カテゴリー別アーカイブ: アメリカトーナメント

UFC2016


7月30-31日、カリフォルニア州デルタで開催されたUFC(アルティメット・フロッグ・チャレンジ)2016に参加してきました。昨年に続いて、2度目の開催です。この大会はチームトーナメントで、中空フロッグしか使えません。リミット3匹で、二日間の総重量で競います。プロディビジョンと親子などが参加するアマチュアディビジョンがあって、プロチームが97艇、アマチームが64艇の参加でした。総勢300人以上が二日間あちこちでフロッグだけを投げまくっているわけで、本当に面白い光景です。

このトーナメントの特徴的なところは、その試合時間です。カリフォルニア州では、夏の水温が高い時期はトーナメントは6時間までと決められています。キープしたバスが弱りやすいからで、その配慮です。初日は午前中はレジストレーションと簡単なショー、試合時間は11時から17時。2日目は試合時間が6時から12時まで、試合後は表彰式までの間、ショー&BBQやラッフル(くじ引き)などのイベントというのが全体のスケジュールです。デルタはタイダルウォーターで潮の干満があるのですが、初日はハイタイドからずっと下げっぱなし(アウトゴーイング)、二日目はロータイドからずっと上げっぱなし(インカミング)という、潮位もカレントもまったく正反対の中で釣りをしなければならず、2日間、全く違う戦略(ポイント選択)が必要になります。これがとにかく難しいです。

今年のデルタは除草剤を撒きまくってるせいか、浮き草系のヘビーマットもトロロ藻系のチーズマットも極端に少なく、沖のグラスも生育が悪い感じで、さらに2日間風が強く、夏の週末ということでプレジャーボートもあちこちで往来があって、フロッグオンリーで釣るのは、かなり難しい試合でした。実際、多くのチームが二日間ノーフィッシュで帰着しています。そんな中、プラで見つけた釣り方が効いて、チームテッケルはパートナーが頑張ってくれて5位入賞することができました。優勝チームは二日間の総重量が29.97ポンド(6匹)で、10ポンドオーバーのビッグバスも期間中に2匹持ち込まれました。

今回、釣りをしていて、アメリカはやっぱりバスフィッシングの本場だなっと思うシーンが何度もありました。マリーナの中に入って、こんな奥まで入って大丈夫?と思うようなときでも、釣りをしないそこの人たちが、みんな気さくに声をかけてきてくれました。偶然ヒットシーンに出くわしたパーティー中のグループからはネットインと同時に、大きな拍手と声援をもらったり、ハウスボートに滞在中の親子が釣りをしているのが微笑ましくて、少年にルアーをあげたり、とにかく釣りをしていて気持ちがいいんです。誰からもいやな顔一つされません。残念ながら日本ではこうはいきません。マナーの問題もありますし、日本のバスアングラーの風貌が怪しすぎる面もあるでしょうが、とにかく煙たがられながら釣りをしなければならないことがよくあります。

とはいえ、ぼやいていても、何も改善されませんから、少しでもバスフィッシングの環境がよくなるように努力するしかないわけですが、これがなかなか難しいです。ボクはけっこう釣り場で出くわす人に声をかけるように心がけていますが、意外に返事が返ってこないこともよくあります。先ずはバスアングラー同士のギスギス感からでも改善していきたいものです。

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エリートプロの収支と現実


先日、たいへん興味深い記事を読みました。それは昨シーズンでエリートプロを引退したケヴィン・ショートがエリートプロの収支に関して、かなり詳しく書いたものです。薄々分かっていましたが、エリートプロを続けることがいかにたいへんなことであるかを、ここまで赤裸々に書いたものを初めて目にしました。
以下、彼の記事を参考にエリートプロの現実について書いてみたいと思います。
エリートプロの年間の主な経費は、エントリーフィーが最大で43,000ドルで、それ以外にモーテル等の宿泊代4,500ドル(1泊平均75ドルで60泊と計算)、トラックのガソリン代7,500ドル(1シーズン25,000マイル走行で、燃費が10マイル/ガロン、ガソリン代が平均3ドル/ガロンで計算)、ボートのガソリン代3,600ドル(40日釣りして、1日平均30ガロン消費、ガソリン代が平均3ドル/ガロンで計算)、食費1,200ドル(60日間、1日平均20ドルで計算)、フィッシングライセンス代400ドル、トラックのローン6,000ドル(500ドル/月x12回)、トラックの保険1,200ドル、ボートの保険600ドル。これらを合計すると68,000ドルになります。1ドル=115円で計算すると、782万円となります。

Elite-Series-expenses-Kevin-Short-bass-fishing-160310
この計算はあくまでベーシックな平均値を見積もったもので、プラクティス以外にプリプラをするとなると、ボートやトラックのガソリン代がさらに加算されてしまいますし、近くに帰る家がない人は、モーテルの宿泊日数は60泊では足りません。もちろん、モーテル代を浮かしてキャンパーを利用する人もいますが・・・。1日の平均の食費を20ドルとしたもの興味深いです。一日3食の食費を20ドルで抑えようと思えば、かなり質素な食生活になります。缶ビール1本飲むのもたいへんです。正直、羨ましいような華やかな生活とはかけ離れています。
もちろん、これはあくまでエリートシリーズを全戦参加するための経費であって、合間にオープン戦などを出場するとなると、その分はさらに加算されることになります。
この経費以外に忘れてはいけないのが、タックル代とボート代(ボート装備も含む)です。エリートプロともなれば、タックルメーカーのスポンサーが付くとはいえ、1シーズンにルアーやタックル類には相当のお金を費やしているはずです。実際、エリートプロが来日した際に、買い物するルアーの量のすさまじいこと・・・。公式にはスポンサーメーカーのルアー等を使用したとアナウンスしていても、実際は違うことは多々あります。大金の掛かったトーナメントでは、彼らは妥協なんかしてられません。
エリートプロはバスボートをタダで乗っていると思っている人がいますが、現実はそんなに甘くありません。毎年新艇を提供されるようなプロはトップの中のトップです。多くのプロは、ボートを割引き価格で購入し、シーズン後にそのボートを売って、それを資金に新しいボートを購入するを繰り返しています。
つまり、実際は68,000ドル以外に、さらに多くの予算がエリート参戦には必要というわけです。
今回のケヴィン・ショートの記事で最も興味深い点が、次に紹介されたエリートプロの2014シーズンと2015年シーズンの純粋な獲得賞金の年間マネーランキングトップ39位とその金額です。

Elite-Series-payouts-Kevin-Short-bass-fishing-160310
これによると昨シーズン、レギュラーのエリート戦のみで最も多くの賞金を稼いだプロの総額が385,000ドルで、2014年シーズンは365,000ドルだったそうです。これだけ見れば、日本のプロトーナメントよりもはるかに夢はありますが、注目すべきは先に述べた68,000ドル以上賞金を稼いだプロが、2015年では34人、2014年では39人しかいないということです。それ以下の選手は全米をトレールして、ハードなスケジュールをこなして、結果赤字ということになります。下位の選手に至っては数百万円単位の大赤字です。仮に2015年34位でフィニッシュした選手でも、プラスマイナスゼロですから、ギリギリやれただけにすぎません。さらに、実際の賞金は税金を引かれていますから、額面通りもらっているわけではありません。エリートシリーズのエントリーフィーは前払いですから、ギリギリの収支では翌年のエントリフィーが払えません。
エリートプロもシーズンオフでも飲み食いしなければなりませんから、その食費も家のローンや家賃も払わなければなりません。家族がいれば、養うための費用も必要です。1シーズンやりきって、お金がまったく残らない状態では、家族どころか、自分1人食っていけません。これがエリートプロの現実です。
もちろん、スポンサーから契約金をもらったり、シグネーチャーモデルのルアーのロイヤリティー収入があるエリートプロもいますが、そんなプロはやはりトップの中のトップです。それ以外はもともと大金持ちか、ビジネスで大きく成功しているか、お金を稼いでくれる奥さんがいるかでもないと、エリートプロを長年続けるのは非常に困難というわけです。
華やかで、憧れの舞台であるアメリカ最高峰のトーナメントプロも、現実はかなり厳しいですね。
http://bassblaster.bassgold.com/bidness-expenses 

B.A.S.S.サザンオープン初戦(レイク・トホ)2日目結果


1  Brandon Mcmillan  5 24- 9 5 13-15 10 38- 8
2  Todd Auten           4 16- 2 5 20- 6 9 36- 8
3  Bobby Lane           5 14- 7 5 20- 6 10 34-13
4  Andrew Slegona      5 31- 2 2 3- 7 7 34- 9
5  Gerald Swindle   5 14-12 5 19- 7 10 34- 3
6  Ed Loughran     5 15-15 5 15-12 10 31-11
7  Brock Mosley       5 19- 9 5 11-11 10 31- 4
8  Trevor Fitzgerald  5 13- 6 5 17-13 10 31- 3
9  Chad Morgenthaler  5 16- 7 5 13-13 10 30- 4
10  Garrett Rocamora  5 24- 4 1 4-15 6 29- 3
11  Kelley Jaye           5 17- 5 5 11-13 10 29- 2
12  Brad Knight         5 20-13 5 8- 2 10 28-15
22  Shinichi Fukae  5 10-14 5 14-14 10 25-12
36  Kazunori Okuma  5 11- 7 5 11- 8 10 22-15
79  Kazuki Kitajima   3 5- 8 5 12- 2 8 17-10
182  Kenta Kimura        0 0- 0 4 6- 8 4 6- 8
197  Ryusuke Nishio      1 1- 8 0 0- 0 1 1- 8
http://www.bassmaster.com/tournaments/2015-bass-pro-shops-southern-open-1/leaderboard

B.A.S.S.ネイション・チャンピオンシップ(ワチタリバー)最終結果


1  Paul Mueller  EASTERN 5 9- 8 5 8-14 5 14- 9 15 32-15
2  Coby Carden  SOUTHERN 5 11- 8 5 11-12 2 2- 5 12 25- 9
3  Jeff Lugar  MID-ATLANTIC 5 9- 4 5 9- 6 5 6- 8 15 25- 2
4  Teb Jones  CENTRAL 5 9- 3 5 8- 9 5 7- 4 15 25- 0
5  Daniel Gray  MID-ATLANTIC 4 4- 6 5 7- 7 5 12- 4 14 24- 1
6  Stephen Lund  WESTERN 1 1- 3 5 13- 8 5 8-15 11 23-10
7  Albert Collins  CENTRAL 5 6-14 5 9- 6 5 7- 3 15 23- 7
8  Randy Huffman  MID-ATLANTIC 5 7- 2 5 10- 0 5 6- 2 15 23- 4
9  Levi McNeill  WESTERN 5 10- 8 1 1- 3 5 11- 8 11 23- 3
10  Doug Brownridge  EASTERN 5 8- 0 5 9- 7 5 5-12 15 23- 3
37  Koji Kuroda  WESTERN 3 6-12 1 1- 6 5 5- 2 9 13- 4
http://www.bassmaster.com/tournaments/2014-bass-nation-championship/leaderboard#

B.A.S.S.ネイション・チャンピオンシップ(ワチタリバー)初日結果


 ルイジアナ州ワチタリバーにアメリカ各州のアマチュア代表と各国の代表の総勢59人が集い、来年のバスマスタークラシック出場の6人枠を賭け、B.A.S.S.ネイション・チャンピオンシップがキックオフしました。
 初日の結果は日本代表の黒田広慈さんは3本、6ポンド12オンスを持ち込み23位でスタートです。
1  Coby Carden  SOUTHERN   5 11- 8
2  Levi McNeill  WESTERN       5 10- 8
3  Chad Prough  SOUTHERN   5 10- 0
4  Gianni Rizzo  NORTHERN    5 9- 9
5  Paul Mueller  EASTERN       5 9- 8
6  Jeff Lugar  MID-ATLANTIC   5 9- 4
7  Teb Jones  CENTRAL           5 9- 3
8  Tim Johnston  WESTERN     5 8-13
9  Japie Botha  SOUTHERN     5 8-11
10  Doug Brownridge  EASTERN 5 8- 0
11  John Soukup  CENTRAL     5 7-13
12  George Cooper  EASTERN  5 7-12
23  Koji Kuroda  WESTERN       3 6-12
http://www.bassmaster.com/tournaments/2014-bass-nation-championship/leaderboard

エリートシリーズのルール変更


 先日、B.A.S.S.がついにエリートシリーズの定員枠による足切りを決断したニュースをお伝えしましたが、B.A.S.S.は来季のもう一つの大きなルール変更を発表しました。
 エリートシリーズはこれまで、優勝すれば、全試合出場さえすれば、年間のポイントランキングに関わらず、クラシックの出場が約束されましたが、来季からはこのルールを廃止し、クラシック出場権は純粋に年間のポイントランキングの上位者に与えられるそうです。
 実際、ほとんどの場合、優勝した選手は年間でも上位にフィニッシュしていて、ダブルクオリファイするケースがほとんどで、今季の場合はすべてダブルクオリファイしています。そんなわけで、このルール変更に関してはエリート選手も、あまり異論はないようです。
 現在のところ、バスマスターオープンに関してのルール変更の発表はなく、オープン戦で優勝した選手がのクラシック出場権がどうなるのかも興味深いです。
http://www.bassmaster.com/news/no-more-win-and-youre

FLW RAYOVACシリーズチャンピオンシップ(ウィーラーレイク)最終結果


1 ZACK BIRGE           10-15 (5) 17-01 (5) 19-00 (5) 47-00 (15)
2 CHRIS BAUMGARDNER   10-01 (5) 18-05 (5) 11-10 (4) 40-00 (14)
3 CASEY GALLAGHER     14-14 (5) 9-10 (5) 15-08 (5) 40-00 (15)
4 TODD AUTEN             15-00 (5) 13-00 (5) 10-10 (5) 38-10 (15)
5 BRYAN THRIFT           11-04 (5) 12-15 (5) 12-06 (5) 36-09 (15)
6 RICHARD PEEK            12-15 (5) 18-05 (5) 5-03 (4) 36-07 (14)
7 GEORGE KAPITON         18-02 (5) 9-13 (5) 7-00 (4) 34-15 (14)
8 CHRIS MCCALL           12-09 (5) 12-07 (5) 9-10 (5) 34-10 (15)
9 JAY YELAS               11-01 (5) 14-02 (5) 6-00 (2) 31-03 (12)
10 RANDY HAYNES           17-10 (5) 8-02 (3) 1-03 (1) 26-15 (9)
http://www.flwoutdoors.com/bassfishing/afs/tournament/2014/7145/championship-wheeler-lake-professional-results/?dpl=1&all=1&sr=1&rpp=50&&sort=pl

FLW RAYOVACシリーズチャンピオンシップ(ウィーラーレイク)2日目結果


1 RICHARD PEEK         12-15 (5)  18-05 (5)  31-04 (10)
2 CHRIS BAUMGARDNER  10-01 (5)  18-05 (5)  28-06 (10)
3 ZACK BIRGE             10-15 (5)  17-01 (5)  28-00 (10)
4 TODD AUTEN            15-00 (5)  13-00 (5)  28-00 (10)
5 GEORGE KAPITON        18-02 (5)  9-13 (5)  27-15 (10)
6 RANDY HAYNES           17-10 (5)  8-02 (3)  25-12 (8)
7 JAY YELAS               11-01 (5)  14-02 (5)  25-03 (10)
8 CHRIS MCCALL         12-09 (5)  12-07 (5)  25-00 (10)
9 CASEY GALLAGHER     14-14 (5)  9-10 (5)  24-08 (10)
10 BRYAN THRIFT        11-04 (5)  12-15 (5)  24-03 (10)
51 SHINICHI FUKAE        10-06 (5)  8-06 (5)  18-12 (10)
60 TOSHITADA SUZUKI      8-07 (5)  9-07 (5)  17-14 (10)
http://www.flwoutdoors.com/bassfishing/afs/tournament/2014/7145/championship-wheeler-lake-professional-results/?dpl=1&all=1&sr=1&rpp=50&&sort=pl

FLW RAYOVACシリーズチャンピオンシップ(ウィーラーレイク)初日結果


1   GEORGE KAPITON     18-02 (5)
2   RANDY HAYNES       17-10 (5)
3   KOBY KREIGER        17-06 (5)
4   TODD AUTEN        15-00 (5)
5   CASEY GALLAGHER      14-14 (5)
6   JOE HOLLAND           14-08 (5)
7   SCOTT CANTERBURY      14-03 (5)
8   ADRIAN AVENA        14-00 (5)
9   MARK TUCKER         13-15 (5)
10   MIKE BRUEGGEN      13-07 (5)
35   SHINICHI FUKAE      10-06 (5)
61   TOSHITADA SUZUKI    8-07 (5)
http://www.flwoutdoors.com/bassfishing/afs/tournament/2014/7145/championship-wheeler-lake-professional-results/?dpl=1&all=1&sr=1&rpp=50&&sort=pl

B.A.S.S.がついに決断


 少し遅いネタですが、B.A.S.S.は10月10日、ルール上では毎年行うと発表しながら先送りにしていたエリートシリーズの下位の選手の足切りをついに行うと発表しました。
 当初、エリートシリーズは年間成績の下位の選手とオープン枠からのエリート昇格組との入れ替えを目的に、エリートシリーズの下位選手を足切りにするとルールで明記していました。ところが、不景気でオープン枠からの昇格の辞退や経済的な困難からエリートを続ける選手が抜けたりして、定員の100人を切る年もあり、さらに選手からはスランプなどの調子の悪いシーズンもあることから、たまたま1シーズン悪かったぐらいで落とされてはたまらないという声もあり、B.A.S.S.側は足切りを先送りにしているのが実情でした。
 そもそも、エリートシリーズは少数精鋭を目指し、定員を減らす方向で動いていたのですが、これも選手の猛反対から実行できていません。
 ところが、ここ数年はFLWからの移籍組が増え、オープン枠からの昇格が毎年確実に増え、当初の定員100人を超え、今シーズンは108人となりました。来シーズンはさらに多くの選手がオープン枠から昇格するため、これ以上、先送りにするのは難しい状況となり、ついに足切りを決断したというわけです。
 ちなみ来季のエリートの最低の定員は108人以上114人以下と定められました。具体的に説明すると、下記の通りとなります。
今季エリートシリーズの年間上位71人
バスマスターオープン3ディビジョンから昇格の各5人の計15人
今季ルーキーで上位71人枠から外れた5人
2014年B.A.S.S.ネイションチャンピオンシップの優勝者1人
今季下位組の中で過去の平均年間ポイントランキングを考慮した上位16人

 上記合計108人が最低ラインで、16人が降格する計算になりますが、欠員が出た場合は降格組からの復活があります。そもそもの定員は100人だったので、108人まで定員を増やして妥協した背景にはFLW移籍組の大躍進や大手スポンサーやベテランエリートへの配慮など、さまざまな大人の事情がありそうです。
 さらに怪我や故障で今シーズン参戦できなかった選手の復活枠が5人、2015年のバスマスタークラシック優勝者(108人以外から出た場合)の1人の6人の増枠が用意されています。つまり、フカシンにはまだエリート昇格の最後の1枠のチャンスがあるというわけです。
 具体的に誰が降格したかの名前は、B.A.S.S.のサイト上ではまだ発表されていませんが、選手にはエリートシリーズの招待状が届いているそうです(BASSFANの記事には名前が出ています)。気になるのは今季78位でフィニッシュした桐山孝太郎さんと今季98位でフィニッシュした宮崎友輔さんですが、過去の平均ポイントランキングからエリート残留組に入ったようです。
 来季、エリート参戦するイヨケンにとっては、限られたプラクティス期間で次々と初めての湖をトレイルするわけで、FLW移籍組のオールドルーキーに比べるとかなりハンデがありそうです。1シーズンは仮に年間71位以下でフィニッシュしてもルーキーの救出枠が5人ありますが、2年目は結果を出さないと、エリートから降格する可能性もあります。そういう意味ではエリートシリーズはベテランに優しく、ルーキーに厳しいということになります。まあ、日本のJBと同じですね。
http://www.bassmaster.com/news/qualifiers-announced