月別アーカイブ: 2010年7月

新進気鋭のソフトベイトメーカー その1


 ここ最近は、モールド&インジェクションメーカーの有り物の金型を使って、パッケージや名前だけを変えて販売したり、流行っているワームをまんまパクったり、日本の流行っているワームをいち早くパクったりと、オリジナリティーのない(おもしろみのない)メーカーばかりが登場していましたが、今年のICASTでは、やる気のある注目のソフトベイトメーカーが数社登場しています。
 「おっ、これ面白そう」、「どんな動きするか使ってみたい」と思わせるメーカーが出てくるのは、本当に楽しみですが、結局、それが流行ったりすると、ハイエナたちが次々とパクってしまうんでしょうが・・・。
P1000262  パワーチーム・ルアーズ社はニュージャージー州の新しいブランドで、この州出身でノーザンエリアのトーナメントで活躍中のFLWツアープロ、ピート・グルーゼックがプロスタッフに名を連ねています。
 このメーカーの特徴はクリーチャー系に特に力を入れている点です。写真のコンヴィクション・クローは4.5インチサイズで、パンチングや大型のジグトレーラーで面白そうなデザインをしています。オリジナルのセント(ニオイ)入りですが、ノンソルトで、プリンとした張りのあるマテリアルとなっています。カラーラインナップがまだまだ少なくてもの足りませんが・・・。
 まだ、魚はキャッチしていませんが、浮力のあるマテリアルだけに、ビーバーとの使い分けが良さそうです。他にも面白いワームがいろいろあるので、試してみたいと思います。

ターゲットはRCクランク


 アメリカのマーケットでは、大ヒットの証しなのがコピー商品の登場です。反対に言えば、コピー商品が登場しない程度では、まだまだ大ヒットとは言えません。
 今季のICASTでターゲットにされた大ヒットルアーの一つは、RCクランクだったようです。RCクランクといえば、BPSのオリジナルでラッキークラフトが作っていますが、さすがにアメリカ・バスフィッシング界の巨人、BPSの機嫌を損ねるのは勇気が要りますから、なんとなく自主規制が働いていました。
 ボクが知る限り最初にコピーが登場したのは、スポーツ&アウトドアの大型チェーンストア”アカデミー”のオリジナルブランドH2O XPRESSシリーズだったと思います。アカデミーにとってはBPSはライバル店でもあるわけで、”してやったり”だったわけです。
I_hl_v_strikeking_kvdcrnkbait  そんな均衡がついに敗れました。赤信号、みんなで渡れば怖くないというわけです。今年のICASTではストライクキングがKVDクランクベイトという名でRCそっくりさんを発表。リック・クラン同様に、やはりBPSのスポンサーを受けているKVDのシグネーチャーモデルで発表するところが、なんとも微妙です。リック・クランとKVDの仲ってどうなんでしょう?
I_hl_h_xcalibur_sqlipxcs200  プラドコのエクスキャリバー(パクリキャリバー)は”スクエアリップラトル”という名のクランクベイトを発表。こちらは薄型ボディーでそっくりさんとは言えないかもしれませんが、写真を見れば、RCを連想させるぐらい似てますよね。名前にもあるように、ラトル入りで、バイブレーションとノーマルクランクベイトの中間的なイメージでデザインされたようです。
I_hl_h_backstabber_cs34_0_4ft  バックスタバー・ルアーズは、クランクベイトやバイブレーションのベリーフックを取り去り、代わりに背中部分にフックを背負わせるデザインが特徴の新しいルアーメーカーですが、こちらもRCそっくりさんを発表しています。背中のフックハンガーは、スイベル式となっていて、フックが回転してバラしにくいデザインとなっています。

ミンコタの力棒


I_a_v_minnkota_talon  パワーポールがエリートシリーズの公式スポンサーになったばかりですが、今度はミンコタから新しいシャローウォーターアンカーシステム”タロン”がICASTで発表され、マリン部門のベストオブショーを受賞しました。まだ、詳細は分かりませんが、ようやくパワーポールが定着し始めたところだけに、パワーポール社にとっては大きなライバル出現です。ミンコタのプロスタッフはパワーポールを外して、タロンに付け替えるんでしょうか?
Talon 今秋には発売されるようで、アメリカでの定価は6フィート4インチモデルで1299ドル、8フィート4インチモデルで1449ドルだそうです。ワイヤレスのリモコンは標準装備ということです。

名前もまんま


Imgp2473  ボクの一軍ルアーの1つ、ストームのワイルドアイ・スイムシャッドにそっくりなルアーがバークレーから発売されました。その名もスイム・シャッド・・・。見るからにまんまです。
 ワイルドアイ・スイムシャッドはメキシコでは定番中の定番ルアーで、リフト&フォールで使うのがお作法です。フォール中に今や流行のシミーフォールをするのがミソで、ディープクランクが届かないようなディープを効率よくスピーディーに探ることができるのが強みです。同じような釣り方としてはビッグスプーンもありますが、スプーンはフォールスピードが遅く、根掛かりもしやすいので、ボクはワイルドアイ・スイムシャッド派です。実際、ボクのパーソナルレコードはこのワイルドアイ・スイムシャッドでキャッチしています。
 実はバークレーには海用のマレットという、やはりワイルドアイスイムシャッドに似たルアーがあって、昨年のエリートシリーズのケンタッキーレイク戦では、ボビー・レインがこれを使って優勝しています。今回のスイムシャッドは、よりバス用を意識して作り直したというわけですね。パワーベイトでニオイ付きですが、この釣りはリアクションだと思うので、あんまり関係ないと思います。
 まだ、試していませんが、肝心のフォール時のアクションと着底後の姿勢が、ワイルドアイ・スイムシャッドと同じかどうか気になります。ちなみに2、3、4、5、6インチの5サイズあります。ワイルドアイ・スイムシャッドにないカラーもあります。

スキートのニュー・リール


Wright_mcgill_skeet_victory_casting  スキート・リースは長年ピュアフィッシングと契約していて、リールはアブのREVOのスキート・リース・シグネーチャーモデルなどを使っていましたが、アブとの契約は終了となったようです。
 そして、ICASTでスキート・リースが新たに使うリールが発表されました。それがライト&マクギルのヴィクトリーシリーズというベイトキャスティングリールとスピニングリールです。スキートはライト&マクギルのロッド、テセラシリーズを使っていますが、これでロッド&リールのビッグスポンサーになります。
Victoryspinningfrontleft  ライト&マクギルはフライリールをこれまで作ってきていますが、バス用のリールを作るのは初めてです。また、新たに新ブランクを採用したロッド”マイクロ・ハニーコンボ”や”Sグラス”、”Sカーブ”などが発表されたようです。
 正直、ロッドをタダでくれると言っても使う気がしないし、リールも日本製に比べれば・・・。それでもスキートはエリートシリーズで大活躍しているわけで、「釣りは道具じゃないんだな」ということですね。

カエルブームはどこまで続く その5


I_hl_h_molix_supernato  これをフロッグと呼んでいいのか微妙ですが、イタリアのルアーブランド、モリックスから中空タイプの新しいルアー、SUPERNATO(スペルナト?イタリア風に発音)がICASTで発表されます(もうされたかな?)。

 これは先月にスペインで開催されたヨーロッパのフィッシングショー、エフテックスですでに発表済みのようですが、リップ付きの中空フロッグ(というよりは中空ウイードレスクランクベイト)です。
 リップ付きなどの潜るフロッグというのは、これまでも多々ありましたが、ここまでクランクベイトを意識したボディー(リップは別付け?)は初めてではないでしょうか? 中空ルアーって、均等にボディを作るのが難しい上に、これだとアイチューンも難しいわけですが、全部が全部真っ直ぐ泳ぐのか非常に興味深いです。
 それにしても、最近はダミキ(韓国)、セビル(フランス)、モリックス(イタリア)、コッパーズ(カナダ)とアメリカ以外のメーカーが元気ですね。日本のエバーグリーンやアイマも負けてられませんね。
http://www.molixfishing.com/index.php

極小3連結


Bbz120mini  SPROはBBZ1のスモールサイズ”ベイビーシャッド”を発売するみたいです。まさにシャッドのベイビーサイズで、全長は2.5インチ、1/4オンスとなっています。価格は未定。
 こんな極小サイズながら、オリジナルのBBZ1と同様に3連結となっています。これはソフトベイトよりも反則ですね。でも、セビルのマジックスイマーは流行ったけど、このBBZ1って、あんまり流行りませんでしたよね。アクションはすごくいいんですが、ボクも実は釣ったことがないかも・・・。

God Doesn’t Make Mistakes


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 このブログで度々登場するクレイ・ダイヤー氏。バスマスターマガジンの最新号でも表紙を飾って、特集記事が掲載されています。記事の内容はPDFでもチェックできます。興味のある方はぜひ読んでみてください。

 そのクレイ・ダイヤーの最新動画が"God Doesn’t Make Mistakes"というタイトルでCBNのホームページで紹介されています。こちらもぜひご覧ください。彼の動画を見ると、いつも勇気が湧きます。
 最近、このブログを知ったという人は、下記もご覧ください。

バスの食事


Big_img_lcomida_802  ミスターツイスターの新製品、エル・コミダはセンコーボディーにビッグカーリーテールをコンビネーションさせた面白いワームです。スペイン語でラ・コミダとは食事という意味ですが、バスにとってはたまらなく美味そうなエサというわけです。
 このエル・コミダの特徴はテールおよびカーリーテールの先がチャートやブルーなど、すべて2トーンになっている点です。日本ではいわゆるファイヤーティップパターンはあまり流行りませんが、アメリカでは人気です。こんな風に3カ所で先っちょだけが均等に2トーンに分かれてインジェクションするのって、けっこう難しい技術だと思うんですが・・・。
 サイズは5インチで7本入り4.17ドルとなっています。ノーシンカーの表層バジングも面白そうですし、キャロなんかもよさそうです。

落下昆虫


P1000241  先日、アメリカの虫パターンルアーを紹介しましたが、こちらは日本で買えるリアル系虫パターンルアーです。その名もラッカバグ。食べ頃サイズのハルゼミサイズです。背中のフェザーがリアルです。これなら日本のスモールマウスでも躊躇無く食ってきそうです。
P1000244  せっかくなんで、ボクなりのチューニングを施してみました。腹側のラウンドラバーは、モップジグ用の極太のラウンドラバーに刺し替えました。張りのあるラバーのおかげで、より強い水押しが期待できそうです。細かいシェイクでの移動距離を抑える効果もあるはずです。尻部のくぼみにはラメラメ&シマシマのシリコンラバーを少量ずつ左右にタイイングしてみました。移動距離を抑える効果以外に、着水音をソフトにする効果もあるはずです。虫系ルアーはこのチューニングに工夫するのが楽しいです。