日別アーカイブ: 2008年2月11日
ラストシークレット、スイミングジグ その2
スイミングジグのエキスパートといえば、ウィスコンシン出身のFLWツアープロ、トム・モンスールです。トム・モンスールはもともとはBFL等に参戦するローカルアングラーでした。ミシシッピーリバーのトーナメントではBFLで5回、エバースタートシリーズで1回優勝するなど、地元では知らない人がいないほど有名でした。その後、2002年からトム・モンスールはFLWツアーに参戦し、2004年には得意なスイミングジグで、アチャファラヤ・ベイスン戦を2位、ビーバーレイク戦を3位でフィニッシュし、テレビでトムの釣りが放映されたことで、一気にスイミングジグが注目されたのでした。2006年シーズンにはFLWツアー年間ランキング10位でフィニッシュするなど、トムはスイミングテクニックがミシシッピリバー流域だけでなく、全米で有効であることを証明しつつあります。
トム・モンスールによると、スイミングジグは全米どこでも、シャローからディープまで、ラージマウスからスポッツやスモールマウスまで有効ということですが、水温が高いほど有効で、水温が13度を切ると極端に反応が悪くなり、10度を切るとスイミングジグは使わないそうです。また、マッディーウォーターでは不利ということです。
そのトム・モンスールのシグネイチャーモデルのスイミングジグがバスプロショップオリジナルで売られています。一見すると、どうってことない普通のジグですが、そんな中にトムのこだわりが込められています。トムはスイミングテクニックに太軸のフリッピングフックは不要という考えで、やや細めオーナーの特製ジグフックを使っています。もう一つのこだわりがブラシガードで、トム曰く、ブラシガードはウィードレス効果を狙うというよりも、ブラシガードの水流抵抗でフックを上向きにさせるためのものなんだそうです。そのため、ガードは少なく、通常の1/5程度の軟らかいマテリアルを使っているんだそうです。スイミングジグ用はヘッドが軽い上に、ラインアイのポジションが先端部についているので日本スタイルのフットボールスイミングに比べるとスイム姿勢が安定しません。それをブラシガードの抵抗をキールとして利用し、ふらつきながらもスイム姿勢を安定させているというのです。これを聞いたときは、なるほどと感心させられました。
実はトム・モンスールは現在バークレーと契約を結んでおり、近々バークレーから新しいシグネイチャーモデルのスイミングジグが発売されるそうです。どんなジグになっているのか、発売が待ち遠しいです。