アメリカのマーケットでは、大ヒットの証しなのがコピー商品の登場です。反対に言えば、コピー商品が登場しない程度では、まだまだ大ヒットとは言えません。
今季のICASTでターゲットにされた大ヒットルアーの一つは、RCクランクだったようです。RCクランクといえば、BPSのオリジナルでラッキークラフトが作っていますが、さすがにアメリカ・バスフィッシング界の巨人、BPSの機嫌を損ねるのは勇気が要りますから、なんとなく自主規制が働いていました。
ボクが知る限り最初にコピーが登場したのは、スポーツ&アウトドアの大型チェーンストア”アカデミー”のオリジナルブランドH2O XPRESSシリーズだったと思います。アカデミーにとってはBPSはライバル店でもあるわけで、”してやったり”だったわけです。
そんな均衡がついに敗れました。赤信号、みんなで渡れば怖くないというわけです。今年のICASTではストライクキングがKVDクランクベイトという名でRCそっくりさんを発表。リック・クラン同様に、やはりBPSのスポンサーを受けているKVDのシグネーチャーモデルで発表するところが、なんとも微妙です。リック・クランとKVDの仲ってどうなんでしょう?
プラドコのエクスキャリバー(パクリキャリバー)は”スクエアリップラトル”という名のクランクベイトを発表。こちらは薄型ボディーでそっくりさんとは言えないかもしれませんが、写真を見れば、RCを連想させるぐらい似てますよね。名前にもあるように、ラトル入りで、バイブレーションとノーマルクランクベイトの中間的なイメージでデザインされたようです。
バックスタバー・ルアーズは、クランクベイトやバイブレーションのベリーフックを取り去り、代わりに背中部分にフックを背負わせるデザインが特徴の新しいルアーメーカーですが、こちらもRCそっくりさんを発表しています。背中のフックハンガーは、スイベル式となっていて、フックが回転してバラしにくいデザインとなっています。