日別アーカイブ: 2008年9月25日

懐かしのジッパー


Imgp7047  友人、デイブの家のガレージで懐かしのジッパーワームのストックボックスを発見しました。かつて多くのメーカーからコピー商品が出回るほどの大ブームとなって、デルタではネコも杓子もジッパーのテキサスでフリップするのが定番という時代がありましたが、今では使っている人を本当に見かけなくなってしまいました。アメリカでは定番となると息が長いものですが、これほど一気に人気がなくなるのも珍しいですね。今でもアメリカでは廃盤になったわけではありませんが、日本では売っているのを探すのも困難でしょう。今でも使えば釣れると思いますが・・・。
Imgp7052  人気が廃れた理由には今やデルタの2大人気フリップベイトとなったセンコーとスイートビーバーの存在があると思います。ライトに攻めるならセンコーのノーシンカーで攻め、より濃いカバーを打つならビーバーを使うというのが今やデルタの定番です。ジッパーが活躍するような条件ではむしろジグやドロップショット(日本のヘビダン)を使う人が圧倒的に多いです。ただ、久しぶりにジッパーを見ていると、何かをボクに訴えているようで、今度のデルタの試合で使ってみたくなってなりました。

ザラザラとツルツル


 コロンビアリバーといえば、10年以上前からズームのリザードのグリーンパンプキンのキャロライナリグが定番中の定番です。別に川の中にうじゃうじゃとイモリがいるわけではなくても、不思議とよく釣れます。カラーもラメが入っていない普通のグリパンがベストです。
 ただ、あまのじゃくなボクは、みんなと同じルアーを使うのが嫌いです。そこで、メインに使ったのがベイビーブラッシュホッグでした。といってもカラーは迷うことなくグリパンです。実は10年前の試合のあと、いつか必ずまたここで試合があるであろうと思い、コツコツと集めて用意していたのが旧型のベイビーブラッシュホッグでした。ついにこれを使うときが来たというわけです。
 今回の試合は不甲斐ない成績でしたが、そんな中でも活躍したのがベイビーブラッシュホッグのキャロライナリグでした。バラシもたくさんあって、惜しい試合でしたが、面白い体験をしました。旧型のベイビーブラッシュホッグを使うとアタリがあるのに、新型のベイビーブラッシュホッグに換えると極端にアタリが減るのです。最初のうちは偶然かな、なんて思ったのですが、ノンキーが入れ食うポイントで旧型を消費するのがもったいないので、新型に換えるとアタリが止まり、旧型に戻した途端にまたアタリが出たのです。これには正直ビックリしました。もちろん、新型でも釣れましたが、キーパーはすべて旧型で釣れました。
 旧型(写真上)と新型(写真下)を比べると、旧型の方が全体的に少し小さく見えます。さらに旧型は表面がザラザラ(砂型?)で新型は表面がツルツル(金型)して光沢があります。2本のカーリーテールは旧型の方が新型に比べ、若干細く薄くなっています。そのためか、キャロライナリグで使うと、旧型の方が細かくよく動いて、回転しにくいように思いました。それが釣果の差に出たのでしょうか? ただ、ボクはフォーミュラを使ったので、表面がザラザラの方がフォーミュラの乗りが良かっただけだったのかもしれませんが・・・。とにかく、予想以上に差が出たので、面白い体験でした。

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コロンビアリバー戦 2日目結果報告


 2日目のパートナーはマイケル・ルークでした。昨年のウェスタンシリーズ、デルタ戦のウィナーです。前回のレイク・ミード戦では、滞在していたモーテルが同じだったので、毎晩マイケルがみんなの夕食を作ってくれたので、それ以来の顔見知りです。
 マイケルは初日、ダム下流に下ることなく、岩のハンプまわりを丁寧にリザード(カラーはもちろんグリーンパンプキン)のキャロライナリグで釣り、12ポンド1オンスをウェイインしています。これは期待できそうです。
 マイケルは朝イチに目的のポイントへ向かったのですが、初日にザックとプラで行ったポイントで、ザックもいました。この日も無風のピーカンで、前日よりもさらにカレントがなく、ほとんど止まったような状態になっていました。そのためかバイトが遠く、思うようにキーパーがキャッチできません。それでもほぼ半日同じエリアを粘って、回遊で新しい群れが入ってくるのを待ちました。マイケルはキーパーを4匹キャッチし、ボクはキャロライナリグで1匹、その後ジグで1匹、ジグヘッドワッキーで2匹、ネコリグで1匹とキーパーをキャッチし、なんとかリミットメイクに成功しました。プラではカレントがきつくてライトリグでは流されて釣りづらかったのが、カレントが止まったおかげでライトリグにいい反応がありました。
 その後はいくつかのポイントをまわり、上流域でマイケルはリミットメイクに成功し、ボクも1匹の入れ替えもでき、帰着となりました。マイケルが5匹で7ポンド11オンス、ボクが5匹で7ポンド2オンスという結果でした。マイケルは最終日は2匹2ポンド9オンスしかウェイインできておらず、彼のポイントは1日分のポテンシャルしかなかったことになります。

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スピード規制も必要では?


 バスボートは年々大型化が目立ち、エンジンも250馬力が珍しくない状態となっています。ボートが大きい分、昔に比べると少々の波でも安定感はありますが、無風状態ではフルスロットルで走るので、スピードがどんどん速くなっています。そのためか、最近は試合のたびに事故が起こっており、いつか試合中に死人が出るのでは、と心配になります。
 先日のコロンビアリバー戦では初日にゲイブ・ボリバーのボートが事故を起こしました。マクナリーダムのゲートを通過後、我先にと次々と50艇以上のボートがポイントを目指し、かなり危険な状態でした。幸いボクの乗ったボートは目の前のマリーナに給油に向かったので、事故の現場には遭遇しませんでしたが、時速75マイル(時速約120km)で走行中に突然ゲイブのボートはコントロールができなくなって急スピンし、2人とも船外に投げ出されました。コアングラーはショックで気絶したそうですが、オートマチックのライフジャケットのおかげで溺れずにすみ、その後他のボートに救出され、2人とも病院に運ばれました。幸い2人に大きなケガはありませんでした。
 ゲイブのボートはプロップのブレードが1枚完全になくなっていて、ロワーユニットはもげて舵が完全に曲がった状態になっていたそうです。シャローの岩にヒットしたのか、それともプロップが金属疲労で吹き飛んで、その衝撃でロワーユニットが曲がってしまったのかは不明ですが、一つ間違えば、他のボートも巻き込む大事故にもなりかねない状態だったと思います。
 コアングラーはボーターに完全に命を預けている状態なので、ボーターはもう少し責任感を持った操船を心がけてほしいと思います。「1分でもでも早くポイントに着きたい、一番にポイントに入ってマイウォーターを主張したい」という気持ちは分かりますが、時速75マイルは正直速すぎます。ボクも体感しましたが、何かがあった際に冷静に対処できるスピードをはるかに超えていると思います。トーナメント団体もそろそろスピード規制を行う時機に来ているのではないかと思います。

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