日別アーカイブ: 2009年3月6日

真剣に安全について考えましょう


 最近頻発した水難事故の影響で、膨張式(インフレータブル)ライフジャケットの信頼度ががた落ちなんだそうです。レンタルボート屋さんの中には浮力材入りの固形式ライフジャケットを推奨しているところも出始めたとか。
Launch18  先日もボクがMUSTANGのPFDを愛用している話をすると、「でも膨張式はダメでしょう」なんて言われてしまいました。アメリカで陸海空軍、USコーストガード(沿岸警備隊)で採用され、エリートシリーズでも公式PFDとなっているムスタングをそこらの安物と一緒にしないでください。ボクは自身の安全を考えて膨張式を選んで使っています。固形式なんて、それこそ怖くて使えません。
 多くの人は落水したときのことをイメージせず、安易にライフジャケットを選んでいると思います。固形式は「肝心なときに開かないかも」という不安はありませんが、浮力が小さいのでしっかり浮いてくれるか心配です。法定浮力は7.5kgですが、それに充たないタイプが数多く販売されています。
 キャストがしやすいように脇を大きくカットしているタイプなんて本末転倒です。股ヒモなしなら、落ちた際に簡単に脱げてしまいます。仮に脱げなかったとしてもライフジャケットがズレ上がる上に浮力が足りないので、顔が水面下になってしまいます。浮力材は背中の方が大きいのでうつ伏せで浮いてしまう可能性もあります。気絶したら、おしまいです。どうしても固形タイプがいいというなら、モッコリしてかっこ悪くても股ヒモを必ずしましょう(磯釣りなら常識)。股ヒモが付いていないなんて論外です。
 固形の浮力材だって、時間とともに浮力は落ちていくので、座布団がわりに長年使われたレンタルボート店の色あせたライフジャケットなんて、浮力がどれくらい残っていることやら・・・。ただ、固形式にはショックを和らげる緩衝材の効果はあります。固形式ライフジャケットをしていたおかげで、事故の際にあばらにヒビが入った程度ですんだというアメリカ人を知っています。
 とはいえ、すべての膨張式を推奨しているつもりはありません。腰ベルトタイプなんて論外です。あんな危ないものを作った神経を疑います。また、それを公認したJBにも大きな責任があるんじゃないでしょうか? 影響力のあるJBの多くの選手が安全を軽視し、快適というだけで腰ベルトタイプを着用したことで、すっかり腰ベルトタイプが普及してしまいました。落水したときを想像したら、怖くて着用できませんよ。
 もちろん、膨張式だって「開かないかも」という心配がないわけではないですが、だからこそ、ボクは少しでも信頼のできるメーカーのライフジャケットを選んで使っています。ボクのムスタングのPFDは浮力が35ポンド(15.75kg)あるので、法定浮力の2倍以上です。水面ギリギリでかろうじて浮くのではなく、気絶しても頭を高く上にして仰向けにしっかり浮きます。膨らむとカラーが目立つ黄色なので遠くからでも発見もされやすい利点があります。特に冬は少しでも早く発見・救出されないと凍死してしまいますから。

ロボワームの新作


 西海岸では定番中の定番ワームメーカーのロボワームからインジェクションタイプの新作がリリースされるみたいです。名前はE-Zシャッドといって、5インチサイズのウィードレススイムベイトです。詳細はまだ明らかになっていませんが、近々発売されるようです。ロボワームだけあってカラーは凝っていそうですね。ウィードレス効果が高いように背びれに工夫もされています。

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