月別アーカイブ: 2008年9月

シャスタトラウト・モンスタージャック


Imgp6868 コロンビアリバーへの道中、レイク・シャスタの近くにあるフィルズ・プロペラというショップに立ち寄りました。レイク・シャスタは来月に最終戦が行われるところです。
 このショップは北カリフォルニアでは最大規模の品揃えで、日本のブランドの製品も数多く売られています。そんな中にモンスタージャックのリペイントが売られていました。レイクシャスタには毎年大量にトラウトが放流されていて、そのトラウトに似せたリアルなカラーリングでした。アメリカ人でも器用な人っていますね。レイク・シャスタではかなり実績が出ているらしいです。来月の試合用に欲しくなりましたが、100ドルもするので、ボクにはちょっと手が出ません。もちろん、1匹ビッグフィッシュをキャッチできたら、元はとれるんですが・・・。

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I am back!


 なんとか無事にモーテルにチェックインできました。結局15時間も掛かりました。
 ボクにとってコロンビア・リバーは10年ぶりの2度目のトーナメントとなります。初めてここを訪れたのは1998年で、初めてのB.A.S.S.のトーナメントでした。当時はインビテーショナルで、今のようなコアングラーというフォーマットではありませんでした。
 釣りの出版社を辞め、リフレッシュのためUSオープンとB.A.S.S.インビテーショナル戦のダブルヘッダーを経験し、その後デルタで釣りをして帰ってきました。10年前と今では、釣りの”引き出し”の数も英語力もぜんぜん違いましたが、それでも当時のボクは、そこそこやれるような自信が何の根拠もなくあったものでした。
 そのときは憧れのB.A.S.S.のウェイインステージに上がれる喜びで興奮したものでしたが、なんと初日&2日目とノーフィッシュで帰着し、危うく夢にまで見たステージに上がれないところでした。2日目のウェイインを見ながら不甲斐ない自分に本気で泣いたのを覚えています。3日目はなんとか2匹のキーパーをキャッチし、結局216人中205位という成績でプロの洗礼を受けて帰ってきました。ちなみに、このときの初日のパートナーが今では友人のイッシュ・モンローでした。
 慣れないスモールマウスの釣り、経験したことがない強いカレントの釣り、本気でビビッたラフウォーター、初めてのプロ&プロのプレッシャーなど、当時はまったく歯が立たない感じでしたが、今となってはいい思い出です。
 そんな久しぶりのコロンビア・リバーで、10年後のボクがどこまで成長したかを確認する上でも、今回の試合はとても楽しみです。

明日にはコロンビアリバー


 サンフランシスコに到着し、そのまま友人の家に置いているタックル等をピックアップしました。明日の朝4時にはこちらを発って、約14時間かけて、コロンビアリバーに向かいます。まだまだ先は長いです。

キング・オブ・スプーク その3


Imgp6862  オリザラのコレクターは非常に多く、年代別にモールドの違いなどがあることが広く知られていますが、このスーパースプークにも秘密?がいろいろあるようですが、アメリカ人は秘密にしているのか、あんまり気にしていないのか、ボクの耳にはあまり入ってきません。でも、いろいろ調べてみると面白いことが分かってきました。プラドコというメーカーはよく分からないところがあって、同じ年代でもアメリカ製やらメキシコ製、エルサルバドル製などがあって、いろいろ混在しているので、パッケージや年代で区分するのが難しいようです。金型の違いによる外見的な違いもボクには見つけられません。ただ、同じスーパースプークでも素材はいろいろ違います。
 一番簡単なのは、クリア素材とボーン素材の違いです。ボディーが大きいだけにボディー素材の違いだけでウェイト差が3g近くあります。当然、浮力にも大きな違いがあります。例えば、波気があって、ダイブしやすいときは、軽いボーン素材のタイプの方が使いやすいです。また、クリア素材でも反射板入りとなしではウェイト差があります。ただ、スーパースプークの違いはそんな単純なものだけではありません。年代なのか、生産国の違いなのか、スーパースプークのセールスポイントであるラトル音の音質に違いがいろいろあるのです。ボーン素材とクリア素材でラトル音が違うのは理解できますが、それだけでは理解できない音の違いがあるのです。言葉で表現するのは難しいのですが、「カコン、カコン」、「カキン、カキン」、「ココン、ココン」、「カラン、カラン」など、明らかに耳で聞き分けられるだけで、4種類あるのです。ラトルボールの素材には違いがなさそうなんですが・・・。意図的ではないと思いますが・・・。
 どの音が一番いいとは一概に言えませんが、同じボートで二人でスーパースプークをキャストしていると、明らかにラトル音の違いがあって、釣果にも差が出ることがありました。
Img_1406  現在のクリアボディのスーパースプークはABS素材を使っているようですが、エクスキャリバー時代はポリカーボネイトを使っていたという話を聞いたことがあります。ABSに比べて、硬いポリカーボネイトは反響してより高いラトル音を発生させます。ただ、硬いポリカーボネイトは衝撃に弱く、岩などにぶつけると簡単に割れてしまう欠点もありましたが・・・。
 ちなみに今年、USオープンを制したジャスティン・カーはエクスキャリバー時代のスーパースプークをリペイントしたものを使っていたそうで、明らかにその音にだけバスがバイトしてきたと教えてくれました。レイクミードのトップウォーターフィッシングはディープのバスを音で誘って浮かせて食わせる釣りです。音の質によって、音が伝達される深度に違いがあるんでしょうか? それともシーズンや場所、魚種によって、またはバスのその日の気分によって、カンに障る音が違うのでしょうか? 実はボクにも好きな(釣れる気がする)音のスーパースプークがあって、それを見つけると迷わず買っています。

エコなラインとは?


Imgp6854  ボクのお気に入りのライン、よつあみのDARMについて、以前紹介しましたが、このラインって、スプールやパッケージが再使用または再利用が可能な工夫がされています。詳しくはよつあみのホームページをご覧下さい。
 とてもいい試みだとは思いますが、実はボクも最近まで知りませんでした。せっかくのエコな試みがしっかり認知されていないのは残念です。さっそく、再利用してもらおうと、今回からアメリカに行く前にパッケージを取り外してパッキングして持って行くことにしました。ただ、スプールだけは持って帰ってくるわけにはいかないので、捨てるしかなさそうです。パッケージだけでもけっこうな量になりました。
Imgp6856  ただ、本当にエコな試みを目指すなら、100m巻きだけではなく、300m、600m巻き、理想を言えば1000m巻きぐらいを出して欲しいものです。そうすれば、もっともっとパッケージの省資源化に貢献できるはずです。80mぐらい巻いて、残りを捨ててしまうような無駄もなくなって経済的ですし、何より渡米の際にかさばらなくて、軽くなって助かります。

キング・オブ・スプーク その2


Img_1403  スーパースプークは90年台にプラドコのちょっとお高めブランド、エクスキャリバーシリーズの1つとして、ジミー・ヒューストンのシグネーチャーモデルとして登場しました。このエクスキャリバーシリーズはローテーリングフックといって、ヒネリの入ったトレブルフックが装着されているのが特徴でした。スーパースプークにはフレッシュウォーター用とソルトウォーター用があり、ソルトウォーター用はマーク・ソッシンのシグネーチャーモデルで、カドミウムメッキのフックが使用されていました。
 その後、エクスキャリバー・アドバンテージというちょっと値段が安めのジミー・ヒューストン&ビル・ダンスのダブルシグネーチャーモデルのスーパースプークが発売されたり、ウォールマート限定のヘドンブランドのスーパースプークなどが発売された後、エクスキャリバーシリーズとしてのスーパースプークは廃盤となり、2002年からはヘドンブランドとしてスーパースプークは発売されるようになりました。同じようにファットフリーシャッドもエクスキャリバーからボーマーとして発売されるようになりました。このいきさつは不明ですが、エクスキャリバーシリーズという名は今もプラドコの中で残っていますが、ロゴも一新され、パクリシリーズのラインナップに変わってしまいました。

コロンビアリバーでBAKSYN!


Imgp6846 先月のUSオープンにノンボーターで初参加した驀進ルアーの藤本直明さんが偶然、現地で友人のロバート・リーと一緒に3日間プラクティスをしたらしく、その後、ロバートはすっかり、驀進ルアーのシングルウィロー・スピナーベイが気にいったらしく、本戦でも使用し、11位でフィニッシュしました。ロバートの使い方は、スモールマウスの王道、高速引きだったそうですが、ワイヤーが細いので、釣れすぎて何個も壊してしまったそうです。
 そんなわけで、ロバートは今月のコロンビア・リバー戦でも使いたいらしく、急遽、藤本さんに頼んで作ってもらい、ボクが現地まで届けることになってしまいました。ボクもいくつか分けてもらったので、これでビッグスモールマウスをキャッチしたいと思います。ブレードカラーはブラックニッケルがオススメなんだとか・・・。それにしても世間って本当に狭いですね。

男前なベイトリール


 バス用のロッドは使用目的に応じて、素材や長さ、アクションやテーパーなどが細分化されていますが、リールはほとんど細分化されていません。ベイトキャスティングリールの場合は、親指一本で瞬時にクラッチのオンオフが切り替えられるフリッピングに便利な機構の有無があるぐらいで、ほとんどは糸巻き量とギア比が違うぐらいしか違いがありません。メーカーはというと、いつまで経っても軽さやスプール回転の軽さ(飛距離)ばかり追い求めていますが、実際の釣りではこれ以上の軽量化や飛距離アップは個人的には必要性をまったく感じません。
 だいたい、フリッピング用に65ポンドのPEラインや20ポンド以上のフロロカーボンラインを巻いたリールに飛距離なんか誰も求めていません。渾身の力でフッキングを繰り返してもガタの来ない強靱なギアの方が大事です。そろそろ、メーカーも用途別やライン素材別に細分化したリール開発が求められる時期に来ているんじゃないでしょうか?
 たとえば、開発者側はパーミングしやすいようにと考えて作ったボディーデザインでも、実際のアメリカ人はアタリを取りやすいようにラインを人差し指と親指でつまんで、開発者の狙い通りにパーミングせずに使っている人がたくさんいます。これって、握力が強いアメリカ人だからできるワザで、ボクがマネをしてもフッキングに力がまったく入りません。そんなことを考えていると、まだまだリール開発にはいろいろな余地が残っていると思うのですが・・・。
F500_flipnpitch  なんで、こんな長い前置きを書いたかといえば、今年のICASTで男前なリールが発表されたからです。メイドインUSAがうたい文句のアーデント社は今年のバスマスタークラシックを制したアルトン・ジョーンズがプロスタッフに名を連ねていますが、そのアルトン・ジョーンズが開発に協力をしたというのがF500フリッピン&ピッチンリールです。何が凄いかって、写真を見れば一目瞭然ですが、ドラグもなければ、レベルワインド機構も付いていません。ラインは細いスプール内の溝にだけ巻かれるので、20ポンドなら65ヤードしか巻くことができません。ラインを巻きすぎて無駄になることがないというわけです。完全にフリッピング&ピッチングに特化した構造で、ロングキャストは完全に想定外となっているのです。
Ardentflipncast  PEラインによる強烈なフッキングを想定した強固なハンドルやフレームで、ドラグは20ポンドのプレッシャーで滑るようにセッティングされているそうです。つまり、20ポンド以上のラインを使うことが前提のリールというわけです。正直、あんまり欲しいとは思えませんが、こういうスペシャルリールがこれから色々出てくると面白いですね。ちなみに、このF500フリッピン&ピッチンリールは小売りで149.99ドルを予定しているそうです。

キング・オブ・スプーク その1


Imgp6835 スーパースプークを使わずしてペンシルを語るべからず。スーパースプークはペンシルベイトの名作です。日本にはヘドンマニアの方がたくさんいて、オリザラ(オリジナルザラスプーク)のファンは多いですが、スーパースプークを愛用している人は以外に少ないように思います。ボクは長年アメリカで釣りをしてきて、数多くの釣り人のタックルボックスを覗いてきましたが、アメリカではオリザラよりもスーパースプークの方が圧倒的に人気です。最近になって、ようやく日本でもその実力が認められ、スーパースプークを意識したルアーがラッキークラフトやジャッカルからアメリカマーケットを意識してリリースされ始めています。

 話は少しそれますが、アメリカではあまりペンシルベイトといういい方が浸透していないように思えます。確かにペンシルベイトといえば通じますが、アメリカ人がペンシルベイトと言うのを聞いた覚えがほとんどありません。アメリカでは一般にスプークタイプベイトとか、ウォーカーベイト、スティックベイトと呼ばれています。

 スーパースプークはシンプルな構造ですが、非常に良くできたルアーです。水平浮き気味の浮力を抑えたボディーはしっかり水にかみながら左右に大きくスライドします。その水押し効果と後部の大きなウェイトボールがカコン、カコンと奏でる大音響のラトルサウンドで、ディープのビッグバスも水面におびき出すアピール力を持っています。毎年ネバダ州レイクミードで開催されるUSオープンでは、スーパースプークは大人気です。今年のUSオープンで優勝したジャスティン・カーもスーパースプークがメインベイトだったそうですし、過去にも何度かウィニングルアーになっています。毎年、USオープン出場者の半数以上の人がスーパースプークを1度はキャストしていると思います。ボクも以前、USオープンに参戦したときは、炎天下の中、スーパースプークのみで釣りをしたこともあります。
 
 ただ、この名作にも、ダイブしやすいという欠点があります。浮力を抑えた水平浮きのため、一度水中にヘッドが突っ込むと、そのまま水中でアクションしてしまうので、一度手を止めて、浮き上がるのを待たないといけません。しかも浮き上がりが遅く、テンポ良く使えず、ストレスとなることがあります。慣れるとずいぶんマシですが、それでも波気のあるときは、非常に扱いにくくなります。