バスをキープしないトーナメント その3


 バスをキープしないトーナメントの可能性について、まずはテレビのエンターテイメント的な要素が強いメジャーリーグフィッシングについて紹介しましたが、アメリカではすでに限定的ではありますが、高額の賞金が掛かった真剣勝負のトーナメントでも、バスをキープしないトーナメントが行われています。
 その代表といえば、先月に行われたTTBC(トヨタ・テキサス・バスクラシック)で、優勝のキース・コムズは総額15万ドルの賞金を手にしました。
 この試合はレイク・フォークで開催されたのですが、レイク・フォークにはバスの資源保護という理由で、スロットリミットが設けられています。スロットリミットは湖ごとに違いますが、16 インチ(40.64cm)以上24インチ(60.96cm)未満のバスは、たとえ短時間でもライブウェルに入れてキープすることができません。トーナメントだろうとプライベートだろうと、釣ったらすぐにリリースしなければなりません。
 そんな湖で一般的なバスを5本持ち帰って総重量を競うトーナメントを行おうとすれば、61cm以上のバスを狙うか、わざわざ40cm以下のバスを狙って釣らないといけないわけです。そこで生まれたのがオフィシャルがすべてのボートに同船して、ボート上で計量をしてリリースをするという方法だったわけです。
 確かにバスをウェイインステージに持ち込まないので、味気ない気もしますが、多くの観客がいるアメリカの高額賞金のトーナメントでも成立するわけですから、日本の身内の小さなトーナメントでバスを持ち込まなくてもぜんぜん成立するとは思いませんか? 実際、トーナメントに出ていても、片付けやら友達と話しこんだりで、結局他人の釣果なんてほとんど見ていないことって普通ですよね。ならば、バスをキープしないトーナメントでもぜんぜん問題ないと思うのですが、いかがでしょうか?

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