B.A.S.S.がついに決断


 少し遅いネタですが、B.A.S.S.は10月10日、ルール上では毎年行うと発表しながら先送りにしていたエリートシリーズの下位の選手の足切りをついに行うと発表しました。
 当初、エリートシリーズは年間成績の下位の選手とオープン枠からのエリート昇格組との入れ替えを目的に、エリートシリーズの下位選手を足切りにするとルールで明記していました。ところが、不景気でオープン枠からの昇格の辞退や経済的な困難からエリートを続ける選手が抜けたりして、定員の100人を切る年もあり、さらに選手からはスランプなどの調子の悪いシーズンもあることから、たまたま1シーズン悪かったぐらいで落とされてはたまらないという声もあり、B.A.S.S.側は足切りを先送りにしているのが実情でした。
 そもそも、エリートシリーズは少数精鋭を目指し、定員を減らす方向で動いていたのですが、これも選手の猛反対から実行できていません。
 ところが、ここ数年はFLWからの移籍組が増え、オープン枠からの昇格が毎年確実に増え、当初の定員100人を超え、今シーズンは108人となりました。来シーズンはさらに多くの選手がオープン枠から昇格するため、これ以上、先送りにするのは難しい状況となり、ついに足切りを決断したというわけです。
 ちなみ来季のエリートの最低の定員は108人以上114人以下と定められました。具体的に説明すると、下記の通りとなります。
今季エリートシリーズの年間上位71人
バスマスターオープン3ディビジョンから昇格の各5人の計15人
今季ルーキーで上位71人枠から外れた5人
2014年B.A.S.S.ネイションチャンピオンシップの優勝者1人
今季下位組の中で過去の平均年間ポイントランキングを考慮した上位16人

 上記合計108人が最低ラインで、16人が降格する計算になりますが、欠員が出た場合は降格組からの復活があります。そもそもの定員は100人だったので、108人まで定員を増やして妥協した背景にはFLW移籍組の大躍進や大手スポンサーやベテランエリートへの配慮など、さまざまな大人の事情がありそうです。
 さらに怪我や故障で今シーズン参戦できなかった選手の復活枠が5人、2015年のバスマスタークラシック優勝者(108人以外から出た場合)の1人の6人の増枠が用意されています。つまり、フカシンにはまだエリート昇格の最後の1枠のチャンスがあるというわけです。
 具体的に誰が降格したかの名前は、B.A.S.S.のサイト上ではまだ発表されていませんが、選手にはエリートシリーズの招待状が届いているそうです(BASSFANの記事には名前が出ています)。気になるのは今季78位でフィニッシュした桐山孝太郎さんと今季98位でフィニッシュした宮崎友輔さんですが、過去の平均ポイントランキングからエリート残留組に入ったようです。
 来季、エリート参戦するイヨケンにとっては、限られたプラクティス期間で次々と初めての湖をトレイルするわけで、FLW移籍組のオールドルーキーに比べるとかなりハンデがありそうです。1シーズンは仮に年間71位以下でフィニッシュしてもルーキーの救出枠が5人ありますが、2年目は結果を出さないと、エリートから降格する可能性もあります。そういう意味ではエリートシリーズはベテランに優しく、ルーキーに厳しいということになります。まあ、日本のJBと同じですね。
http://www.bassmaster.com/news/qualifiers-announced

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