月別アーカイブ: 2008年3月

B.A.S.S.のニュースター誕生


P2_ashleysdebut  ケイシー・アシュリーと言えば、昨年デレック・レミッツとエリートシリーズのROYを争い、スミスマウンテン・レイク戦では見事優勝し、クラシック出場も果たしました。まだ24歳ですが、ルックスもよく、将来のB.A.S.S.のスター候補の1人です。そのケイシーがさらにスターへの階段をワンステップ踏み出しました。
Fishinsingle  今年のクラシックの放送を見ていると、ケイシーがカントリーミュージシャンとしてシングルデビューを果たした模様が紹介されていたのです。シングルのタイトルは、ずばり”フィッシャーマン”です。バスフィッシャーマンを題材にした曲で、なかなか興味深いです。歌声もなかなかのものです。
 昔に比べてオシャレになったバスフィッシングですが、今でもバスアングラーの間ではカントリーミュージックは人気です。アメリカの真っ直ぐな道を走ると、このカントリーミュージックって、すごくはまるんです。ケイシーのフィッシャーマンを聞きながら、釣り場へ向かう人も多くなるかもしれません。ケイシーのシングルはアウトドア・ミュージックというウェブサイト限定で購入・ダウンロードが可能で、今ならホームページを開くと、36秒間の彼の歌声をサンプルとして聞くことができます。
http://sports.espn.go.com/outdoors/tournaments/classic/news/story?id=3259754

FLW公式ランディングネット


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 今回のデルタ戦のレジストレーションでも紹介されたのですが、3月13日、FLWはフラビル(FRABILL)がFLWのスポンサーに加わったと発表しました。フラビルは数多くのアウトドア用品を販売するメーカーで、今回フラビル社のランディングネットがFLWのオフィシャル・ランディングネットとして公認され、さまざまなコンティンジェンシー・プログラム(ボーナス特典)を発表しました。

 このプログラムはフラビル社のコンペティション・シリーズのランディングネットを使用してバスをキャッチし、FLWツアーをはじめとするさまざまなトーナメントで大物賞(スニッカー・ビッグバス)を獲得した場合、プロ、コアングラーを問わずボーナスを支払うというものです。具体的には下記のボーナスが設定されています。
 FLWツアー:プロ、コアングラーを問わず1000ドル。フォレストウッドカップではプロ、コアングラーを問わず2000ドル。
 FLWシリーズ:プロ、コアングラーを問わず500ドル。フィッシュ・オフではプロ、コアングラーを問わず2000ドル。
 ストレーンシリーズ:プロ、コアングラーを問わず250ドル。ストレーンシリーズ・チャンピオンシップではプロ、コアングラーを問わず2000ドル。
 BFL:8つのリージョナルトーナメントでは500ドル。オールアメリカンでは2000ドル。
 日本の某団体のように、営利目的で「ネットはこれしか使用を認めない」といった縛りを設けるのではなく、あくまで選手に任せて、どうせネットを使うなら、フラビル社のネットを使った方がお得だよ、とアピールしているわけです。これはなかなか賢い宣伝だと思います。実際、ボクのデルタ戦の初日のパートナーはしっかりフラビル社のネットを購入していました。コ・アングラーの立場はネットを持ち込むわけにはいきませんから、ボーターがフラビル社のネットを持っているかどうかが問題となります。

間一髪


Butch19lb2  アメリカに発つ前に「アメリカでハドルストンでまたデカイのが釣れたらしい」という噂は聞いていたのですが、バタバタしていてすっかり忘れてしまっていました。久しぶりにハドルストンのホームページを覗くと、噂は本当だったらしく、その動画がアップされていました。必見の衝撃映像はコチラです。
Butch19lbbasser  釣ったのはブッチ・ブラウンといって、過去にも数々のビッグバスをハドルストンでキャッチしている人です。すごいのは1人で釣行しながら、その映像を残しているというところです。今回もいつものボートにカメラを固定し、キャストからヒット、ランディングまでの一部始終を見事映像に残しているのですが、キャッチされたのは19ポンド3オンスという特大のビッグバスです。釣り場はローワー・キャステイクのようです。ビッグバスハンターのブッチの慌てぶりが、そのバスのケタ外れの大きさを物語っていて、非常に臨場感があります。ちょっと強引すぎるネットインですが、その直後にフックは外れ、まさに間一髪です。
 この19ポンド3オンスというビッグバスはこれまでに動画でおさめられた最大のバスだと思います。いいものを見せてもらいました。ブッチの他の映像は下記から見ることができます。どれもすごい映像ばかりです。

最強のライバル


Image2  ボクが好んで参戦しているウェスタン地域のコ・アングラーには、最強のアングラーがいます。彼の名はジャスティン・ルーカス。コ・アングラーながら、ナショナルガードのチームメンバーで、昨年はFLWウェスタンシリーズのコアングラー部門でコロンビア・リバー戦とクリアレイク戦で2試合連続優勝するなど、AOYを獲得しました。2006年のストレーンシリーズ・シャスタ戦でも優勝するなど、ボクが経験したこともない優勝を3度も経験しています。
Image  今年もアミスタッドのフィッシュ・オフでは見事4位入賞、前回のデルタ戦でも8位入賞と乗りに乗っています。彼は2日目の終了間際のラストキャストで、13ポンド9オンスというビッグバスをキャッチして、大きくジャンプアップしました。ドロップショットだったそうです。
 コ・アングラーは、抽選相手のプロ次第な面が大きいですが、それでも安定した成績を残すには、適応能力と引き出しの数、そして引きの強さが大事です。引きの強さとは、単に運がいいというだけでなく、ビッグバスを引き寄せる力だと思います。今回の13ポンドのバスなんて、その引きの強さの表れです。いつかは彼もプロで参戦するんでしょうが、コ・アングラーのうちに彼に勝ちたいとちょっとライバル心を燃やしています。今季4試合のフル参戦を決意したのは、少なからず彼の存在が影響しています。もちろん、彼にとっては眼中にないんでしょうが・・・。

スーパーリアル改 ハドルストン


 ハドルストン使いのアメリカの友人に、ハドルストンの簡単なチューニング方法を教えてもらったので、新しく入手した6インチ・トラウトでさっそく試してみました。
Imgp4804  用意するものはダイソーで売っているラッピング用のカラーモールと速効多用途アロンアルファだけです。ハドルストンのエラのラインに沿って、丁寧にカッターナイフかカミソリで切り目を入れ、そこにモールをカットして両端をボディーに突き刺すようにして、エラの中にモールを押し込みます。最後にアロンアルファで固めて完成です。
 赤いエラのおかげで、ただでさえリアルなハドルストンがさらにリアルになります。友人によると、これだけでも、チェイスしてきて見切られるバスの数が減る気がすると言っていました。ボクは赤いエラには効果があると信じていますから、プラグにマジック等で赤くエラを塗ることがあります。
Imgp4805  特にスイムベイトの場合は後方下から見上げるように追いかけて来るので、バスの視点から見える赤いエラって、すごく重要な気がします。気分だけの問題かもしれませんが、追ってきて食わないとすごくガッカリするので、少しでもバイトチャンスが増えるなら試してみる価値はありそうです。

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Z520


 今回のデルタ戦では2日目、3日目のパートーナーが新艇のZ520でした。今回の試合ではすでにほかにも何艇ものZ520を見ました。決勝4日目のウェイイン会場のウォールマートには、そのZ520が展示されていました。ボクはバスボートに関しては疎いですが、新艇でフルリグで購入すると、6万ドル以上すると言われました。バスボートの値段って、どんどん高くなって、庶民には手のでない乗り物になってきています。今は円高とはいえ、日本で買うといくらぐらいするんでしょうか?? 不景気が心配されているアメリカですが、まだまだバスボートの需要ってあるんですね。アメリカではさらなる格差社会が生まれているんでしょうか。

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すごい偶然


 デルタ戦3日目はほとんど99%がフリッピングだったのですが、ほんの少しだけシャローのフラットなポケットをクランクベイトで攻めました。そのとき、ボクとマイク・オーシェの2人がピックアップしたルアーが偶然にもまったく同じでした。それがスピードトラップやファットCB・BDS3ならよくある光景ですが、2人は日本のインディーズのフラットサイドクランクのエドモン”爆”を同時にキャストしたんです。ボクの方が先にクランクをキャストしたんですが、マイクもすかさずデッキからエドモンが結ばれたクランキングロッドを取り出して、キャストを始めたんです。
 この偶然にはさすがに2人で笑ってしまいました。日本でも持っている人どころか、知っている人も少ないエドモンを、マイクが持っていて、しかも同時にキャストするなんて・・・。残念ながら2人ともバイトはなく、その後フリッピングマシーンに戻ったのですが、不思議な光景でした。マイクによると、エドモンはかなりのお気に入りらしいのですが、手持ちが残りわずかで困っていると言っていました。

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UNDER CONSTRUCTION


 デルタの近く、マンテカ(Manteca)に今秋オープン予定のバスプロショップの建設が進んでいました。かなり大きな規模のようで、オープンが待ち遠しいです。今秋レイク・シャスタ戦でカリフォルニアに行く頃にはオープンしているでしょうか? マンテカには有名なデルタ・ベイト&タックルがありますが、バスプロショップがオープンすると、デルタ・ベイト&タックルはピンチでしょうね。

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デルタ戦3日目詳細


 この日のパートナーはマイク・オーシェでした。マイクといえば、クラシック出場経験もあり、B.A.S.S.ツアーにも参戦していたことがありますが、エリートシリーズ参戦を諦め、ウェスタンの試合に帰ってきました。マイクとはずいぶん昔から顔なじみではありましたが、実際一緒に釣りをするのは初めてでした。
 マイクもまた、この試合の直前に届いたばかりというレンジャーZ520でした。さすがに元ツアープロだけあって、ボート操船はさすがにうまく、この日はかなりの風でしたが、かなり快適でした。隣で乗った感想ですが、Z520はZ20よりも格段によくなっています。スピードも明らかに速いです。
Image  マイクの戦略は丸1日同じアシのストレッチ(約200m)を行ったり来たり(アメリカではバック&フォースって表現します)で、ジグとセンコーのフリッピングで打ちまくる方法です。マイクの戦略はずばりビッグバス狙いです。昨年の同大会では、3日間の最大バスである12ポンド3オンスのモンスター(写真)をキャッチしており、同じく昨年のストレーン・デルタ戦では11ポンド4オンスのビッグバスをキャッチしています。ポイントはすべて同じエリアで今回のプラでも10ポンドを釣っているらしく、今回も毎日ここで釣っているそうです。バイトは1日5、6回程度らしいのですが、来たらデカイということでした。ただ、初日は5匹で15ポンド5オンス、2日目は2匹で8ポンド7オンスと、いいところがありませんでした。
 この日は朝から強風(その後冷たい雨)で、マイクのポイントはまさにウィンディサイドで、波が当たり、濁りも増して「こんなシャローで釣れんの?」という感じでした。ところが朝イチの1匹目にいきなり9.5ポンドのビッグバスをキャッチしました。ボクもやる気が出て、ジグやらビーバーを撃ちまくるのですが、エレキ全開で水深60cmの底をかき混ぜながらボートをアシ中に突っ込んでいき、マイクは前方に向かってジグを打つのですが、ボクの目の前には高いアシが風で左右に揺られて、これまたかなり釣りづらい展開でした。それでも信じて丁寧に打ち続け、2ポンド弱のキーパーを1匹キャッチでき、その後タイドがどんどん下がって、2人ともまったくバイトが得られなくなったので、少し風の緩い場所に移動して、沖側からアシ際に向かって打つ釣りやすい展開になり、残り1時間で奇跡の7ポンドオーバーをキャッチすることができました。その後もビッグバス狙いでフリップを続けましたが、マイクもリミットメイクはできず、ボクも2匹で終了となりました。
 最終結果は初日4ポンド15オンス(2匹)、2日目11ポンド6オンス(5匹)、3日目8ポンド14オンス(2匹)の合計25ポンド3オンスで81位でした。順位だけ見ると、かなり悪いですが、今後につながるいい勉強になりました。

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バスを弱らせない


Imgp4727  2日目のパートナーのマイク・ニチェリニがグローリー・バッグという面白いものを持っていました。これラバーネット製のジッパーバッグで、バスをこの中に入れてライブウェルに入れるものです。
 バスの口に穴を開けてカリング用のマーカーを付けることもなく、ライブウェルの中でバスが暴れないので弱りにくいそうです。ジッパーは6色に色分けされているので、バスの入れ替えもスムーズで、本当にバスが暴れません。5ポンドぐらいのバスでも余裕で入ります。今回はシャローのデルタの試合でしたが、ディープで釣れたバスでも、グローリーバッグの中に入れておけば、バスがお腹を横にしないので、バスが弱りにくいそうです。バッグ6個入りで69.95ドルとちょっと高いですが、これは欲しいと思いました。

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