キックノッカー


英語の案内ばかりでしたけど、ちょっと日本語でも紹介。あの幻のペンシルベイトが完全復活します。日本じゃ、知る人ぞ知るというか、知っている人はほぼマニアだと思いますが、アメリカの反応は凄いです。なんたって、eBayでは普通に1個100-200ドルで取り引きされ、カラーによっては300ドルぐらいになったりしているぐらいですから・・・。

ボクがこのルアーを開発するきっかけは、当時毎年参加していたレイクミードで開催されていたUSオープンでした。2000年あたりでしょうか。当時は(今もですが)スーパースプークが全盛期。もう持っていない人がいないってぐらいみんなが投げていました。当然、ボクもカコーン、カコーンってやっていたんですが、モデルによって音が違い、あるカン高い音のするモデルに異常にバスが反応するのを感じていました。一方、スーパースプークにストレスを感じたのが、風が出て湖面がやや波立つと、どうしてもダイブしがちになる点でした。一度、ダイブしたら、浮き上がるまで手を止めないと、ずっとダイブしっぱなしになります。これは本当にリズムが悪い。

そんなこんなで、ある音がして、ダイブしにくく、3フックの水平浮きのペンシルを作ってみたいということで、開発をしたのがこのルアーでした。中でも一番こだわったのは音です。詳しくは語れませんが、マテリアル違いのサンプルをいくつも用意して、今ではメジャーリーグで活躍している複数のプロにもテストに協力してもらったものです。

そして完成したルアーは、期待以上の釣果をたたき出してくれました。正直、狙って作ったなんてかっこいいことは言えません。偶然の奇跡みたいなものです。2005年にはアーロン・マーテンスがUSオープンでこれを使って優勝もしましたし、エリートの試合でも複数回ウィニングルアーになりました。一番記憶に新しいのは、先月開催されたエリート戦でのジェイミー・ハートマンの優勝です。今年から開催されたメジャーリーグの試合でも、複数のプロが実際に試合で投げています。

このルアーは、その後生産を中止せざるをえなくなります。いろいろ事情はありますが、残念な結果でした。その後、多くのパクりルアーがこの世に登場しました。形だけ似せたものがほとんどで、オリジナルとはほど遠いものばかりでした。そんなわけで、今でもこのルアーはeBayで高値で常に取り引きされています。

実はこのルアーを開発したのがボクであることは、アメリカでは意外に知られていて、復活を望む声をずっと聞いていました。そんなわけで、もう一度、オリジナルの金型、当時と同じマテリアル、同じ工場で、幻のルアーをテッケルブランドで、復活させることとしました。名前はキックノッカーとキックノッカーパップ。ぱっと見、なんの変哲もない普通のペンシルです。

SNSで復活を発表したときは、アメリカでの反響は凄かったです。ICASTでも新製品のフロッグより、みんなの関心はキックノッカーを買い逃さないかが心配で、いつ販売されるのか、という質問ばかりでした。

そんなキックノッカー。オリジナルを知っている人も、そうでない人も、チャンスがあればぜひ手に入れて、投げてみてください。発売はもうすぐです。

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