日本のバスフィッシングの将来 その1


先日、琵琶湖で釣りをしていると、非常に残念というか不愉快というか、やるせない気持ちになりました。ちょうど、ボクがフロッグを投げているアシのバンクを挟み撃ちにする格好で2艇の漁師のボートがやってきて、2人一組でアシ際のバスのフライ(稚魚)をすくっていきました。
電気ショッカーの恐怖から逃れ、釣り人からの攻撃も逃れ、なんとか生まれてきた将来の希望たちを根こそぎです。悲しかったです。漁師の人たちは、ボクに捨てゼリフを吐きながら、したり顔で過ぎ去っていきました。
日本のバスフィッシングを取り巻く環境は最悪です。ボクはいつまでもバスフィッシングを楽しみたいと願っていますが、正気なところ、毎年釣りは難しくなる一方です。
ボクはベッドのバスもフライを守るバスも、見えているバスをわざわざ狙いません。たとえトーナメントでもです。もちろん、結果として釣れてしまっていることは否定しません。ただ、心情的に見えているバスは狙いません。釣っても虚しいだけで、感動がありません。たとえば、その釣り場に生き残っているバスがオスメス最後の1匹ずつだけだとして、そのペアを見つけたときに、それを釣ろうとする人がどれだけいるでしょうか? たいていの人は、自分1人ぐらい釣ったって、どうってことないって思っているから見えているバスまで容赦なく無慈悲に釣ってしまうんじゃないでしょうか。ところが実際はその釣り人1人1人の行為によっても、釣り場の環境は年々悪くなっていることを自覚しなければなりません。

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