スピード規制も必要では?


 バスボートは年々大型化が目立ち、エンジンも250馬力が珍しくない状態となっています。ボートが大きい分、昔に比べると少々の波でも安定感はありますが、無風状態ではフルスロットルで走るので、スピードがどんどん速くなっています。そのためか、最近は試合のたびに事故が起こっており、いつか試合中に死人が出るのでは、と心配になります。
 先日のコロンビアリバー戦では初日にゲイブ・ボリバーのボートが事故を起こしました。マクナリーダムのゲートを通過後、我先にと次々と50艇以上のボートがポイントを目指し、かなり危険な状態でした。幸いボクの乗ったボートは目の前のマリーナに給油に向かったので、事故の現場には遭遇しませんでしたが、時速75マイル(時速約120km)で走行中に突然ゲイブのボートはコントロールができなくなって急スピンし、2人とも船外に投げ出されました。コアングラーはショックで気絶したそうですが、オートマチックのライフジャケットのおかげで溺れずにすみ、その後他のボートに救出され、2人とも病院に運ばれました。幸い2人に大きなケガはありませんでした。
 ゲイブのボートはプロップのブレードが1枚完全になくなっていて、ロワーユニットはもげて舵が完全に曲がった状態になっていたそうです。シャローの岩にヒットしたのか、それともプロップが金属疲労で吹き飛んで、その衝撃でロワーユニットが曲がってしまったのかは不明ですが、一つ間違えば、他のボートも巻き込む大事故にもなりかねない状態だったと思います。
 コアングラーはボーターに完全に命を預けている状態なので、ボーターはもう少し責任感を持った操船を心がけてほしいと思います。「1分でもでも早くポイントに着きたい、一番にポイントに入ってマイウォーターを主張したい」という気持ちは分かりますが、時速75マイルは正直速すぎます。ボクも体感しましたが、何かがあった際に冷静に対処できるスピードをはるかに超えていると思います。トーナメント団体もそろそろスピード規制を行う時機に来ているのではないかと思います。

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