックはベッドのバス狙いで数匹キャッチしていました。こんなパターンが本番まで通用するんでしょうか? 明日もローカルのトーナメントが2試合あるそうです。

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モンスター級のレンジャー


 アングラーズマリンの店内で初めて本物レンジャーZ522を見ました。エンジンはヴェラードの300馬力が乗っていました。写真では伝わりにくいですが、すごくデカイです。迫力に圧倒される感じです。バスボートって感じがしません。かなり重そうで、大きなトラックでないと、引っ張るのはたいへんそうです。不景気な世の中ですが、こんなボートを買う人もいるんでしょうね。

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久しぶりのアングラーズマリン


 昨日、モデストからサンタモニカまで走って一泊し、今日は朝イチにアナハイムのアングラーズマリンに寄ってからレイクハバスに到着しました。アングラーズマリンに来たのは4年ぶりです。
 レイク・ハバスは春というよりすっかり夏って感じです。日中の最高気温は30度を超えそうです。

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ストレートフックの基礎知識 その5


Imgp9013  スネリングはフッキング率をさらに高める方法で、アメリカのトーナメンターの間では、かなり浸透しています。ボクもパンチング等では、ほぼ100%スネリングをしています。スネリングをすると、フッキング率が上がるというだけでなく、バスの口の奥で掛かるようになり、バラシも減ります。
 スネリングは慣れないうちは少々面倒ですが、慣れると時間もそれほど掛かりません。コツとして、最後にメインラインだけを持って締め込むのが大事で、端糸を持って引っ張ってはいけません。また、締め込んだ後に瞬間接着剤を落とすのもいいでしょう。
Imgp8983  BMFフックはラインアイがハンダ付けされていて、隙間がないのでラインが隙間に咬んでしまう心配がありません。隙間にラインがかむと、そこから弱ってラインブレイクの心配があるので、自分でハンダ止めするか、チューブをかぶせるといいでしょう。
 スネリングの場合、シンカーはペグ止めにするのが理想です。シンカーストッパーを使う場合は、シンカーの先端だけではなく、後方にも止めた方がいいでしょう。つまり、水中ではシンカーがワームの頭部を押さえないようにシンカーを止めた方が、ワームの自由度が増し、上下にリフトフォールさせるだけでワームが大きくうちわ効果で水を動かします。また、ピックアップ時のカバーの抜けもいいです。
Imgp9015  バイトがあると、たいていの場合はシンカーも丸ごと口の中なので、フッキング時に瞬時にシンカーがラインアイを押さえて、フックポイントが起き上がります。結果、口の奥深くでフックが貫通します。特にパンチング等で比較的近い位置から真上方向にフッキングを入れると、バスはシンカーのせいで大きく口を開けてしまうので、すっぽ抜けしやすくなるのですが、ストレートフック&スネリングの場合は上あごにガッチリ掛かります。まだ、スネリングをしたことがない人は、絶対に一度試してください。

トーナメント前の楽しみ


Imgp9010  今日は友人の家に置いてもらっているタックル類を整理して、明日の出発に備えています。
 トーナメントのたびに日本からいろいろ持ってきて、さらに現地のショップでもいろいろ衝動買いして、日本に持って帰るのが面倒なので次回のためにと置いて帰るので、タックルがどんどん貯まって、今ではこんなにたくさんになってしまいました。それでも、また今回も現地でいろいろ買ってしまうんでしょうね。
 あまりたくさん持って行くと、4日間のプラクティスでいろいろ試したくて迷ってしまうし、持って行かなかったものほど、あとで持って来れば良かったと後悔するし・・・。使いそうなやつは無くすと(足りないと)困るので予備も持って行きたいし・・・。でも、そうやって、いろいろ準備しているのって、ワクワクして楽しいです。
 

不思議なクランク


Imgp9001  バスプロショップで不思議なクランクベイトを見つけました。ボーマーのティム・ホートン・シグネーチャーモデルのスイッチバックシャッドといいます。
 一見するとただのファットフリーシャッドですが、中の内部構造が違います。スイッチバックとはラトル、ノンラトルが簡単にスイッチできることからついた名前です。オン・オフラトルシステムというそうです。
 中の構造が見たくて、透けるカラーを選んで購入しましたが、中のラトルボールが大きなループ上のレールの中にあって、前方腹側のルームに行くとラトルで、後方腹側のルームに行くとノンラトルになる仕組みです。不思議なのは、後方のルーム内に入るとボールが完全に固定されて全く音がしないことです。普通にキャストするぐらいでは、ルームからボールが外れることもありません。ただ、何かに当てると衝撃でコトンと外れて、前方に移動可となります。説明がパッケージの裏側にあります。
 一つのクランクでラトルにもノンラトルにもなるっていうのは、なかなか画期的なアイデアです。ただ、透けるカラーでない場合は、普通のファットフリーシャッドとの見分けがつかないような気がします。また、ラトルボールが見えないので、慣れるまではスイッチするのが難しそうです。

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とりあえず、バスプロショップ


Imgp8995  サンフランシスコに無事に到着し、まずはマンテカのバスプロショップに立ち寄って、カリフォルニアの年間のフィッシングライセンスを購入しました。カリフォルニアはサーモンを釣るとか、竿を同時に2本以上出すとか、いろいろ条件によってライセンス(値段)が違うので、ややこしいです。普通のバス用にデルタで釣りするとき用のスタンプを別途購入して、カリフォルニア州のノンレジデント(非居住者)の場合、年間で117.10ドルでした。
Imgp8996  バスプロショップには特に目新しいものはあまりなかったですが、今年のクラシックウィニングルアーを発見しました。ほとんど売り切れで、重い方のサイズはほとんどありませんでした。
 ちょうど円高なのでバスプロショップ・オリジナルのゴアテックスのレインスーツを新調しました。これで、1セットはアメリカにおいておけば、荷物がずいぶん小さくなります。

今年もやっぱり出場します


 今日、アメリカに出発します。今回の試合はFLWウェスタンシリーズ初戦です。開催地はカリフォルニア州とアリゾナ州の州境に位置するレイク・ハバスです。有名なレイク・ミードの下流に位置するダム湖で、カレントが強いのが特徴です。
 本当は今シーズンはフォレストウッドカップのみに出場するつもりだったのですが、見事にファルコンで散って、出場権を逃してしまい、悔しくて再度挑戦することにしました。
 レイク・ハバスでは何度か釣りをしたことがありますが、トーナメントは初めてで、春に釣りをするのも初めてです。ハバスではラージマウスでもスモールマウスでも優勝可能なウェイトが出る釣り場で、いろいろなパターンが想定されます。それだけにコアングラーは、どんなパートナーと組んでも対応できる引き出しの多さが求められます。4日間のプラクティスで、どれだけの引き出しを持てるかがカギとなります。

ストレートフックの基礎知識 その4


Imgp8986  前回、ストレートフック使用時のワームのズレ防止対策を2つ紹介しました。コークスクリューキーパーを使う方法はなかなか便利ですが、一つ欠点があります。コイルが邪魔で、スネリング(外掛け本結び)ができないのです(スネリングしてからコークスクリューキーパーを装着すればOKですが・・・)。
 スネリングができて、ワームのズレを防止するには以前にも紹介しましたが、リバーブ方式が最強です。熱収縮チューブで簡単に装着でき、ホールド力はコークスクリューキーパー並です。普通にホームセンターで手に入る熱収縮チューブは使っているうちに緩むことがあるので、瞬間接着剤で止める方がいいです。
 最強ストレートフックのBMFフック用に市販されているBMFバーブは防水用の熱収縮チューブで、チューブの内側に接着剤が塗られていて、ライターであぶると中の接着剤が溶けて、冷えると再び硬化するのでしっかり止まります。チューブ自体も肉厚なので、ホールド力は高いです。BMFバーブは少々高いので、ボクは半分にカットして使っています。これで数が2倍になって経済的です。
Imgp8992   リバーブの取り付け位置ですが、外向き派と内向き派がいます。ボクは基本は外向きで、ワームの外から押さえるようにセットします。これができるのがテーパー状のリバーブの利点で、シリコンストッパー等ではフックポイント側からワームを刺して、ストッパーを抜こうとすると、ワーム自体が裂けてしまいます。ただし、外向きにリバーブをセットする場合は、リバーブとワームの間に隙間があるとトロロ状のモスが絡んでしまいますので、リバーブの角度を冷えて固まる前に指で調整してください。写真の上はちょうどよい角度ですが、下はリバーブが開きすぎです。
 リバーブを内向きにしてもホールド力はありますが、この場合はリバーブが完全にワームの内部で収まらないといけません。リバーブの先端がワームから突き出てしまうとやはりモスが絡むので、スイートビーバーのような扁平のワームには内向きは向きません。
Imgp8990  ブッシュ等の硬いヘビーカバーの場合は、両向きにダブルリバーブにすることもあります。また、ワームとリバーブを一体化させるために、瞬間接着剤(アロンアルファ速攻多用途EXTRA)で止めることもあります。

名作にバージョン3が登場


Lucky_craft_2009_ss90ssv3238gmn  アメリカでステイシー90にバージョン3が発売されたようです。といっても金型はバージョン2と同じです。中のウェイトを重くし、さらにフックサイズを一回り大きくしたシンキングモデルのようです。要はバージョン2よりもさらに深い層を狙うために作られたようです。バージョン2は使うラインにもよりますが、水深6~8フィート潜るのに対して、バージョン3は10~12フィートは潜るんだそうです。
Dobyns  バージョン3は西海岸のお騒がせ男ゲーリー・ドビンズのニーズに応えて作られました。ゲーリー・ドビンズといえば、西海岸で最も成功したバスアングラーに1人で、ミスター・リッピングとも呼ばれるジャーキングが得意なアングラーです。過去にステイシー90(バージョン2)を使って何度も優勝しています。ボクもゲーリーと何度か一緒に釣りをしたことがあるのですが、ゲーリーはサスペンドドットを腹側に2個貼って、シンキングにチューニングして使っていました。そのバランスを市販モデルにしたのがバージョン3というわけです。
 バージョン3はサスペンドしないので、当然、止めて見せて食わせるというよりは、テンポよくジャーキングして使うことになります。ゲーリーの実際のジャーキングを見たことがありますが、かなりソフトティップのロッドを使い、ソフトにただし大きなストロークで、動かしていたのが印象的でした。昨シーズンは自ら運転するレンジャーボートから投げ出されて病院に運ばれる事故を起こしたり、相変わらずのお騒がせ振りで肝心の活躍が久しいですが、今季はステイシーのバージョン3を武器に復活できるでしょうか?