カテゴリー別アーカイブ: お魚ネタ

今は10種8亜種?


  最近まで、アメリカ大陸にはブラックバスは7種4亜種が存在するということになっていましたが、新種のチョクトーバスが発見されたというニュースをネットで見て、いろいろ調べてみると、DNA解析が進んでいろいろな新種や亜種が発見されているようで、いつの間にか種類が増えていました。今年に入ってからもレッドアイバスの4亜種も発見されたようです。
 そもそも生物の分類学は、かつては外見的な特徴で原始的に分類していたわけですが、DNA解析ができるようになって、外見では判別しにくい違いが分かってきたというわけです。
 広いアメリカ大陸ですから、地理的に隔離された水域では、まだまだ新たな種や亜種が発見されるかもしれませんが、現在調べた限りで出てきたのはこんな感じです。まあ、アメリカ人でもほとんど気にしない程度の話でしょうけど・・・。
●ラージマウスバス
  フロリダ・ラージマウスバス
●スモールマウスバス
  ネオショー・スモールマウスバス
●スポテッドバス
  アラバマ・スポテッドバス
  ウィチタ・スポテッドバス

●グアダルーペバス
●レッドアイバス
  カハバ・レッドアイバス
  チャターフーチー・レッドアイバス
  タラプーサ・レッドアイバス
  ウォーリアー・レッドアイバス

●ショールバス
●スワニーバス
●バートラムズ・バス
●クアトロシエネガスバス
●チョクトーバス

チョクトーバス?


Basschoctaw
 最近、ブラックバスの新たな種が発見されたみたいです。フロリダのワイルド&フィッシュが標本をDNA解析して判明したそうですが、アラバマ州とミシシッピ州の南部の河川に分布しているそうです。かつてその地域に生活していたネイティブ・アメリカンのチョクトーインディアンの名前からチョクトーバスと名付けられたようです。
 まだ、写真が少なく、分類するための外見的な特徴がよく分かりませんが、スポテッドバスに似ているようです。
http://www.northescambia.com/2013/06/scientists-discover-new-fish-species-in-escambia-perdido-rivers

フロリダで出会った魚たち


 今回のフロリダ釣行は、それほど多くの魚には出会えませんでした。まずはお馴染み?のウォーマウス。日本のオヤニラミにも少し似たコイツは、すごく貪欲な魚で、1.5オンスのパンチングでも当たってきます。

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 続いてオキチョビーでは釣ったことがないですが、キシミーではけっこうな頻度でヒットするピッケレル(Pickerel)です。見た目はノーザンパイクとの見分けがボクにはできませんが、種類が違うそうです。ノーザンパイクのように大きくならないそうですが、速い動きのルアーにはかなりの好反応でした。

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サムレイバンで出会った魚たち その3


 レイク・サムレイバンと言えば、テキサス州を代表するトーナメントレイクですが、スポッツ(スポッテッドバス)がいるなんて知りませんでした。知らなくても、釣れた瞬間に見分けがつくのがスポッツです。相変わらず、日本でスポッツが釣れたなんて言う人がいますが(メールもよくいただきます)、日本にはスポッツはいません。スポッツ系ラージなんていう魚も生物学的に存在しません。
 サムレイバンの場合、沖の釣りではスポッツが入れ食いになるぐらい魚影が濃かったですが、釣っても釣ってもキーパーの14インチなんて1匹も釣れません。せいぜい12インチぐらいです。しかも、何年も前からこの状況は変わらないそうです。大きなスポッツはディープにいて釣れないのか、サムレイバンではスポッツは大きく育たないのか、とにかく不思議です。
 日本では、ラージマウスをフロリダなのかノーザンなのかと判別したがる人が多いですが、移植が繰り返される現代において、純血を語ることすらナンセンスです。そういう人に限って、種と亜種の違いや定義すら理解していないものです。
 そんなわけで、このスポッツもノーザンスポッツ(ケンタッキーバス)なのか、アラバマスポッツなのか、またはそれらのは混血なのかはDNAでも調べてみない限り分かりませんし、誰も気にしません。

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サムレイバンで出会った魚たち その2


 今回、サムレイバンの沖のベイトのスクールにメタルジグを落とすと入れ食いになったのが、写真のイエローバスです。別名バーフィッシュ(barfish)と呼ばれます。レイク・フォークでもかつてテールスピンジグで入れ食いになったことがあり、テキサスの湖では馴染みの魚のようです。
 イエローバスはホワイトバスにも似ていますが、全体に(特にお腹のあたりが)黄色っぽいのが特徴です。写真では太陽光が強すぎて、少し分かりづらいですが、同じ場所で釣れたホワイトバスとは明らかに色が違うので、どちらか悩むようなことはなさそうです。
 ホワイトバスがけっこう大きくなるのに対して、イエローバスはそれほど大きくならないのか、釣れるのはほとんどが手のひらサイズです。ルアーへの反応がよく、種類は違いますが、日本のコトヒキみたいなイメージです。ワールドレコードは3ポンドぐらいだそうです。
 クラッピーのように食べるという話も聞きませんし、厄介な外道といったイメージです。

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サムレイバンで出会った魚たち その1


 サムレイバンでもいろいろな魚に出会いました。日本では馴染みのないクラッピーですが、アメリカでは食べて美味しいと評判で、ゲームフィッシングの対象魚としても人気です。一般にクラッピーと呼ぶ魚ですが、実際にはブラッククラッピーとホワイトクラッピーがいます。ブルーギルにも似ていますが、口が大きく、比較的大きなルアーでもヒットすることがあります。
 ブラッククラッピーは全体に黒っぽく、ドット状の模様があるのに対して、ホワイトクラッピーは全体に白っぽく、縞状の模様があるのが特徴です。今回の写真のクラッピーはブラッククラッピーです。ワールドレコードは5ポンドだそうです。
 クラッピーという魚はブラッシュパイルや立ち木に付く習性が強く、クラッピーフィッシングが盛んな場所では、クラッピーアングラーが沈めるブラッシュパイルが湖底のあちこちにあって、これがバスフィッシングにおいても重要なカギとなることがあります。

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デトロイトリバーで出会った魚たち その5


P1070679_640x447 一般にアメリカで釣り人がパイクと呼べば、それはノーザンパイクを指し、マスキーと呼べば、それはマスキーパイクを指します。一見すると同じような魚ですが、マスキーは最大で70ポンド近くにもなるので、専門に狙う人も多く値打ちが違います。写真はバスプロショップの巨大水槽にいたマスキーです。
 ちなみに北米のパイクはそれほど大きくなりませんが、ヨーロッパのパイクはかなり大きくなり、種類も違います。
 シャンプレーンではパイクが厄介な外道で、いっぱい釣れましたが、デトロイトリバーではほとんど見かけませんでした。プラクティス中にルーク・クラウセンが1匹キャッチ。ボクもバイブレーションでヒットさせたんですが、ボート際でバレたのみでした。
P1070819_480x640 一方のマスキーですが、以前セントクレアで釣りをしたとき、40cmぐらいのスモールマウスをヒットさせた際に、ガブリとやられたことがありますが、実際にキャッチしたことはありません。今回もプラクティス中に釣れたスモールマウスのお腹に大きな歯形が付いたものがいました。
 試合後の反省フィッシングで、鈴木利忠さんと釣りに出た際に、鈴木さんがかわいいマスキーをスピナーベイトでヒットさせました。マスキーとパイクの違いですが、模様も違いますが、分かりやすいのは尾びれの形の違いです。尾びれの先が尖っているのがマスキー、角が取れて丸いのがパイクです。

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デトロイトリバーで出会った魚たち その4


 レイク・シャンプレーンの試合では、いっぱい釣れたイエローパーチですが、今回の試合ではそれほどは釣れませんでした。パーチはシャンプレーンでは、重要なベイトの一つで、パーチが釣れる(バイトがある)ところが、いいサイズのスモールマウスを探す重要なキーとなっていましたが、デトロイトリバーではやはりゴビーが重要なベイトとなっているようでした。
 今回はパーチを模して、フラッシュJシャッドの新色のブルーギルカラーにチャートとオレンジで色付けしてものをドロップショットで使い、プラではけっこう釣りました。昨年、シャンプレーンの試合で、ビッグウェイトを出したときに使ったときは、このシャッドテールワームをドラッギング気味で使い、パーチのアタリがあってもそのままにしていると、パーチが何匹も群れになって追いかけてきて、最終的にスモールが当たるパターンが炸裂しました。今回もかなり期待したんですが、試合では使うタイミングがほとんどありませんでした。

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デトロイトリバーで出会った魚たち その3


 今回の試合で最も厄介だった外道がフレッシュウォータードラムでした。チューブワームで狙っていると、気持ちのいいコツン(ゴツンってときも)というアタリで、ヒットすると、強烈な引きで、デカイスモールマウスと間違えることが何度もありました。試合中は何度ドキドキ&ガッカリさせられたことか・・・。
 ドラムという名は浮き袋を振動させて音を発することができることからきているようで、日本のニベの親戚という感じです。とにかく、チューブワームへの反応がよくて、場所によっては入れ食いになったりしました。
 アメリカでは単にドラムと呼んだり、シープスヘッド(羊の頭)と呼んだりするみたいです。アメリカ西海岸では、お目にかかったことがありませんが、アメリカ東部では広く分布しているみたいです。今回釣れたのは30-60cmぐらいがほとんどでしたが、最大では50ポンドを超えるみたいです。
 口に鋭い歯はありませんが、バス持ちしようとすると、すごく暴れてなかなか掴むのがたいへんで、エラに手を入れるのが簡単で、おとなしくなります。体表はヌルヌル・ネバネバなので、カーペットに置いて写真を撮るのはオススメできません。

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デトロイトリバーで出会った魚たち その2


 今回の試合のプラではホワイトバスもよく釣れました。アメリカでは広く見られる外道ですが、このホワイトバスもアメリカ五大湖周辺やセントローレンス川流域が原産みたいです。
 ストライパーによく似てますが、体高があるのが特徴で、ストライパーのように大きく成長しません。レコードサイズでも5ポンド止まりのようです。群れで行動するので、群れに当たると入れ食いになる、あまりうれしくない魚です。ロックバスがボトムの釣りの外道でよく釣れたのに対して、ホワイトバスはバイブレーションやスイムベイトなどの中層の釣りでよくヒットしました。
 ただ、ストライパーとホワイトバスのハイブリッドはワイパーなどとも呼ばれ、釣りの対象魚となっています。

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