バスフィッシングの楽しみの一つにトーナメントがあることは否定しませんが、トーナメントをやり続けることで、バスの数は確実に減り続けます。特に春のトーナメントはウェイトが伸びるので人気ですが、スポーニングベッドの卵や稚魚から親魚を引き離すことで、すべてを台無しにしてしまいます。バスがいてくれることで、ボクたちはバスフィッシングを楽しむことができるわけですから、トーナメントは矛盾していると言えます。
今、アメリカではバスをキープしないトーナメントのあり方が問われ始めています。そもそも、1日5匹リミットのバスをキープして持ち込む形式のトーナメントは、携帯電話もインターネットもなかった時代に生まれたフォーマットです。
今や世の中はどんどん進化し、時代に合ったフォーマットが生まれるべき時代にさしかかっているのかもしれません。メジャーリーグフィッシングのバスをキープしない新しいフォーマットは、将来の新しいトーナメントのあり方についての提言のように感じます。
メジャーリーグフィッシングでは、トーナメンターはタブレットを持ったオフィシャルと同船し、釣れたバスはすべてその場で計量され、スコアがアップデートされていきます。すべての選手は、常に他の選手が何匹、何ポンドを釣っているかをオンタイムで知ることもできます。
メジャーリーグフィッシングが素晴らしいのは、バスへの扱いです。トーナメンターはバスをハンドランディングしなければいけませんが、ボートデッキに落としたり、リリースの扱いが悪いとペナルティがある点です。バスを豪快に抜きあげて、ボートデッキでドタンバタンと跳ねさせたり、タックルボックスに激突させる日本のある番組とは大違いです。
今回、ボクが行おうと計画しているカエルオンリーのイベント、フロッグマン2014も、メジャーリーグフィッシングをヒントにしています。高額な賞金がかかったプロの試合でもないのですから、あまり厳密にスコアを競わなくても、自分たちが楽しめればそれでいいと思うのです。
メジャーリーグフィッシングについては下記リンクをどうぞ。動画で番組を見ることもできます。
バスをキープしないトーナメント その1
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