カテゴリー別アーカイブ: fish in the future

いよいよフロッグマン


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 いよいよ13日(日曜日)はフロッグマン2014です。台風の影響が心配ですが、土曜日には通過しそうな感じです。最終的な判断は土曜日にしますが、将監川オンリーに限定しての開催になるかもしれません。レンタルボートの予約は締め切らせていただきますが、カートップでの参加はまだ受け付け中です。興味のある方はぜひご参加ください。
 フロッグマンは中空フロッグタイプオンリーの釣り大会です。バスに可能な限り負担をかけないために、バスをキープしない大会とします。アメリカのメジャーリーグフィッシングのような新しい試みですので、うまく機能するかどうか心配もありますが、皆さんの協力で、ぜひとも大会を成功させたいと思っています。1回きりのイベントで終わらせず、毎年開催できたらと思っていますので、いろいろ勉強させてください。
 受付時間は朝4時スタートします。参加費は3000円+レンタルボート代2000円、またはスロープ使用代1000円です。受付時に今回のために製作した専用のメジャーを全員に貸し出しますので、忘れずに受け取ってください。競技時間は5時半スタートで、1時帰着とします。メジャーを回収して、帰着完了とします。
 エレキオンリーでエリアは長門川・将監川のみ。使用できるルアーは中空フロッグのみでワームタイプは不可とします。スピニングタックルによるスモールフロッグはOKです。ランディングネットの使用はOKとします。
 バスをキャッチした人は専用メジャーを当てて、ヒットルアーと一緒に写真を撮って、すみやかにリリースをお願いします。2匹長寸で順位を決めます。バスは何匹でもメールを送ってきただいてけっこうです。こちらで2匹の最長でカウントします。
 写真撮影の際に、バスが火傷をしないように、タオル等を用意して濡らして下に敷いてください。ライブウェルは不要です。
 写真はメールで送っていただきます。バスは原則口閉じでお願いしますが、すみやかにリリースしていただきたいので、どうしてもうまく撮影できない場合は、口が開いていてもOKとします。長さは自己申告していただきますが、こちらで判定して補正することがあります。写真はフェイスブックのイベントページに随時アップして、経過報告していきます。つまり、競技中でも、今誰がどれぐらい釣っているか、トップは誰でどれぐらい釣っているかが分かるというわけです。もちろん、当日都合が悪くて参加できない人や友人、家族も状況がオンタイムで分かるという仕組みです。
 もちろん、競技中の選手同士でコメントを入れたり、途中経過などを報告してもらうことも大歓迎です。近くの参加者に写真を撮ってもらって、イベントページに投稿してもらってもOKです。とにかく、堅いことは抜きで、みんなで楽しむことが最優先です。

フロッグマン2014 フェイスブック・イベントページ
https://www.facebook.com/events/1491750084376233/

写メールの送り先、参加申し込みは下記まで
granbass@mint.ocn.ne.jp

バスをキープしないトーナメント その4


 ちょっと、報告が遅れてしまいましたが、先月末の29日、ちょうどアメリカでマグナムスプーンが炸裂している頃、セブンパームスさん主催のフロッグオンリー特別戦が滋賀県伊庭内湖で開催されました。
 ボクもイヨケンやウッチーと一緒にゲスト参加させていただきました。イヨケンとウッチーはさすが、貫禄のキャッチでしたが、ボクは残念ながらノーキャッチでした。
 この大会はキープする魚を1匹とし、正午帰着でバスをキープする時間をなるべく短くし、さらに参加者全員にレジュベネイド入りの氷を配布しました。ボクも自宅と隣の家の冷凍庫を占領して、氷作りに協力しました。
 ショップ主催の大会でも、やろうと思えば、これぐらいの準備はできます。ほかの大会も参考にしていただけたらと思います。ただ、それでも思ったのですが、参加者の人たちって、帰着したらそれぞれ片付けに大忙しで、他の人の釣った魚って、ぜんぜん興味ないんだなあって・・・。ならば、やはりバスをキープする意味って、本当にないんじゃないでしょうか?

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バスをキープしないトーナメント その3


 バスをキープしないトーナメントの可能性について、まずはテレビのエンターテイメント的な要素が強いメジャーリーグフィッシングについて紹介しましたが、アメリカではすでに限定的ではありますが、高額の賞金が掛かった真剣勝負のトーナメントでも、バスをキープしないトーナメントが行われています。
 その代表といえば、先月に行われたTTBC(トヨタ・テキサス・バスクラシック)で、優勝のキース・コムズは総額15万ドルの賞金を手にしました。
 この試合はレイク・フォークで開催されたのですが、レイク・フォークにはバスの資源保護という理由で、スロットリミットが設けられています。スロットリミットは湖ごとに違いますが、16 インチ(40.64cm)以上24インチ(60.96cm)未満のバスは、たとえ短時間でもライブウェルに入れてキープすることができません。トーナメントだろうとプライベートだろうと、釣ったらすぐにリリースしなければなりません。
 そんな湖で一般的なバスを5本持ち帰って総重量を競うトーナメントを行おうとすれば、61cm以上のバスを狙うか、わざわざ40cm以下のバスを狙って釣らないといけないわけです。そこで生まれたのがオフィシャルがすべてのボートに同船して、ボート上で計量をしてリリースをするという方法だったわけです。
 確かにバスをウェイインステージに持ち込まないので、味気ない気もしますが、多くの観客がいるアメリカの高額賞金のトーナメントでも成立するわけですから、日本の身内の小さなトーナメントでバスを持ち込まなくてもぜんぜん成立するとは思いませんか? 実際、トーナメントに出ていても、片付けやら友達と話しこんだりで、結局他人の釣果なんてほとんど見ていないことって普通ですよね。ならば、バスをキープしないトーナメントでもぜんぜん問題ないと思うのですが、いかがでしょうか?

フロッグマン2014 受付中


 フロッグマン2014ですが、まだレンタルボートの空きがあります。カートップでの参加はまだかなり余裕があります。また、協力いただく関係者とも相談もしまして、北総マリンのスロープ使用の場合、バスボートでの参加もOKとすることにしました。ただし、長門川スロープまではデッドスローでお願いしますし、競技時間中はエレキオンリーとなります。こちらの参加申し込みを受付中です。
 フロッグマンはカエル好きな人たちが集まって楽しむ交流イベントですが、バスフィッシングの将来のために、バスを持ち込まずにいかにトーナメントを楽しむことができるかの実験的な要素もあります。スケジュールの空いている方はぜひ、ご参加ください。よろしくお願いします。
 参加申し込みはメールでお願いします。granbass@mint.ocn.ne.jp

バスをキープしないトーナメント その2


 メジャーリーグフィッシングは、もちろんテレビ向けのショー的に要素が高く、多くのスポンサーのおかげで可能なトーナメントです。大規模なオープンな試合なら、さすがに参加者全員分、同船するマーシャル(審判)を用意するのは不可能でしょう。
 しかしながら、メジャーリーグフィッシングのフォーマットスタイルは、アメリカではすでに有名プロでなくても、クラブトーナメントでも実現可能です。
 メジャーリーグフィッシングが提供している有料のスコア・トラッカー・ライブを使えば、メジャーリーグフィッシングスタイルのバスを持ち込まないトーナメントが可能となります。
 もちろん、ウェイトは自己申告または同船者に任せることになるので、大きな賞金がかかった試合では、実現は難しいかもしれませんが、身内のトーナメントでは、これで十分楽しめるはずです。
 むしろ、ライバルが今どれだけ釣っているかが把握できるので、新しいゲームとしての展開が期待できます。そもそも、他のスポーツのほとんどは対戦相手を見ながら、常に状況を把握して試合をするのが普通で、今のバストーナメントの方がスポーツの世界では異質と言えます。
 そもそも、日本もアメリカに倣えで5匹リミットが定着していますが、これはアメリカのレギュレーションでは5匹までしかキープできない州がほとんどだからです。キープさえしなければ、釣ったバスすべてをカウントすることも問題ないというわけです。別に数釣りを推奨するわけではないですが、トーナメントの楽しみ方は、一つである必要はないのです。
 今の日本はバスが減る一方なのに、あいかわらずマリーナやクラブ、ショップ規模の大会が毎週のように各地で行われています。それらのキープされるバスが、仮にすぐにキャッチ&リリースされるとしたら、バスの減少はかなり抑えることができると思うのですが・・・。10年後、20年後、将来いつまでもバスフィッシングを楽しみたいために、考える時期が来ていると思います。
http://scoretrackerlive.com/

バスをキープしないトーナメント その1


 バスフィッシングの楽しみの一つにトーナメントがあることは否定しませんが、トーナメントをやり続けることで、バスの数は確実に減り続けます。特に春のトーナメントはウェイトが伸びるので人気ですが、スポーニングベッドの卵や稚魚から親魚を引き離すことで、すべてを台無しにしてしまいます。バスがいてくれることで、ボクたちはバスフィッシングを楽しむことができるわけですから、トーナメントは矛盾していると言えます。
 今、アメリカではバスをキープしないトーナメントのあり方が問われ始めています。そもそも、1日5匹リミットのバスをキープして持ち込む形式のトーナメントは、携帯電話もインターネットもなかった時代に生まれたフォーマットです。
 今や世の中はどんどん進化し、時代に合ったフォーマットが生まれるべき時代にさしかかっているのかもしれません。メジャーリーグフィッシングのバスをキープしない新しいフォーマットは、将来の新しいトーナメントのあり方についての提言のように感じます。
 メジャーリーグフィッシングでは、トーナメンターはタブレットを持ったオフィシャルと同船し、釣れたバスはすべてその場で計量され、スコアがアップデートされていきます。すべての選手は、常に他の選手が何匹、何ポンドを釣っているかをオンタイムで知ることもできます。
 メジャーリーグフィッシングが素晴らしいのは、バスへの扱いです。トーナメンターはバスをハンドランディングしなければいけませんが、ボートデッキに落としたり、リリースの扱いが悪いとペナルティがある点です。バスを豪快に抜きあげて、ボートデッキでドタンバタンと跳ねさせたり、タックルボックスに激突させる日本のある番組とは大違いです。
 今回、ボクが行おうと計画しているカエルオンリーのイベント、フロッグマン2014も、メジャーリーグフィッシングをヒントにしています。高額な賞金がかかったプロの試合でもないのですから、あまり厳密にスコアを競わなくても、自分たちが楽しめればそれでいいと思うのです。
 メジャーリーグフィッシングについては下記リンクをどうぞ。動画で番組を見ることもできます。

http://www.majorleaguefishing.com/

ストップ「いいね!」


 フェイスブックのおかげで、より多くの釣り人と交流できるようになりましたが、相変わらずバスをフンガー持ちしている写真を投稿する人ってたくさんいますよね。ボクは基本、そういうアングラーとは「友達」にならないようにしていますが、「友達」の人がシェアしたりすることで、間接的に見たくもない写真を見せられたりすることが度々あります。最近は、アメリカやヨーロッパのアングラーもマネする人が出始めています。
 フンガー持ちの写真に、どうしてみんな「いいね!」を押しちゃうんでしょうか? そんな写真には「いいね!」を押さないようにしませんか? 「いいね!」を押すと、さらに多くの人の目に留まって、さらに「いいね!」を押す人が出てしまいます。
 それがメーカーからのスポンサーを受けているアングラーの場合、「いいね!」の数が、そのアングラーの発言力、影響力として、少なからず評価されたりします。そんな下品な写真でも「いいね!」がたくさんもらえると、さらにマネする人が出てきます。
 ボクはバスフィッシングの将来に悪影響を及ぼすアングラーをスポンサーするメーカーも同罪だと考えています。そんなメーカーの商品はいくら魅力的なものあっても、可能な限り使いたくありません。いい加減、まともなメーカーなら目を覚ましてもらいたいです。

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今一度、ライフジャケットについて考える


 今回のデルタのボート事故を受けて、アメリカ、特にカリフォルニアでは、ライフジャケットの話題で盛り上がっています。あるフェイスブック上では、「膨張式よりも、従来の浮力体式が安心安全だ」みたいなコメントが大勢となっています。
 これに関してはボクは大いに疑問を感じます。ボクは自分の命を守るために、考えた結果、自動膨張式のライフジャケットを選びましたし、その選択肢は間違っていないと今でも信じています。
 発泡素材のライフジャケットもいい面はあります。全体がクッションとなるので、例えばボートからの落水時に肋等の骨折を防いでくれるかもしれません。ただ、発泡素材のライフジャケットの浮力表示はせいぜい7.5kgですし、落水時の衝撃で股ヒモがなければ一瞬で脱げてしまいます。
 仮に脱げなかったとしても、気絶した脱力状態では、ライフジャケットだけがズレ上がり、まともに浮いていられませんし、波にもまれていたら、結局は脱げてしまうでしょう。とても安全だとは思えません。
 一方の膨張式ですが、ボクが愛用しているムスタング社のライフジャケットは浮力が15.75kgもあって、確実に頭が水面から高い位置で仰向けにして浮いてくれます。手動は論外です。気絶をすれば、膨張しませんから、シリンダーはただのオモリになってしまいます。自動膨張でなければ意味がありません。
 ただ、腰に巻くベルト式も気絶した状態では、まともに浮き姿勢が確保できるか不安です。特にカッパ等で厚着をしている状態では、腰の位置で引っ掛かって、頭が沈んでかえって溺れてしまいかねません。正直な話、ベルト式のライフジャケットを装着している人が信じられません。
 大好きな釣りでも、命を代償にする遊びではありませんし、もしものときに多くの人に迷惑もかけたくありません。要は気絶したときのことをイメージして、どのように浮くことができれば、命が助かる可能性が高いか、もう一度真剣に考えてみてはいかがでしょうか?

カリフォルニアのビッグバスレイクが大ピンチ


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 カリフォルニア州は、昔地理で習いましたが、地中海性気候といって大陸東岸の特徴的な気候で、夏乾燥し、冬に一定の降雨があります。年間の総降雨量は少なく、冬に降った貴重な雨や雪をリザーバーに貯め、1年を通して灌漑用水や工業用水、生活用水に使っています。
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 カリフォルニア州は人口増大に伴い、水需要が拡大し、最近は毎年のように水不足が問題となっていますが、かろうじて冬季の雨で乗り切っている状態でした。ところが、今季のカリフォルニアは深刻な雨不足に陥っています。カリフォルニアでは12月8日以降に雨はほとんど降っておらず、予報では1月いっぱいも雨は期待できないみたいです。NASAの衛星写真でも、山間部に雪がほとんど降っておらず、雪解け流入も期待できないみたいです。
 そのため、ダム湖の水位はどこも大減水となって、スロープが使えないばかりか、このままでは湖が干上がってしまう可能性まで出てきました。カリフォルニア州のリザーバーは、全米屈指のビッグバスレイクがいくつもあり、スイムベイトのメッカなので心配です。写真はレイク・フォルソムの1月4日の様子ですが、水がほとんどありません。
 しかも、北カリフォルニアのダム湖から流入する川はデルタに集まるわけですが、流入量が減り、さらに南カリフォルニアへの送水が続けられれば、デルタの塩分濃度が上がり、デルタもまた大ピンチとなります。本当にどうなってしまうんでしょうか・・・。
http://www.weatherwest.com/archives/1085
http://www.usatoday.com/story/weather/2014/01/17/california-drought-emergency/4581761/

アメリカのトーナメントに見習うべきこと


 アメリカのトーナメントはその華やかさばかりがフューチャーされがちですが、魚のケアに対して見習うべき点はたくさんあります。
 たとえば、試合はフライト順にグループ分けし、帰着を15分ごとの時間差を設け、オフィシャル側がウェイインバッグを用意します。ウェイインバッグの数に限りがあるのでウェイイン待ちの行列ができることはありません。バスがウェイインバッグの中にいる時間を最小限に抑えるのが狙いです。もちろん、ウェイイン待ちの間もエアーポンプが用意されていますし、ウェイイン終了後は再びウェイインバッグに水を入れてくれるスタッフが待ってくれています。
 ウェイインされたバスはリリースボートに引き渡し、リリースボートが沖まで行ってバスをリリースします。湾奥の水の悪いマリーナ内でリリースするようなことはありません。開催地によっては、ウェイインステージまでの距離がありますが、ボランティアのスタッフがゴルフカートなどで往復の送迎もしてくれます。
P1100407_640x480 興味深いところでは、カリフォルニア州を含むいくつかの州では5ポンド以上のバスはウェイインバッグに1匹しか入れてはいけないことになっていて、フィッシュ&ゲームがちゃんとルールを守っているかチェックしに来ていることもあります。もちろん、各バッグには十分な水が入っているかもチェックされることもあります。
 私が今回訪れたクリアレイクでは、なんと3週連続で大きなトーナメントが開催されていました。ところが、年がら年中毎週こんなトーナメントが開催されているわけではありません。カリフォルニア州では、高水温になる夏(9月いっぱいまで)は、トーナメントでバスが死魚になる確率が高いので、トーナメントは控える傾向にあり、仮にあっても、試合時間は6時間までという制限があります。
 とにかく、トーナメントは釣り場に対して一番負荷の大きいイベントですが、可能な限りバスに対するケアを行い、将来の釣り場への影響を最小限少なくしなければなりません。釣り場はトーナメントをする人、しない人すべてのアングラーのものであり、日本もマネできることはたくさんあると思います。