日別アーカイブ: 2008年3月27日

美味なシャッド


Shadalicious  バストリックスのファットミノーブームは相変わらずで、次々とパクリ商品が登場していますが、今度はストライクキングからも出てきました。商品名はシャッダリシャスです。シャッド+デリシャスのベタな造語です。見た感じはラッキーストライクのバスマジックにそっくりです。工場も同じかもしれません。ストライクキングのホームページにはまだ紹介されていませんから、いかにやっつけの仕事だったかが想像できます。
 4.5インチ(6本入り)、5.5インチ(5本入り)、6.5インチ(4本入り)でそれぞれ7.99ドルだそうです。流行のセクシーシャッドカラーまであります。

Leaders of BASS world meet leader of free world


P2_bush_jones_wong  クラシックを制したアルトン・ジョーンズがWBTのチャンピオンシップを制したジュディー・ウォングとともにホワイトハウスを訪れ、ブッシュ大統領と会談したニュースがB.A.S.S.のサイトで紹介されていました。アルトン・ジョーンズって、スキーターのトーナメントシャツ着たイメージが強く、スーツを着ていると、誰だか分かりませんね。
 ブッシュ大統領は親子二代続いて、バス業界とは縁があります。B.A.S.S.の雑誌や新聞にもよく、ブッシュ大統領は登場しますし、最近でもFLWマガジンにFLWのロゴが入ったシャツを着たブッシュ大統領の写真が載ったりしていました。B.A.S.S.やFLWの会員はかなりのものですし、彼らの支持を当て込んでのことなんでしょうが、それでもアメリカではバスフィッシングが広く認められた証でもあり、羨ましい限りです。
 昨日紹介したナショナル・ガードもそうですが、バスアングラーというのは、比較的保守的な人が多いんでしょうね。
http://sports.espn.go.com/outdoors/general/news/story?id=3311058

小さな侵入者の脅威 その3


Zebra2020quagga20mussels

 今、カリフォルニアで深刻な事態をもたらしている元凶は、クアッガ貝(QuaggaMussel)とゼブラ貝(Zebra Mussel、和名はカワホトトギスガイ)です。Musselとはイガイ科の定着性(岩などに付着する)の二枚貝の総称のようです。ともに外来種の淡水性の二枚貝で、大きさはクアッガ貝が最大で20mm、ゼブラ貝が最大で15mmと小さな小さな貝です。
Map  クアッガ貝はウクライナから、ゼブラ貝はロシアのカスピ海から、大型タンカーのバラスト水に紛れて、セントローレンス川を遡って、五大湖に侵入してきました。五大湖で初めて発見されたのは、80年代ですが、その後、ミシシッピリバーからオハイオリバーへ、その後全米各地へものすごい勢いで生息域を広げているところです。
Removing  アメリカでは特にゼブラ貝が悪名高く、各地で甚大な被害を出しています。これらの貝は非常に繁殖力が強く、1個の貝が年間に数百万個の卵を産むそうです。どこにでも堅いものに無数にビッシリと定着し、電力発電所や上下水施設、農業用水等の入水口や導水管内部に大量に繁殖すると、取水が不可能になったり、導水管内部を詰まらせたりして、さまざまな利水施設の運用・管理に莫大な影響を与えています。中には停電を引き起こした例もあります。また、スリップやプライベート桟橋などにボートを浮かべっぱなしにしていると、船外機やボートのハルにも定着し、ボートを痛めたり、冷却水が詰まって送れず、故障を引き起こす原因にもなっています。

Zebramussel  ゼブラ貝は成体1個で毎日1.5リットルの水を濾過する能力を持っているそうで、ゼブラ貝が大繁殖すると、水は澄みきってしまうそうです。そう聞くと、水質浄化に良さそうな気もしますが、水中の栄養分を一人占めした結果、藻類が激減し、さらにそれに依存していた小魚や動物プランクトンも減り、生態系のバランスが大きく崩れてしまうそうです。また、これらの貝は五大湖の在来の二枚貝の表面に付着したり、ザリガニの殻にまで付着して、直接生物を死に追いやることも知られています。
Crayfish_2   日本にはゼブラ貝もクアッガ貝もまだ発見されていませんが、環境省の特定外来生物のリストに入っていて、その侵入が警戒されています。