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フロッグマン2015について


来月7月12日に長門・将監川にて開催予定のフロッグマンですが、もうすぐ、あと1か月となります。本来、このタイミングで詳細の告知、参加受付をするつもりだったんですが、少々遅れております。ただ、予定通り開催するつもりなので、もうしばらくお待ちください。詳細は近々、ブログ&フェイスブックで告知します。
フロッグマンはバスをキープしない新しいトーナメントです。将来いつまでもバスフィッシングを楽しむために、自分たちは何ができるのかという問いに、ボクなりに出した一つの提案です。
昨年、初めての試みでしたが、非常にうまくいったと自負しています。もちろん、関東のフロッグ使いの方たちとの交流も、ボク自身の楽しみに一つですが。
公に協賛のお願いはしておりませんが、ご賛同いただける個人様、メーカー様がおられましたら、なんでも大歓迎ですので、メールやメッセンジャーでお知らせください。

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日本のバスフィッシングの将来 その4


バスをその場でキャッチ&リリースせず、一時的にキープすると、その釣り場の将来に大きなダメージを与えてしまいます。バスをキープすると、スポーニングを阻害し、せっかく生まれた稚魚を外敵の驚異にさらすという他に、単純にキープしたバスを殺してしまうケースも多々あります。
まともなバスボートのライブウェルでも夏場の高水温時は弱りやすく、あとでリリースしても実は死んでいたというケースはよくあるものです。ましてや、小さなクーラーやクリアの衣装ケースを改造して作ったライブウェルでは、水温が上がりやすく死亡率はかなり高くなります。バスの体表は粘膜で覆われていますが、この粘膜が剥がれると、病気にもなりやすいです。
昨年の今頃にも書きましたが、バスをキャッチ&キープして、3匹や5匹の総重量を競うトーナメントのフォーマットは、何十年も前にできたフォーマットです。多くの人がスマホを持つようになった現在には、昔のスタイルにこだわらないトーナメントのフォーマットがあるはずです。アメリカでもメジャーリーグフィッシングのような新しいスタイルが生まれています。マリーナやショップ、仲間内のトーナメントでは、必ずしてもバスをキープしなくても楽しむ方法はあるはずです。

日本のバスフィッシングの将来 その3


今週、テキサス州レイクフォークでTTBC(トヨタテキサス・バスクラシック)が開催されました。日本ではなかなか注目されませんし、仮に紹介されたとしてもトーナメント結果や、薄っぺらいテクニックやメソッドばかりで、もっともっと大事なことがあるのに、そういうことがメディア等で紹介されないのは非常に残念です。
レイクフォークは、ボクが22年前、初めてアメリカに遊びに行った際に、訪れた釣り場の一つです。日本でも有名なビッグバスの聖地みたいなイメージの釣り場ですが、実際に行ってみると、すごく小さな湖です。湖岸線こそ複雑に入り組んでいますが、面積的には南湖を少し大きくしたぐらいです。
アメリカには無数に釣り場があるにもかかわらず、レイクフォークでは全米でも珍しいぐらい多くのフィッシングガイドが生計を立てています。そして、何十年経っても、ビッグバスパラダイスとしてのコンディションをキープし続けています。
今年のTTBCの結果を見ても、初日だけで35人中5人が30ポンドオーバー、トップウェイトはジェイソン・クリスティーがキャッチした37ポンド4オンスでした。12位でも25ポンド超え、21人が20ポンド超えというハイウェイトでした。優勝したブレント・エーラーの3日間のトータルウェイトは89ポンド12オンス、ほぼ30ポンド平均という驚愕のウェイトです。
全米でも有名で、連日釣り人で賑わう小さな釣り場にもかかわらず、なぜ、レイク・フォークはこんなにも釣れるのでしょうか?
理由はこの湖にあるスロットリミットというルールのおかげだとボクは考えます。レイクフォークでは、16~24インチ(40.6~61cm)のバスはキープすることができません。トーナメントはもちろん、写真を撮るためにマリーナに急いで持ち帰ることも違法となります。要はバスをライブウェルに入れたら違法というわけです。
そんなわけで、レイク・フォークではトーナメントは決して盛んとは言えません。40cm以下か61cm以上じゃないと持ち帰れないルールでは、なかなかトーナメントは成立しませんから。これはTTBCでも例外ではありません。すべてのボートには検量スタッフが同乗していて、釣ったバスはその場でボート上で検量され、無線で本部に連絡を入れるという仕組みがとられました。実際、今回のトーナメントで持ち帰ることができたバスはブレントが最終日に釣った 10 ポンド11オンスの1匹だけでした。
釣ったバスをその場でキャッチ&リリースすることが、いかにバスのスポーニングを助け、稚魚(フライ)を守り、10年後、20年後の釣り場のコンディションを維持することができるか。こんなシンプルで簡単なことが、今の日本の釣り場では、残念ながら実践されていません。今のままは10年後、20年後の日本のバスフィッシングはどうなっているのでしょうか。

日本のバスフィッシングの将来 その2


ボクたちがいつまでもバスフィッシングを楽しむためには、そろそろ業界全体も目先の売り上げばかりに目を向けるのではなく、もっと真剣に将来について考える時期に来ていると思います。そう訴え続けて何年も経ってしまいましたが・・・。
バスフィッシングの将来にとって、最もダメージが大きいのはバスをキープすることです。心情的な部分もあって、サイトフィッシングの是非ばかりに議論が集まり気味ですが、見て釣ろうと、事故?で釣れてしまっても、結果としては同じバスです。すぐにその場でリリースすれば、バスはまたベッドやフライのもとに戻っていきますが、キープしてしまえば取り残されたベッドやフライは壊滅です。
つまり、毎週毎週行われているトーナメントこそが、バスフィッシングの将来を危うくしているのです。もちろん、すべてのトーナメントをやめろと言っているわけではありません。せめて、4-5月の開催を避けるなど、簡単にできることはあるはずです。たとえば、トーナメントをするにしても、キーパーサイズを上げるとか、リミットを少なくするとか、バスをキープする数を意図的に減らす工夫もあると思います。
トーナメントでもないのに、毎回バスをキープする人たちがいます。中には有名なプロアングラー?もいますが、彼らのスポンサーになっているメーカーもはっきり言って同罪です。バスフィッシングの将来よりも目先の利益が優先のクズメーカーです。中にはレンタルボート店やマリーナが宣伝のためにバスを持って帰ってこいというところもあるみたいですが、そう言う連中もまた目先のことしか見ていません。
社長や広報マンたち自身が毎回毎回バスをキープして、残酷な写真を宣伝に使う(使ってきた)メーカーやショップもありますが、ボクにとってはクズの中のクズです。バスフィッシングはもう金になりませんから、早々に会社や店をたたんでもらいたいものです。

日本のバスフィッシングの将来 その1


先日、琵琶湖で釣りをしていると、非常に残念というか不愉快というか、やるせない気持ちになりました。ちょうど、ボクがフロッグを投げているアシのバンクを挟み撃ちにする格好で2艇の漁師のボートがやってきて、2人一組でアシ際のバスのフライ(稚魚)をすくっていきました。
電気ショッカーの恐怖から逃れ、釣り人からの攻撃も逃れ、なんとか生まれてきた将来の希望たちを根こそぎです。悲しかったです。漁師の人たちは、ボクに捨てゼリフを吐きながら、したり顔で過ぎ去っていきました。
日本のバスフィッシングを取り巻く環境は最悪です。ボクはいつまでもバスフィッシングを楽しみたいと願っていますが、正気なところ、毎年釣りは難しくなる一方です。
ボクはベッドのバスもフライを守るバスも、見えているバスをわざわざ狙いません。たとえトーナメントでもです。もちろん、結果として釣れてしまっていることは否定しません。ただ、心情的に見えているバスは狙いません。釣っても虚しいだけで、感動がありません。たとえば、その釣り場に生き残っているバスがオスメス最後の1匹ずつだけだとして、そのペアを見つけたときに、それを釣ろうとする人がどれだけいるでしょうか? たいていの人は、自分1人ぐらい釣ったって、どうってことないって思っているから見えているバスまで容赦なく無慈悲に釣ってしまうんじゃないでしょうか。ところが実際はその釣り人1人1人の行為によっても、釣り場の環境は年々悪くなっていることを自覚しなければなりません。

今年もやります フロッグマン2


昨年、長門&将監川で開催しました中空フロッグオンリーの大会”フロッグマン”。バスをキープしない新しいスタイルの提案として、企画させていただき、参加者皆さんに楽しんでいただきました。
今年も長門&将監川で7月12日に開催します。先日、6月14日で計画中とブログで書いて、すぐに削除したんですが、7月12日で決定します。正式なアナウンスは改めてしますが、ボートの予約等は大会受付と一括でこちらでしますので、長門川マリーナ(北総マリン) 様には電話しないようにしてください。

ボクたちがバスフィッシングを楽しめるのは、バスがいてくれるおかげです。将来も自分たちがバスフィッシングを楽しむためには、バスになるべく負担をかけない工夫や努力が必要だと思います。本気のプロの賞金の掛かった競技でもない限り、バスをキープしなくても、自分たちだけで大会を楽しむことは十分できます。本当に面白い大会ですので、皆様予定を空けておいてください。盛り上がれば、盛り上がるほど、バスをキープしないスタイルの可能性をこの業界に提案できると信じています。また、何かアイデアなんかもあれば、ぜひお聞かせください。

なお、ショップ様やマリーナなどで、このバスをキープしない大会を実施してみたいという方がおられましたら、メジャーを無料でお貸ししますので、気軽にお問い合わせください。

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メジャーリーグフィッシング


前回、メジャーリーグフィッシングについて書きましたが、この番組はただバスに優しいトーナメントだというだけでなく、ボクたち釣り人目線で見てすごく面白いというか奥が深く、勉強になる番組です。
通常のB.A.S.S.やFLWの番組は上位陣の決勝戦にカメラマンが同船して、ダイジェスト風に紹介するので、基本的にみんなすでにつかんだパターンで釣っていきます。
一方のメジャーリーグフィッシングは、番組構成を優先したフォーマットがとても面白いです。まずは24人の選手が招集され、エリミネーションラウンド(予選)は8人ずつの3グループに分けてノンプラクティスで同じ湖を釣ります。時間内にキャッチしたすべての12インチ以上のキーパーをカウントして、重量の大きい上位4人が次のステージに進みます。
予選を通過した3グループの各4人、計12人は、今度は6人ずつの2グループに分け、またタイプの異なる新しい釣り場に移動して、ノンプラクティスでサドンデス(セミファイナル)を行います。このラウンドもキャッチしたすべての12インチ以上のキーパーをカウントしていくのですが、総重量が20ポンドを超えたら勝ち抜けとなり(時間切れの場合は総重量順で)、上位3人ずつがファイナルに進みます。
ファイナルに残った6人は再び新しい釣り場に移動して、ノンプラクティスで競い、時間内に釣ったすべてのキーパーをカウントして、総重量の一番大きい選手が優勝となります。
スタイルの違うアングラーが、どんなポイントを選んだかをGPSマップと魚探画像を見せながら、アングラー自らが解説しながらパターンを絞り込んでいきます。対戦相手が釣る度にオフィシャルはオンタイムで結果を知らせるので、心理的、戦略的にも選手は影響を受けます。もちろん、時間経過とともに変わる状況にどう対応していくのかも見所です。
そして、メジャーリーグフィッシングの興味深いのは、全員がガンガン釣り競うわけでなく、見失って外す選手が出てくるところです。対照的な釣り方やポイント選びだったり、時には僅かなアプローチの違いやカラーの違いで釣果に差が出ているのが本当によく分かり、マニアックですが、かなり楽しめます。
ちなみに1シリーズごとのDVDは4枚組になっていて、予選から決勝まで見ると10時間を超える大作で、見応えあります。
http://www.majorleaguefishing.com/

バスをキープしないトーナメントのススメ その2


 バスをキープしないトーナメントとして、ボクが提案しているのは、写真をメールで送って、オンタイムで釣果をアップデートしていくものです。この方式の面白いところは、今誰が何匹、どれぐらい釣っているかが常に分かるところです。もちろん、そのことによる弊害もあるかもしれませんが、分かることによって戦略を変えたり、時合いが分かったり、今までとは違う楽しみ方があります。
 例えば、全体で最初に釣った人に特別賞を出す早掛け勝負もできますし、最後に釣った人や全体で10匹目や20匹目といった区切りの魚を釣った人などに特別賞を出すのも盛り上がります。アメリカのビッグバス・スプラッシュのアウアリー・ペイアウトをマネて、毎時ごとに順位を決めていくフォーマットも面白いと思います。これなら、毎時ごとに仕切り直しなので、途中でダレたりしません。アメリカではこのアウアリー・ペイアウト方式はけっこう人気で、ヤマモトオープンやバークレービッグバストーナメントなども採用しています。
 フロッグマンは2匹長寸で競いましたが、リミットを設けない数釣りフォーマットも可能です。実際、メジャーリーグトーナメントはリミットはありません。釣ったすべてのバスがカウントされます。
 その他、主催者のアイデア次第で、いろいろイベントを盛り上げる試みも可能です。例えば、ボーナスタイムを設けて、その時間内に釣った人はプラス5cmのボーナスを与えるとか、大会スポンサーメーカーのルアーで釣ったり、お題のルアーで釣ったらプラス5cmのボーナスを与えるなんていうのも楽しいでしょう。縛りタイムを設けて、例えば朝の1時間はハードルアーオンリーにするのも面白いでしょう。
 また、メジャーリーグトーナメントをマネて、メールの写真のバスが例えば濡れタオルを敷いていないなど、ケアが足りないと判断したら、ペナルティーを課すなんていうのもバスのケアを啓蒙するのにいいと思います。
 とにかく、スタートしたら、ウェイインまでみんなバラバラで、最後まで結果が分からない従来のトーナメントスタイルにこだわる必要はないと思うのです。
 興味があって、バスをキープしないトーナメントをやってみたいという方は、今回作ったメジャーを参加者全員分無料でお貸ししますので、メールで問い合わせください。
granbass@mint.ocn.ne.jp

バスをキープしないトーナメントのススメ その1


 フロッグマン2014が大成功で、参加していただいた方からも好評でしたので、バスをキープしないトーナメントに関しての手応えを感じました。スポーニング期にバスをキープすると、釣り場の将来に大々的なダメージを与えますが、これからの高水温期にバスをキープするのもバスが死にやすく、バスの駆除大会になりかねません。
 日本ではバスのキャッチ&リリース後のサバイブ率を調査するような文献はありませんが、ネットで検索すると、アメリカではいろいろ出てきます。それら資料によると、水温が25度を超えると、極端にバスのサバイブ率は下がるそうです。仮にリリースして泳いで行ったとしても、実はその後死んでいる可能性があるのです。
 トーナメントでもないのに、毎度毎度バスをキープする人はとにかく止めてもらいたいですし、トーナメントでバスをどうしてもキープしなければならない人は、いつも以上に水温に気を遣い、バスへの負担を可能な限り小さくするように心がけてほしいと思います。
 また、ショップやマリーナ等のあくまでバスフィッシングを楽しむのが趣旨のイベントは、バスをキープしないトーナメントの可能性について考えてみてください。今回フロッグマン用に作成したメジャーは、ご希望の方には無料で貸し出しします。

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フロッグマン2014 大成功


 7月13日、おかげさまで好天&釣果に恵まれ、”バスをキープしないトーナメント”を掲げたフロッグマン2014は事故もなく無事に楽しく長門川&将監川で開催することができました。
 当日は36名のフロッグメンが参加。バスをキャッチした猛者は10名もいました。キャッチできなかった人も、多くの人が複数のバイトをとっていて、フロッグフィールドとしてのポテンシャルの高さを再認識しました。
 釣ったバスはすぐにリリースするために配布した専用メジャーで計測、随時フェイスブックのイベントページで更新していくので、参加者が常に状況を知ることができる、メジャーリーグトーナメント風のフォーマットを採用しました。参加者の皆さんにはタオルを用意してもらい、バスを計測する前に塗れたタオルを下に敷いて写真を撮ってもらいました。
 次々と結果が更新されていくので、大会に参加している人だけでなく、残念ながら都合が悪く行けなかった人や、この大会に興味を持ってくれた方にも、オンタイムでチェックしてもらい、大いに盛り上がったと思います。
1位 90.0cm 古家裕二さん
2位 84.0cm 斉藤寛之さん
3位 74.0cm 尾野未来さん
4位 44.5cm 内海昭さん
5位 39.5cm 向後真承さん
6位 37.5cm 高橋智之さん
7位 36.0cm 大場未知さん
8位  33.5cm 越川晴彦さん
9位タイ 31.0cm 板坂邦之さん
9位タイ 31.0cm 鈴木良忍さん

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