月別アーカイブ: 2009年2月

アーロンのラッピングボート


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 昨年いっぱいで清涼飲料水VAULTとの契約が切れたアーロン・マーテンスですが、今年のクラシックのフォトギャラリーを見ていると、今季からはメガバスのラッピングになっていました。サンラインの文字も入っています。ボートをよく見ると、パワーポールがツイン仕様になっています。

 昨年までのグリーンのイメージが強いので、今は少し違和感を感じますが、なかなか渋いカラーですね。

ズームの期待の新作


B_prod_magshakey_365x218_2  まだアメリカでも発売されていないようですが、ズームから今度はマグナム・シェイキーヘッドワームがリリースされます。最近、よく出ているマグナムシリーズで、オリジナルのシェイキーヘッドワームが5インチ(スワンプクローラーは5.5インチ)なのに対して、マグナム・シェイキーヘッドワームは7インチとなっています。
 ボディーはスリムでややテーパーが掛かっていますが、頭部がしっかり太いのでネイルシンカーも刺しやすく、ネコリグにも良さそうです。スワンプクローラーよりも長さがある分、ビッグバスにアピールしそうですね。カラーはまずは12色が発売されるようで、1パック15本入りだそうです。これは発売が待ち遠しいですね。

幻のワールドレコード その10


 それでは日本でワールドレコードが釣れる可能性はどうでしょうか? ボクは以前、可能性はかなり低いと書いたことがあります。今も基本的にはそう考えています。ただ、日本の琵琶湖と池原ダムに関しては可能性はゼロではない(なかった)かもしれません。
 すでに池原ダムでは19ポンドオーバーのビッグバスがキャッチされており、琵琶湖においても19ポンド超えは目前といった雰囲気です。奇跡の20ポンド超えの可能性もあるかもしれません。つまり、テキサス州よりも日本に住むボク達の方がビッグバスをキャッチできる恵まれた環境にいるというわけです。しかし、ワールドレコードともなると話は別です。琵琶湖や池原ダムのバスがカリフォルニアの”餌付け”されたようなバス並みに超肥満のメタボ体型になることが果たしてできるんでしょうか? 琵琶湖にはベイトフィッシュが豊富です。しかし、自然界のヘルシー?なベイトフィッシュをいくら食べても、ワールドレコードクラスまで太るのはかなり難しいと思います。誰かが餌付けでもしない限り、不可能かもしれません。
 さらにもう一つ、すべての湖にはビッグバスが釣れるピークが存在します。かつて、サンディエゴ周辺の湖やロス近郊のキャステイクやカシータスがそうであったように、そのチャンスを逃すと、ワールドレコードを更新するのはかなり難しいと考えられています。一般にフロリダバス放流後の第二世代ぐらいまでが巨大に育つチャンスがあると(一説にはフロリダバスとノーザンラージマウスバスのF1こそが巨大化するとも)言われ、フロリダバス移入後15年から20年が目安となると考えられています。池原ダムにフロリダバスが移入されたのは1988年のことです。琵琶湖にはどんな経緯でフロリダバスが持ち込まれたのかは不明ですが、遺伝子的には池原ダムのフロリダバスと同じ系統群であるらしいことから考えると、池原ダムのピークはすでに過ぎて、琵琶湖はギリギリピークの終盤といった感じではないでしょうか? そう考えるとけっこうつじつまが合います。つまり、本気で日本でワールドレコードを狙うなら、ここ2年ぐらいが最後のチャンスかもしれませんね。

フリーレンジ・フックシステム


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 アクセント・フィッシングプロダクツ社はジグやワイヤーベイトのメーカーですが、昨年発売されたスクータージグシリーズは”フリーレンジ・フックシステム”と呼ばれる構造で、ガードがなくてもワームをテキサスリグでセットするようにウィードレスになるのがセールスポイントです。

All_heads_1_low_res  ヘッドとフックはワイヤーでジョイントになっているのが特徴で、アメリカでは特許申請中なんだそうです。日本には昔からこんなジグヘッドがありましたが、スプリットリングを介していて、ダイレクトに連結しているのはなかったんじゃないでしょうか?
 スプリットリングを介していない分、スイミング等で使ってもワームのロールをヘッドに伝えやすいと思いますし、ボトムでもトレーラーのワームが上下に振れやすい効果がありますが、その反面フックの交換はできませんね。まあ、アメリカでは2個で6ドルなので、あんまりセコイことは考えなくてもいいのかもしれませんが・・・。
 ヘッドタイプはフットボールタイプとすり抜け重視デザインのフリッピングタイプがあります。フットボールヘッドのフィネスタイプは琵琶湖のスイミングでも使えそうな気がしますね。フリッピングタイプは1/2オンスだけなのですが、パンチング仕様の1オンスが出たら面白いと思うのですが・・・。

クレイ・ダイヤーの動画


Clay_dsc_0100  前回、久しぶりに紹介して反響が大きかったクレイ・ダイヤーの別の動画を見つけましたので、興味がある方はリンク先へどうぞ。彼は今シーズンもFLWツアーに参戦しています。残念ながら初戦のガンターズビル戦は2日間ノーフィッシュでした。いつか、賞金を獲ってほしいですね。

http://www.mybasscoach.com/Clay_Dyer.html

テレビ放映が待てない人へ


 スキート・リースが優勝を決めた感動的なシーンがバスゾーンのホームページ上の動画”ワイド・オープン”で見ることができます。また、トーナメント終了後のスキートのインタビューもあります。
 動画が始まる前のCMでは最近、日本でも話題となっているローランスのニューモデル、HDSシリーズがチラッと登場しますよ。ついにローランスからもサイドイメージが登場します。

泳ぎもセクシー?


Sexyswimmer  バスマスタークラシックの会場内で開催されたフィッシングショーでは、ストライクキングのブースで新製品のセクシー・スイマーが紹介されたようです。
 先日もアンクル・ジョッシュの新製品、4フレックスシャッドを紹介したばかりですが、今アメリカで流行のリップレスジョイントスイムベイトですね。セクシースイマーはサイズが5インチで5/8オンスということです。カラーはセクシーシャッド等、全6色となるようです。価格はまだ発表されていません。4月中頃には発売の予定だそうです。
 エリートシリーズの開幕戦、アミスタッドでは昨年同様スイムベイトが重要なキーになるはずですし、KDVなどのプロスタッフはこのセクシースイマーをキャストすることが予想されます。レデンプションスピナーベイト同様、華々しくデビューを飾るかもしれませんね。
http://www.strikeking.com/news/20090217,01.php

KVDもパワーポール


Kvd  今年のクラシックのフォトギャラリーを見ていて気になったのがこの写真です。KVDもついにパワーポールを付けましたね。アンドレがパワーポールを付けた頃は、まだほとんどの選手が付けていませんでしたが、年々パワーポールユーザーが増えています。エリートプロでプロスタッフになっているのはクリス・レーンぐらいなので、多くの選手は自腹で購入していることになります。それだけ利点が多いということなんでしょうね。
 久しぶりにパワーポールのHPを見ると、リニューアルされていて動画も増えていました。今では種類も増えていますし、リモコンでアップ&ダウンが簡単にできるようになっています。まだ、日本ではパワーポールを付けている人を見たことがありませんが、これって、けっこう武器になると思いますよ。KVDが使うことで、いよいよ日本でも注目されるかもしれませんね。
 ボクが一番すごいと感じたのは、急流のコロラドリバーで釣りをしたときでした。エレキではステイすることが困難な場所でもパワーポールのおかげでボートを固定してゆっくり釣りをすることができました。日本なら利根川で便利だと思います。

幻のワールドレコード その9


 ワールドレコードのバスの可能性は、人間で例えるとよく分かるかもしれません。ギネスブックの世界一体重の重い人は560キロ(現役時の小錦の約2倍)なんだそうです。人間誰でも暴飲暴食を繰り返せば、560キロまで太ることができるわけではありません。持って生まれた体質(遺伝?)と気候風土、食事内容(カロリー等)すべての条件が奇跡的にマッチしないと、そんな非常識な体重まで太ることができません。
 そして、そんな非常識な体重を維持するのも簡単ではありません。体重が大きい人ほど、痩せるときも大きいものです。22ポンドのバスが産卵後に10%痩せただけでも、20ポンドを切ってしまうことになるのです。つまり、ワールドレコードクラスのバスでも、タイミングを間違うと、数ポンドは損をしてしまうことになるわけです。ビッグバス・トップ25ランキングのほとんどのバスが2-5月のスポーニングシーズンにキャッチされているのもそのためです。
 人間と違ってバスは厳しい自然界で生きています。そして、必ずしも生態系の食物連鎖のピラミッドの頂点にいるわけでもありません。20ポンドクラスのバスの写真を見ると、どれも不自然なぐらい異常なメタボリック体型です。普通の食生活では、そんな体にまで太ることは不可能です。高カロリーで脂肪分たっぷりのジャンクフードが大量に必要です。ただし、太れば太るほど体の動きも鈍くなってきますから、エサを獲るのが難しくなります。エサが獲れないと結局はその体重を維持することができなくなってしまいます。
 現在、カリフォルニアだけ、極端にビッグバスがキャッチされているのは、納得の訳があります。カリフォルニアのビッグバスで有名なレイクはどこも小規模なダム湖で、釣り目的で大量のニジマスが放流されます。まさに管理釣り場状態です。自然界で育ったベイトフィッシュと違ってペレットを食べて育った養殖池育ちのニジマスは動きも鈍く、脂肪分が多いので、バスにとってのまさにジャンクフードです。細長で硬いヒレがあるわけでもないので、喉をつまらせて窒息する心配もありません。
 カリフォルニアの気候は温暖ではあっても適度な冬があります。水深があるリザーバーなので、水温が下がる冬場には体内に脂肪をしっかり蓄えます。また、水温が低い期間がある方が、バスの寿命も長いと言われています。さらに、カリフォルニアのダム湖にはワニやガーなどの襲ってくる外敵がいません。太りすぎても動きが鈍くなっても安心して生きながらえることが可能なのです。つまり、アメリカではカリフォルニア以外でワールドレコードを更新するのは現実的に不可能なのです。

幻のワールドレコード その8


 「近い将来、ワールドレコードを塗り替えるビッグバスが日本でキャッチされるかもしれない」と熱っぽく語られる方達がいます。最近の暗い話ばかりのバスフィッシング業界の中でワクワクする話は大いにけっこうなことだと思います。確かに琵琶湖と池原ダムに関しては可能性はある(あった?)でしょうが、夢をぶちこわすつもりもありませんが、そんなに甘い話でもありません。
 約77年もの間、破られていないワールドレコードの重みは半端ではありません。バスが20ポンドという壁を超えるサイズにまで成長することは奇跡に近いぐらいの可能性です。実際、全米広しとはいえ、20ポンドオーバーが公式、非公式で確認されたのは、モンゴメリーレイク以降、フロリダのビッグフィッシュレイク、カリフォルニアのキャステイク、カシータス、ディクソン、ミラマー、ホッジス、スプリングのたった7つ湖だけです。それらすべてが小さな湖であることは偶然ではありません。

 バスフィッシングが盛んで、ビッグバスが釣れることでも人気のテキサス州ですら、ワールドビッグバス・トップ25にリスト入りしたバスは1匹もいません。テキサス州のステイトレコードは1992年にキャッチされた18.18ポンドで、19ポンドにも達していません。テキサス州ではビッグバスが育つように行政サイドがシェアランカープログラムを長年続けてきていますが、それでも20ポンドオーバーのバスは夢のまた夢なのです。
   テキサス州のビッグバストップ50は下記リンクを参考にしてください。