月別アーカイブ: 2008年2月

デルタといえば赤


 メキシコから帰ってきたばかりですが、来週にはFLWウェスタンシリーズ・デルタ戦のために再びアメリカです。早く準備をしないといけないのですが、風邪も完治しておらず、たまっている仕事もあって、なかなか進みません。とりあえず、デルタの定番の赤いルアーを寄せ集めてみました。
 デルタは不思議と赤いルアーが効きます。特に春だから、というわけではなく、周年赤いルアーが効きます。別にチャートリュースカラーでも釣れるのですが、赤い方が釣れるアベレージが大きいので、最近では悩むことなく赤いルアーを信じてキャストしています。水色のせいなのか、デルタのバスはザリガニを食べているからなのか、確たる理由は分かりませんが、デルタ周辺のショップでは赤いカラーのルアーがズラリと売られています。
 ただ、赤いルアーといってもいろいろあって、微妙に釣果に差が出たりするのが面白いです。朱色っぽい赤、オレンジが多い赤、茶色っぽい赤、真っ赤な赤、トランスパレントの赤、クロームメッキベースの赤、ラメラメの赤などなど。今年のデルタはどの赤が効くんでしょうか?

Imgp4595

ビッグスモーリーのご馳走


Zftgbb  ズームから新作フルークテール・ゴビーが発売されました。文字通り同社のフルークと同じスプリットテールがついたゴビータイプベイトで、4.5インチサイズです。
 五大湖でのトーナメントが毎年開催されるようになって、大型のスモールマウスが好んで捕食しているゴビーを模した形状のワームがクローズアップされるようになり、各メーカーがこぞってリリースしていますが、ついにズームからも発売となったというわけです。チューブワームと違って、こちらはドロップショットがメインで、頭でっかちの形状ならなんでもOKというのが今の流れですね。元祖はプアボーイズ・ベイツのドロップショットゴビーですが、ハンドポアの軟らかいボディーよりもズームのやや張りのあるマテリアルの方が、本物のゴビーに近いアクションになるかもしれませんね。15本入りで約4ドルだそうです。

熱い足


Srfh819  シークレット・ルアーズのクリアレッグとは、正反対ともいえるコンセプトなのが、元祖スタンレー・リビットのホット・フィートシリーズです。文字通りレッグの先端、足の部分だけ、チャートやオレンジ等の目立つカラーになっています。こちらはあくまでアピール力アップを狙ったもので、同じワームでも実際のボリュームよりも小さく見せようとするメーカーもあれば、よりテール部分を強調させようとするメーカーもあるのが興味深いです。人によって考え方も違えば、答えも一つではないから、バスフィッシングって面白いんですよね。ちなみにボクはディッピングダイが大好きなので、スタンレー派です。
http://www.fishstanley.com/hotfeetribbit.html

シークレットな見えないレッグ


Cfcl_product_image  シークレット・ルアーズという新しいブランドが出てきました。まだ今はバジングフロッグタイプのチャビーフロッグしかありませんが、今後いろいろ出てくるかもしれません。
 このチャビーフロッグは、ボディー形状はリビットの丸パクリですが、ちょっと面白いアイデアがあります。それがクリアレッグです。バジングフロッグは、フッキングが難しいタイプのワームというイメージがあります。レッグ部分にだけバイトすることがあるからです。そこで、レッグ部分を透明にすることで、バスにボディへの注意を向けさせ、ボディにバイトさせようという狙いです。まあ、言っていることは分かりますが、メーカーが大げさに謳うほどの効果があるか疑問です。
http://www.secretlures.com/

今度はジミー


Jimmy  先日、スキート・リースが新しいブランドを立ち上げるという話を紹介しました。きっかけは昨年のターミネーター・ルアーズからの一方的な契約破棄でしたが、今度は長年ターミナーターの顔だったジミー・ヒューストンがやはりターミネーターを去り、今季からブーヤーと契約したというニュースが入ってきました。
 ジミー・ヒューストンは今でもトーナメントを現役で頑張っているレジェンド級の大ベテランです。最近はさすがにパッとしませんが、それでもスピナーベイトの名手として知られています。そのジミー・ヒューストンのシグネーチャーモデルのスピナーベイトも近々発売されるようです。
 ところで、ターミネーター・ルアーズはかつてはタイタニウムワイヤーブームを起こし、ちょっとした人気ブランドになりましたが、ラパラに買収されてから、いったいどうなっているのか、ほとんど話題にも上らなくなってしまいました。HPも1年以上更新されていません。なんかこのまま消えてしまいそうな感じです。

お宝ロングAの秘密


Imgp4573  昨年カリフォルニアに行った際に、ヒートンモデルのボーン素材のロングAを発見した話を以前しましたが、そのまま実釣で試すチャンスがないままでします。実はたまらず近所の池でテストしたんですが、想像以上に潜らないのでビックリしました。本当にこれは別物です。
Imgp4569 フックやリングを外した状態でのウェイトは8.6gで、現行モデルに比べると予想通り軽かったのですが、思ったほどではありませんでした。ただ、現行モデルに比べて、最大横幅で約1.0mm、テール部の横幅で約1.5mm大きく、ボディー全体がややファットで丸みある感じです。特にテール部はヒートンを打つ分、強度の関係で太めになっています。ボディーの肉厚も現行モデルよりも薄い感じがするので、浮力はかなり大きいのが容易に想像できます。また、ノンウェイトボディーに、かなり頑丈そうな(重そうな)ヒートンが使われている分、エイトリングモデルに比べると、若干かもしれませんが、後部よりに重心がズレていると思われます。重心が後方にある方がケツ下がりになる分、潜りにくくなるので、これもウェイキング効果への一役を買っているのかもしれません。

 アメリカではウェイクベイトが流行のようで、昨シーズンあたりから数多くのクランク系のウェイクベイトが発売されています。今、個人的に一番気になっているのはラッキー・クラフトから発売予定のRCモデルのジョイントタイプのウェイクベイトです。ただ、どこもクランク系のウェイクベイトばかりで、ミノー系ウェイクベイトは登場しません。ややファットで潜りたくても潜れない、水押し効果の高いミノー系ウェイクベイトをどこか早く出してくれないでしょうか?

今までのおさらい
【ウェイクベイトがいよいよブーム!? その1】
http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2007/04/post_5eb4.html
【ウェイクベイトがいよいよブーム!? その2】
http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2007/04/post_e8bc.html
【ウェイクベイトがいよいよブーム!? その3】
http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2007/04/post_d67a.html

【ウェイクベイトがいよいよブーム!? その4】
http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2007/04/post_9b90.html
【ウェイクベイトがいよいよブーム!? その5】
http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2007/04/post_6582.html
【ウェイクベイトがいよいよブーム!? その6】
http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2007/04/post_3648.html

アメリカ初?のワッキー用ジグヘッド


Pepperjigs_ko_300  ペッパーカスタムベイツからワッキー用のジグヘッドが発売されました。名前をKOイノベーターというそうです。ブラシガード付きで、フックはがまかつ製、鉛のボールヘッドデザインとなっています。サイズは1/8oz、3/16oz、1/4ozの3サイズで、1/8ozは4個入り、他の2サイズは3個入りで4.2ドルというかなり高めの設定となっています。
 アメリカでもジワリジワリとジグヘッドワッキーのブームが来ているようで、ジャッカルはいち早くアメリカでガード付きのワッキージグヘッドを発売しましたが、いよいよ、アメリカのメーカーも次々とワッキー用のボールヘッドジグをリリースしそうな感じです。
 ちなみにこのペッパーカスタムベイツはコロラドのメーカーで、ジグやワイヤーベイトを主に作っています。先日、ボクがハンドタイイングしたチャートリュースシャッドカラーのスピナーベイトのベースとなっているのもペッパー・スピナーベイトです。
http://pepperjigs.com/product_info.php?manufacturers_id=27&products_id=162

ライン選びの条件


Imgp4580  メキシコに行くお客様から「どこのラインを使っているの?」とよく聞かれます。ボクが現在気に入って使っているのは、フロロならよつあみのDARMです。ちなみに”ダーム”ではなく”ディー・アーム”と読むそうです。ボクにはスポンサーなんてありませんから、どこのラインでも自由に買って使えます。そのボクが選んだのがDARMなのです。
 ボクがフロロカーボンのライン選びで重要視しているのが、しなやかさ(軟らかさ)です。いくら強いと言われても、硬すぎて扱いにくいラインは、ストレスが溜まるのでボクは使いません。ボクの基準はベイトなら20-25ポンドでノーシンカーのセンコーがストレスなく扱えること、スピニングなら7-8ポンドラインでもストレスなく扱えることです。そして、どこでも比較的簡単に手に入ることも重要です。取り扱っているショップが少なかったり、25-30ポンドの太い番手がラインナップされていなかったり、あっても手に入りにくいものも困ります。
 そして、このボクの条件をクリアしているのがDARMだったというわけです。実はボクは以前はDANのジグ&テキサスというラインを気に入って使っていました。ところが、DANがジグ&テキサスの販売を中止(今は再開?)したのをきっかけに、新しいラインを探し求めました。そして、やっと巡り会えたのがDARMだったというわけです。
 特に違いがハッキリ出るのが6-8ポンドをスピニングで巻いて使う時です。4ポンド程度の細いラインを使うときは、どこのメーカーのラインでも、それほど違いが分からないですが、6ポンドぐらいから、硬いラインと軟らかいラインの差はハッキリと感じることができます。ちなみにボクはトーナメントでもプライベートでも、日本でも海外でもスピニング用のフロロは6ポンド以上(まれに5ポンド)しか使いません。硬いラインは糸ヨレが出やすかったり、コイル状の巻き癖がつきやすかったり、飛距離も伸びません。新品のラインでも1日も釣りをしないうちにライントラブルが発生したりします。とはいえ、日本ではスピニングに6ポンド以上を巻く人って少ないらしく、実感する人は少ないかもしれませんね。ただ、100m(太いところは75m)巻きスプールしか売っていないのが、少し不満ではありますが・・・。
 皆さんは、ブランド名や「みんなが使っているから安心」という単純な理由でラインを選んでいませんか? ボクは市販されているすべてのラインを試したわけではないですし、別にDARMを宣伝したいわけではありませんが、釣り人各自が自分のスタイルに合ったラインを見つけて選んでいるのか、疑問に思ったので書いてみました。

ヒレとシッポが生えてきました


308m_2  以前、韓国のパクリシリーズを紹介したことがありましたが、またまた新しいサイトを発見してしまいました。ハングル語はチンプンカンプンですが、おそらくシュア・キャッチというブランド(メーカー)だと思います。見たことあるルアーがいろいろありますが、まんまフルコピーから、微妙にアレンジしているものまであって、なかなか面白いです。
 ジャバロンもどきなんか、なかなかセンスあると思いませんか? レイクフォークタックルもちょっとアレンジを加えたジャバスティックもどきを発売したり、ジャバロンは世界的ヒットルアーですね。
http://www.surecatch.co.kr/item.php?it_id=308

ズームからバークレーへ


Daviddudley  デビッド・ダッドリーが今季からピュアフィッシングと契約し、ロッドはフェンウィック、リールはアブ、ラインやソフトベイトはバークレーでトーナメントを戦うことになるそうです。
 デビッド・ダッドリーはFLWだけの生涯獲得賞金額が200万ドルを超えるFLWを代表する実力派ビッグネームの1人です。パワースタイルを得意としながらも、フィネス化傾向と言われる最近のシーズンでも、着実に好成績を残しています。
 デビッド・ダッドリーは昨年まではズーム、キスラーロッドと契約していましたが、ピュアフィッシングはまたまた大物選手を1人プロスタッフに迎え入れたことになります。いったい、どれだけプロスタッフを集めたら気が済むんでしょうか? お金のあるメーカーは違いますね。ボク個人としてはデビッド・ダッドリーはズーム使いの印象が強いだけに、今回のバークレーへの転向は残念です。