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ライフジャケットの着用義務拡大


最近、巷で話題となっている”ライフジャケットの着用義務拡大”について。すでに情報はいろいろ回っているので、すでに周知のことと思いますが、平成30年2月1日から小型船舶に乗ったらライフジャケットの着用が全面義務化されます。大いにけっこうなことだと思います。
そこで話題となっているのが、今後は桜マークの付いていないライフジャケットは使用禁止で、違反すると船長に罰則があるという話です。
国土交通省のホームページ(http://www.mlit.go.jp/maritime/maritime_fr6_000018.html)には、「安全基準に適合したライフジャケットを使いましょう!」という項目で、「ライフジャケットには、水中で浮き上がる力が7.5kg以上あること、顔を水面上に維持できることなどの様々な安全基準が定められています。 国土交通省が試験を行って安全基準への適合を確認したライフジャケットには、 桜マーク(型式承認試験及び検定への合格の印)があります。」という表記があるだけで、桜マーク付きを着用することを義務付けるような表現がありません。
同じく、国土交通省が作ったポスターには「桜マークのあるライフジャケットを着用してください!」とありますが、これも必ずしも義務付ける表現ではありません。そこで実際のところ、どうなの?ってことで、直接、国土交通省海事局安全政策課に電話してみました。
なぜ、電話をしてまで確認したいかというと、ボクが個人的に愛用しているムスタングのライフジャケットに桜マークが入っていないからです。ボクが長年、ムスタングを愛用している理由は、シンプルに万一の際に命を守ってくれると一番信頼しているからです。バスボートで走行中、どんな大波に刺さっても、大雨の中釣りをしても誤爆せず、万一落水と同時に気を失っても、水圧を感知して自動膨張し、確実に呼吸できる浮き姿勢を保ってくれるからです。
話が逸れましたが、電話の結論は、桜マークの付いていないライフジャケットは使用できなくなるみたいです。はるかに危険で信用に値しない多くのライフジャケットの使用を認めつつ、
ボクのライフジャケットは使用できなくなります。ただ、猶予期間があって、実際に罰則となるのは、平成34年2月1日からみたいです。
ちなみに、電話先の口頭では信用ならないので、明文化されたものを教えてほしいと尋ねたところ、平成30年2月1日施行後の条文を教えてくれました。
http://www.mlit.go.jp/common/001170737.pdf
以下引用 船舶安全法第二条第一項の適用を受ける小型船舶に乗船している場合にあつては、当該船舶に救命設備若しくは特殊設備として備え付けられ、又は当該船舶に持ち込まれた次の第一号から第三号までに掲げるもの(持 ち込まれたものにあつては、備え付けられたものに相当する性能を有するものとして国土交通大臣が認めるものに限る。)のいずれかを着用させる措置とし、同法第二条第一項の適用を受けない小型船舶に乗船している場合にあつては、次の各号に掲げるもののいずれかを着用させる措置とする。
一 小型船舶用救命胴衣(小型船舶安全規則(昭和四十九年運輸省令第三十六号)第五十三条に規定する小型船舶用救命胴衣をいう。)
二 小型船舶用浮力補助具(小型船舶安全規則第五十四条の二に規定する小型船舶用浮力補助具をいう。)
三 作業用救命衣(船舶設備規程第三百十一条の二十、小型船舶安全規則第九十九条の二又は小型漁船安全規則(昭和四十九年農林省・運輸省令第一号)第四十三条の二に規定する作業用救命衣をいう。)
四 救命胴衣(船舶救命設備規則(昭和四十年運輸省令第三十六号)第二十九条に規定する救命胴衣をいう。)

というわけで、納得できませんが、今後はムスタングは着用できなくなりそうです。

フロッグマン2017受付開始


今年で4回目となりますフロッグマン。5月28日に千葉県の長門川&将監川(長門川マリーナ)にて、予定通り開催します。「我こそは真のカエル男なり」という方は、ぜひぜひ参加をお願いします。
今年から霞ヶ浦水系では5月はライブウェル使用自粛期間となりました。すべては将来の自分たちのためです。そして、そんな時期だからこそ、バスをキープしない大会の意義、楽しさをより広く多くの人に知ってもらいたいと思っています。
ちょうど、来週はバスマスターエリートシリーズの特別戦、Toyota Bassmaster Texas Bass Festが開催されます。これはToyota Texas Bass Classic(TTBC)を引き継いだもので、TTBCのルールで開催されます。つまり、同船のマーシャルが船上でキャッチしたバスを検量してすぐにリリースするフォーマットです。何度も何度も訴えていますが、将来いつまでもバスフィッシングを楽しみたければ、バスはキープしないのが一番です。バスをキープする従来のスタイルは、それ以外に方法がなかった何十年も前の古いフォーマットにすぎません。ほとんどの人がスマホを待つ時代に、古いフォーマットにこだわる必要はもはやないと思います。。
参加費はお一人3000円です。レンタルボートは別途2000円、マイボートを長門川マリーナのスロープに持ち込みの場合はカートップオンリーで別途1000円が必要になります。昨年と同じく、北総マリンのスロープ使用の場合、バスボートでの参加もOKとします。ただし、長門川スロープまではデッドスローでお願いします。競技時間中はエレキオンリーとなります。レンタルボートは1人乗船とします。ボート持ち込みは2名まで参加可とします。
この大会は可能な限り、バスに負担を掛けない大会を目指します。釣ったバスはその場でメジャーを当てて写真を撮って、メールまたはメッセンジャーで送っていただきます。フェイスブックのイベントページに直接投稿していただいてもけっこうです。メジャーは当日に全員に貸し出します。大会は2匹長寸の合計で競います(3匹以上釣った方は最長の2匹でカウントします)。受信した写真はフェイスブックのイベントページにて、随時アップしていきますので、大会参加中でも、他の人がどれくらい釣っているか分かる仕組みです。昨年もやりましたこのフォーマットは、常に誰がどれだけ釣っているかが分かるので、普段のトーナメントとは違う楽しみがあります。ボーナスタイムによる早掛け勝負なども計画中です。
使用できるのは中空タイプのフロッグオンリーです。小細工なしで正統派のフロッグゲームで競っていただきたいので、スピニングタックルやベイトフィネスのタックルは使用禁止とします。50ポンドクラス以上のPEラインを使ったベイトタックルで扱えるサイズのフロッグをご使用ください。持ち込めるタックル数に制限は設けません。
優勝者には昨年同様、韓国バスフィッシング旅行にご招待します。最近の日本では、まず味わえない夢のような釣りが体験できます。個人的にはメキシコに行くより楽しいところです。もちろん、ボクも同行します。
参加申し込みはメールまたはメッセンジャーにて受け付けます。受付開始は本日からとしますが、来週金曜日まで出張なので、返信が遅れるかもしれません。レンタルボートかボート持ち込み(カートップorバスボート)かをお知らせください。レンタルボートの申し込みは、こちらで一括で行いますので、ボートの予約は不要です。申し込みされた方には受付番号をお知らせします。何らかの理由でメールが受信できないこともありえます。受付番号がないと、受付は完了していませんので、返信メールが届かない場合は再送・確認をお願いします。参加費とボート代は大会当日の朝に徴収します。当日の朝の受付は朝4時から始めます。大会のスタートは準備でき次第、5時-5時30分を予定しています。帰着は12時とします。
大会参加の申し込みメールはこちらまで。
granbass@mint.ocn.ne.jp

エリートシリーズの夢と現実


久々の更新です。2016年も残すところ、後数時間になりました。2016年の締めくくりには、ふさわしくない内容かもしれませんが、フェイスブックを通して興味深い記事を見つけたので、長文になりましたが、まとめてみました。

以前、このブログで元エリートプロのケヴィン・ショート(今年のバサーオールスタークラシックのバスキャットブースに来ていましたね)の興味深い記事を紹介させていただきました。

http://granbass-blog.teckellure.com/2016/03/24/2679

簡単に要約すると、エリートプロが1シーズンを戦うための単純な平均的最低限の経費(エントリーフィー、ガソリン代、宿泊代、食費、トラック代、保険代、フィッシングライセンス代等、ボート代とタックル&装備費は含まず)だけで68,000ドルも掛かり、2015年シーズンに賞金だけでこの経費をペイできたプロは、税金を引かれる前で上位39人、税金を引かれた後では上位12人しかいないというものです。つまり、出場選手の半数以上が、経費と賞金の収支で赤字というエリートプロの現実をリアルに紹介したこの記事は、大きな反響がありました。

華やかなアメリカのトップカテゴリーのトーナメントシーンですが、現実はかなり厳しそうです。特に下位の選手はエントリフィーすら回収できず、数百万円単位の赤字を出している計算になります。それでも毎年出場できるのはなぜか。もともとお金持ちや副業があるプロもいますが、多くはスポンサーによる金銭的援助に頼ることになります。仮に毎年出場できて、食いつなげたとしても、ポケットにお金は残りません。スポンサーを失えば、出場することができませんし、引退しても老後の蓄えはありません。正直言って、夢なんかありません。

そして、ケヴィン・ショートの続編記事がアップされました。2016年シーズンの総括として、かなり突っ込んだ内容になっています。

この記事によると、今シーズンのエリートシリーズの全選手へ支払った賞金総額(AOYやクラシック賞金を含む)は848万3500ドルで、その内訳は選手から徴収したエントリーフィーが522万4500ドルで61.58%、バスマスター側が工面した額が325万9000ドルで38.42%だったそうです。

さらに衝撃的な指摘が続きます。B.A.S.S.が今のエリートシリーズを始める前のTOP150ツアーの時代、エントリフィーは今のような高額ではなく、賞金額も今の半分ぐらいでした。2004年当時の全選手へ支払った賞金総額(AOYやクラシック賞金を含む)は507万9900ドルで、その内訳は選手から徴収したエントリーフィーが173万2500ドルで34.10%、バスマスター側が工面した額が334万7400ドルで65.89%だったそうです。

エリートシリーズが始まった2006年の場合、全選手へ支払った賞金総額(AOYやクラシック賞金を含む)は1,127万6350ドルで、その内訳は選手から徴収したエントリーフィーが583万ドルで51.70%、バスマスター側が工面した額が544万6350ドルで48.30%だったそうです。

この記事でケヴィン・ショートが指摘しているのは、エリートシリーズは賞金額が上がり、華やかで成功を収めているように見えても、現実は選手の負担割合が年々上がっているという点です。バスマスター側が支払った額は(といってもスポンサーから協賛金を集金している)2016年シーズンよりも2004年シーズンの方が多かったというのは驚きです。今シーズンで言えば、選手が獲得している賞金の約6割に当たる分が、選手たちが工面したエントリフィーを取り合っているにすぎません。

果たして、これが選手たちが本当に望んだプロフェッショナルトーナメントの姿だったんでしょうか? 極論を言えば、トップのエリートプロを支えているのは、毎年出場するだけで精一杯のその他大勢のエリートプロということになります。そして、バスマスターは確実にスポンサーの協賛金とメンバーシップの年会費で儲けているというわけです。

お主も悪よのう…


昨日の京都新聞のWEB版で興味深い記事が上がっていました。琵琶湖全域のブラックバスとブルーギルの総生息量は2015年は1240トンなんだそうです。”毎年の捕獲数から外来魚の年齢構成などを割り出し、過去にさかのぼって推計”とあるけど、より詳しい算出結果を知りたいものです。せめて、ブラックバスとブルーギル、別々の生息量ぐらい出してもらいたいものです。個人的にかなり興味あります。

この数字、2011年より増えているんだとか、”お前に釣れないのは、バスが減ったからじゃなくて、単に下手なんだよ”って言われているような・・・。

そもそもこの数字って言ったもん勝ちで、こちらとしては覆すデータを出すこともできませんから、世間は鵜呑みにするしかありません。だけど、2011年水準と変わらないということは、その間につぎ込んだ税金はまったく無駄に終わったことになりませんか? その予算を環境整備や稚魚放流に使った方が、何らかの成果が出たと思いますけど。

”14年と15年は水草の異常繁茂で捕獲作業が鈍った。さらに15年は直近2年の捕獲実績が落ちたため、国の補助金が減額された”とありますけど、実際は”水草根こそぎ除去作業”とやらに予算が回ったわけで、今年、水草が少なくなったから、再び外来魚の駆除予算を増やせと言いたいわけです。

つまりは、外来魚も水草もうまく生かさず殺さず、コントロールし続ける限り、永久に無駄に税金をつぎ込むことができるというわけです。「お主も悪よのう・・・」滋賀県と漁師のそんな高笑いが聞こえてきそう。

http://www.kyoto-np.co.jp/shiga/article/20160914000128

そのライフジャケットは本当にあなたの命を救ってくれますか?


最近、やたらとあちこちで目にするライフジャケットに関する啓蒙的な投稿&話題。たいへん大事なことだと思いますが、少し違和感を覚えています。それは「とにかく、(とりあえず)着用しよう」的な内容が多いからです。正直、着用していない人は論外なので、まずは着用させようと訴えるのはいいことに違いありません。着用していない人が事故にあっても、結局は釣り人全体への風当たりがきつくなるわけですから、いい迷惑でもあります。ただ、結局は命を守るために着用しているという意識より、ルールだから、他人に指摘されるのが面倒だから、という理由でとりあえず着用している人が多いのが現実だとよく感じるのです。

「そのライフジャケットは本当にあなたの命を救ってくれますか?」 真面目にそんなことを考えたことがありますか?

よく話題になるテーマに「膨張式はいざという時に本当に膨らんでくれるのか?」という疑問があります。実際、膨らまなかったという話(噂)を聞くこともあります。これは常につきまとう心配です。そこで、発泡樹脂などの固形式(浮力体式)の従来型ライフジャケットを強く推奨する人がいます。気持ちは分からないでもないです。ただ、強く推奨する人の中でも、股ひもをしていない人をよく見かけます。かなり無責任な人です。実際、釣り場で股ひもをしている人をあまり見かけません。その重要性を全く知らないのか、ただ、かっこ悪いとか煩わしいからなのか・・・。

股ひもをせずに、落水した場合、固形式ライフジャケットは上にずり上がりやすく、時には落水と同時にスポッと簡単に脱げることがあります。ボク自身、経験があります。日本では釣りをしている間(ボート上にいる間)、ずっと着用していなければなりません。一方、アメリカではボート走行中は着用の義務があっても、釣りをしている間は、急流な場所など、危険な場所でない限り着用の義務がありません。このルールの弊害で、日本の固形式ライフジャケットは、キャストなどがしやすいように、脇の部分が大きくカットしたデザインがされていたりして、さらに脱げやすくなっています。動きやすさ優先で浮力体が非常にコンパクトになっていて、その浮力自体が不安に思えるモデルもたくさんあります。特にソルト用のゲームベストのたぐいは背中にしかまともに浮力体がないものまであります。ポケットにいろいろ入れてしまえば、本当に心配です。固形式ライフジャケットを推奨する人たちはせめて、一緒に股ひも着用の重要性も強く訴えてもらいたいものです。固形式を愛用している人は、せめて一度くらい、実際にどんな風に浮くのか試しておいた方がいいと思います。

固形式の中にははじめから股ひもが付いていないものもあるようです。フロント部のベルトでしっかり固定して、ずり上がり防止を防ぐものだと思いますが、窮屈なぐらいかなりピッタリに装着しないと意味がないので、個人的には信用できないと思っています。

では、固形式と膨張式、どちらが安全なのかという最初のテーマに関してですが、膨張式を一括りにするのも危険です。手動式と自動式、首掛けサスペンダータイプ、ウェストベルトタイプ、ウェストポーチタイプなどがありますが、あくまでボク個人の見解ですが、サスペンダータイプ以外は安心できないと思っています。ウェストベルトタイプやポーチタイプを装着している人は、自分のタイプが落水時にどんな風(形)に膨らむのかを本当に理解した上で着用しているのかいつも疑問に思います。浮き輪が外に飛び出すタイプなんて論外です。

もう一つ、どこのメーカーの物かも分からない激安品の膨張式に、自分の命を預ける勇気もありません。もちろん、メーカー品がいざという時に100%絶対に膨らむと信じていいのかも疑問ではありますが、少なくとも安心感が違います。

長々と前置きを書いた訳ですが、最終的に言いたいのはこれです。「あなたは落水後に気を失うことを想定したことがありますか?」

バスボートで高速走行中に落水、水面に叩きつけられた場合、かなり高い確率で落水と同時に気を失うことが想定されます。こちらが低速で走行していても、他のボートや水上バイクに突っ込まれる可能性もゼロではありません。夏の高温で熱中症で倒れるなんてことも考えられます。手動式膨張や、膨張後に自身でたぐり寄せたり、着用する必要のあるライフジャケットは無意味です。冬、たくさん着込んだ状態でウェストベルト式が膨らみ、腰の位置などで引っ掛かった場合、重たい頭は水中に没してしまうかもしれません。

股ひもをしていない固形式タイプも落水と同時脱げるか、脱力した状態では、いずれずり上がって脱げるか、顔は水の中で呼吸が維持できないかもしれません。落水時は意識があっても、水温が15度切るような状態では、あっという間に低体温症で意識を失ってしまうそうです。

サスペンダータイプは浮力が大きくて、構造上、顔を上にして仰向けでしっかり高い位置で浮こうとするので脱力した状態でも呼吸を維持できます。落水時の衝撃で脱げることもなく、膨張後は体にしっかりフィットするので脱げる心配はありません。膨らんだ後は、視認性の高いオレンジやイエローになるので、遠くからでも発見されやすく、他のボートにひかれる可能性も低いはずです。ただ、海の場合、磯などの岩場では、波に洗われて膨張式は破れて浮力を失うことがある点も理解しておく必要があります。

固形式タイプは磯からの落水やバスボート等の事故の際、怪我を抑える緩衝材的な役割を果たすという面もあります。そう意味では、固形式も正しく使えば、安心な一つの選択肢であることは間違いありません。ただ、たまに枕や座布団、クッション代わりにいつも使って、古くペッチャンコになったライフジャケットをいつまでも使っている人を見かけることもあります。浮力体は縮んでしまえば、当初の初期浮力を維持できません。新しいものを購入することをオススメします。

ボクは泳ぎが得意でありませんし、過去に何度か落水の経験もあります。アメリカのトーナメントで死亡事故や落水事故も何度も見聞きしています。これはあくまでボク自身の見解であり、反論する人もいるかもしれませんが、少なくとも、自身が着用しているライフジャケットの構造と万一の想定を見直すきっかけになれば嬉しいです。

UFC2016


7月30-31日、カリフォルニア州デルタで開催されたUFC(アルティメット・フロッグ・チャレンジ)2016に参加してきました。昨年に続いて、2度目の開催です。この大会はチームトーナメントで、中空フロッグしか使えません。リミット3匹で、二日間の総重量で競います。プロディビジョンと親子などが参加するアマチュアディビジョンがあって、プロチームが97艇、アマチームが64艇の参加でした。総勢300人以上が二日間あちこちでフロッグだけを投げまくっているわけで、本当に面白い光景です。

このトーナメントの特徴的なところは、その試合時間です。カリフォルニア州では、夏の水温が高い時期はトーナメントは6時間までと決められています。キープしたバスが弱りやすいからで、その配慮です。初日は午前中はレジストレーションと簡単なショー、試合時間は11時から17時。2日目は試合時間が6時から12時まで、試合後は表彰式までの間、ショー&BBQやラッフル(くじ引き)などのイベントというのが全体のスケジュールです。デルタはタイダルウォーターで潮の干満があるのですが、初日はハイタイドからずっと下げっぱなし(アウトゴーイング)、二日目はロータイドからずっと上げっぱなし(インカミング)という、潮位もカレントもまったく正反対の中で釣りをしなければならず、2日間、全く違う戦略(ポイント選択)が必要になります。これがとにかく難しいです。

今年のデルタは除草剤を撒きまくってるせいか、浮き草系のヘビーマットもトロロ藻系のチーズマットも極端に少なく、沖のグラスも生育が悪い感じで、さらに2日間風が強く、夏の週末ということでプレジャーボートもあちこちで往来があって、フロッグオンリーで釣るのは、かなり難しい試合でした。実際、多くのチームが二日間ノーフィッシュで帰着しています。そんな中、プラで見つけた釣り方が効いて、チームテッケルはパートナーが頑張ってくれて5位入賞することができました。優勝チームは二日間の総重量が29.97ポンド(6匹)で、10ポンドオーバーのビッグバスも期間中に2匹持ち込まれました。

今回、釣りをしていて、アメリカはやっぱりバスフィッシングの本場だなっと思うシーンが何度もありました。マリーナの中に入って、こんな奥まで入って大丈夫?と思うようなときでも、釣りをしないそこの人たちが、みんな気さくに声をかけてきてくれました。偶然ヒットシーンに出くわしたパーティー中のグループからはネットインと同時に、大きな拍手と声援をもらったり、ハウスボートに滞在中の親子が釣りをしているのが微笑ましくて、少年にルアーをあげたり、とにかく釣りをしていて気持ちがいいんです。誰からもいやな顔一つされません。残念ながら日本ではこうはいきません。マナーの問題もありますし、日本のバスアングラーの風貌が怪しすぎる面もあるでしょうが、とにかく煙たがられながら釣りをしなければならないことがよくあります。

とはいえ、ぼやいていても、何も改善されませんから、少しでもバスフィッシングの環境がよくなるように努力するしかないわけですが、これがなかなか難しいです。ボクはけっこう釣り場で出くわす人に声をかけるように心がけていますが、意外に返事が返ってこないこともよくあります。先ずはバスアングラー同士のギスギス感からでも改善していきたいものです。

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フロッグマン2016は大成功でした


報告がたいへん遅れてしまいましたが、フロッグマン2016は無事、長門川&将監川で開催することができました。参加人数は最終40名で、12名の方がフロッグでバスをキャッチすることができました。結果は下記の通りです。バッテリー争奪の早掛け勝負が3回もあったり、最小サイズを競ったり、普段とは違うフォーマットの大会を皆さん楽しんでもらえたと思います。来年もぜひ続けたいと思いますので、よろしくお願いします。

フロッグマン2016最終結果(2匹長寸)
1位 鈴木良忍 88.5cm
2位 福田敏寿 85.5cm
3位 古家裕二 75cm
4位 鈴木利忠 60.5cm
5位 浦山隆幸 56cm
6位 佐藤ツトム 43.5cm
7位 岩井田大介 41cm
8位 山辺慎一郎 40cm
9位 杉山達哉 38.5cm
10位 越川晴彦 38cm
11位 内海昭 33cm
12位 菅沼史朗 32cm
https://www.facebook.com/events/1705296429712237/?active_tab=posts

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フロッグマン2016 


フロッグオンリーのバスをキープしないバスに優しいトーナメント”フロッグマン”。今年もやります。
開催地を変える案もありましたが、少々の悪天候でも開催できて、エレキオンリーでも釣果が安定している長門川・将監川にします。日程は6月19日で決定します。レンタルボートの確保は依頼済みです。例年より1か月早い開催となります。梅雨の時期なので、天候が心配ですが、フロッグのバイトは7月より期待できるんじゃないでしょうか。
3年目の今年は、より盛り上がるように、優勝者には韓国バスフィッシングにご招待します。釣り場はヘチャンマンという締切堤防によってできた人工淡水湖です。アシとグラスのフラットレイクで、まさにフロッグのパラダイスです。1日30匹ぐらいフロッグで釣ることも可能ですし、60cmクラスのポテンシャルもあるフィールドです。個人で行こうと思っても、なかなか行けない場所です。正直な話、メキシコより楽しめるかもしれません。(写真はヘチャンマンの風景とヘチャンマンで釣ったバスです)
レジットデザインのフロッグロッドも景品で出したいと思いますし、各メーカーのフロッグロッドの試投会なんかもしてみたいと思っています。
フロッグマンはフロッグゲームの楽しさを伝え、フロッグ愛好家と親交を深める以外に、将来もバスフィッシングが楽しめるように、バスをキープしないトーナメントの意義(新しいトーナメントのあり方)についても、広く全国に伝えるのも大きな目的です。そのためには1人でも多くの方に参加をお願いしたいと思っています。
申し込みなどの詳細は改めて、報告させていただきますので、まずは日程を空けておいてください。よろしくお願いします。

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キープキャストでお会いしましょう その4


要望の多かったステッカーを作ってみました。毎年、作ろうと思いながら、”気が付けば時間切れ”を繰り返していたんですが、今年こそはと、キープキャストに間に合わせることができました。
フェイスブックにステッカーの写真を上げたところ、なかなか反応もいいです。自分たちのフィールドは自分たちで守るためにも、”ノーフンガー”活動をもっともっと広げていきたいと思っています。
このステッカーですが、キープキャストではご自由に持って行けるようにと考えています。ただ、お願いがあります。横に募金箱を置いておきますので、募金をお願いできますでしょうか。
集まったお金はそのままキープキャストの主催”中部プロショップ友の会”に寄付したいと考えています。お金は今年から始まるキープフィールド・プロジェクトの放流資金に役立ててもらいたいと思っています。バスを放流するわけではないですが、釣り場の漁協等と話し合って、ワカサギやフナなどを放流する活動です。
とにかく、釣り場を一つでも多く残したい、釣り場を一つでもよくしたいという”中部プロショップ友の会”の熱い気持ちに、少しでもお応えできたらと思っています。と同時に、この活動が身を結ぶことを切に願っています。

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今年もやりますフロッグマン


フロッグオンリーのバスをキープしないバスに優しいトーナメント”フロッグマン”。まだまだ、バスをキープしないトーナメントの意義、楽しさがボクの力不足で伝えきれていませんが、今年も懲りずにやります。
3年目の今年は、より盛り上がるように、優勝者には韓国バスフィッシングにご招待を計画中です。釣り場は昨年、ボクも行ったところで、フロッグのパラダイスです。1日30匹ぐらいフロッグで釣るのも可能ですし、60cmクラスのポテンシャルもあるフィールドです。とにかく、すごい釣り場です。もちろん、ボクも同行します。
また、今春発売予定のレジットデザインのフロッグロッドも賞品として出したいですし、ロッドの試投会みたいなこともやってみたいです。
開催場所は、いろいろ要望もありますが、少々の悪天候でも開催できて、エレキオンリーでも釣果も安定している長門川・将監川でやりたいと思っています。開催日はただ今検討中ですが、H1トーナメント、TBCトーナメント、硬派などの日程と被らないようにと考えると、第一候補は6月19日なんですが、いかがでしょうか?
みなさんのご意見もお聞かせください。とにかく、1人でも多くの方に参加していただいて、大いに盛り上がりたいと思います。

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