日別アーカイブ: 2010年7月24日

狙われるジャパニーズ・ベイト


Dmpunchcraw4828  ジャバロンもどきやワンナップシャッドもどきなど、アメリカで発売されていない日本の人気ルアーや実績ルアーがコピーされるのが、最近のアメリカの一つの傾向になりつつありますが、今度はダイナゴンが標的となりました。
 写真のダイナゴンもどきは、カリフォルニアのD&Mカスタムベイツのパンチクローです。サイズは4.25インチで、6本入り5.99ドルで発売されています。アメリカではけっこう高いワームと言えるでしょう。
Dmcrazycraw2  このD&Mカスタムベイツは、ほかにもスピードクロー系のクレイジークローも2サイズ(3.75インチと5インチ)作っています。個人的にはこちらの方が気になります。こちらは3.75インチサイズが8本入り、5インチサイズが6本入りでそれぞれ4.49ドルだそうです。

残念な不正発覚 続報


Weight  今回のUSオープンでの不正発覚は、大きな波紋となって全米を揺るがしています。写真はマイク・ハートが実際に使用したというフック付きのオモリです。今回の試合で、マイク・ハートとペアを組んだノンボーターは共謀は問われていませんが、3日目のパートナーは、その日のウェイトが無効になったかわりにエントリフィーが返金されたそうです。どういう状況でバスの腹にオモリを仕込んだのかは分かりませんが、WONBASSのようなシェアウェイトトーナメントでは、ノンボーターがフロントデッキに立ってエレキを踏むことも許されているので、マイク・ハートがバスの入れ替え中に秘かにオモリを仕込むことは可能だったと思われます。
 アメリカの各フォーラムではこの話題で持ちきりで、当初は擁護派もいましたが、徐々に怒りや失望の意見が多数となってきています。中には「すべてのタックルショップはマイク・ハートの入店を禁止するべき」という過激な意見も出ています。
 その一方で、マイク・ハートと交流があったり、パートナーを組んだ経験のあるアングラーは、自身の保身に躍起となっています。
 マイク・ハートはナショナルレベルのプロアングラーではなく、ウェスタンでもその名前を知っているのは、限られているロコアングラーです。マイク・ハートは主に南カリフォルニアのチームトーナメントに出場していて、特にレイク・キャステイクやピラミッド・レイク、レイク・カシータスの試合では、過去3年で圧倒的な強さを発揮していました。日本でいうところのチャプターレベルの試合だと言えば、分かりやすいでしょうか。
 マーク・ハートの最近の戦歴をまとめてみました。ABAトーナメントでは103試合に出場し、10試合で優勝、61試合でトップ10。アングラーズチョイス・トーナメントでは、2010年の今季は1試合に出場し優勝、2009年は4試合で優勝、残り2試合でも2位と4位。WONBASSでは7試合中、6試合で優勝、このリージョンでは4年連続のAOY。NBW(ナショナル・バス・ウェスト)トーナメントでもこの同じリージョンで2シーズン連続のAOYとなっています。まさに荒稼ぎです。冷静に考えれば、かなり怪しい成績と言えるでしょう。
 すでにWONBASSに続いて、NBWやアングラーズチョイスも公式にマイク・ハートの永久出場禁止の措置を早々発表していて、まさにトーナメント界からの追放という異例の事態となっています。アメリカのトーナメントでは、優勝選手にポリグラフテストをするなどの慣例的なルールを設けている団体もありますが、それですら不正を完璧に抑止できるとは言えず、ルール変更をするにも限界があります。今後のチームトーナメントのあり方自体も問われています。