日別アーカイブ: 2009年2月27日
幻のワールドレコード その10
それでは日本でワールドレコードが釣れる可能性はどうでしょうか? ボクは以前、可能性はかなり低いと書いたことがあります。今も基本的にはそう考えています。ただ、日本の琵琶湖と池原ダムに関しては可能性はゼロではない(なかった)かもしれません。
すでに池原ダムでは19ポンドオーバーのビッグバスがキャッチされており、琵琶湖においても19ポンド超えは目前といった雰囲気です。奇跡の20ポンド超えの可能性もあるかもしれません。つまり、テキサス州よりも日本に住むボク達の方がビッグバスをキャッチできる恵まれた環境にいるというわけです。しかし、ワールドレコードともなると話は別です。琵琶湖や池原ダムのバスがカリフォルニアの”餌付け”されたようなバス並みに超肥満のメタボ体型になることが果たしてできるんでしょうか? 琵琶湖にはベイトフィッシュが豊富です。しかし、自然界のヘルシー?なベイトフィッシュをいくら食べても、ワールドレコードクラスまで太るのはかなり難しいと思います。誰かが餌付けでもしない限り、不可能かもしれません。
さらにもう一つ、すべての湖にはビッグバスが釣れるピークが存在します。かつて、サンディエゴ周辺の湖やロス近郊のキャステイクやカシータスがそうであったように、そのチャンスを逃すと、ワールドレコードを更新するのはかなり難しいと考えられています。一般にフロリダバス放流後の第二世代ぐらいまでが巨大に育つチャンスがあると(一説にはフロリダバスとノーザンラージマウスバスのF1こそが巨大化するとも)言われ、フロリダバス移入後15年から20年が目安となると考えられています。池原ダムにフロリダバスが移入されたのは1988年のことです。琵琶湖にはどんな経緯でフロリダバスが持ち込まれたのかは不明ですが、遺伝子的には池原ダムのフロリダバスと同じ系統群であるらしいことから考えると、池原ダムのピークはすでに過ぎて、琵琶湖はギリギリピークの終盤といった感じではないでしょうか? そう考えるとけっこうつじつまが合います。つまり、本気で日本でワールドレコードを狙うなら、ここ2年ぐらいが最後のチャンスかもしれませんね。