月別アーカイブ: 2010年6月

チャターもどきが消える?


Zman_2   もともとガレージメーカーのローカルベイトだったチャターベイトは2006年に大ブレイクし、その後多くのメーカーからパクリ商品が登場しました。製産が追いつかなかった本家のチャターベイトは、その後、Z-Man傘下となり、流通が安定しましたが、今でもチャターベイトのコピーはたくさんマーケットに出回っています。
 ところが、先日お伝えしたハドルストン同様、Z-Man社もこのチャターベイトのデザインに関してパテントを取得したようです。これで、今まで「赤信号、みんなで渡れば怖くない」状態で涼しい顔してコピーを作っていたメーカーは、製造&販売の継続を中止するか、またはパテント使用料をZ-MAN社に支払わなくてはなりません。
 今後、どうなるか動向に注目です。今のチャターベイトはクオリティーが悪いというか、個人的に好きではないので、今後チャターベイトしかなくなるなら、そうなる前に個人分を買いだめしておく必要がありそうです。

カエルブームはどこまで続く その2


Imgp2443  カエルブームの主役、スプロのブロンズアイ・フロッグにビッグサイズの”お父さん”が今季発売されました。その名もキング・ダディ・ブロンズアイフロッグといいます。レギュラーサイズと比べると、その大きさは一目瞭然です。
 ブームとはいえ、ちょっと”やりすぎた感”が否めません。サイズは全長3.5インチで重さは1オンスもあります。価格はスナッグプルーフにもフロッグジラというゴジラ級のビッグフロッグがありますが、バスの場合、丸呑みされないとフロッグってフッキングしにくいので、このクラスになると、フッキングさせるのはかなり難しいと思います。正直、個人的にはシャレでも使う気になれません。スプロとしては専用のがまかつのダブルフックまで作って、それなりに本気なんでしょうが・・・。

カエルブームはどこまで続く その1


 中空タイプのフロッグといえば、かつては特定のエリア限定のロコルアーでした。なかでもカリフォルニアのデルタがフロッグの聖地とも言える場所で、多くのウェスタンフィッシャーマンがここでフロッグ・フィッシングの腕を磨きました。
 その後、FLWツアーやB.A.S.S.エリートなどの全米をトレールするトーナメントで、ウェスタンの選手がフロッグの有効性を証明し、今ではフロッグは全米規模で流行しています。
 中でも大ヒットはスプロのブロンズアイ・フロッグです。ディーン・ロハスがフロッグでバスを釣りシーンがテレビで何度も放映され、大流行しました。
Imgp2494  そうなると、お決まりのパターンがそっくりさんの登場です。トゥルータングステンのマッドマックスは、瓜二つにもかかわらず、"The Mad Maxx was designed to be the best frog on the market… Period"と、しゃあしゃあ と語っています。
 そして、バスプロショップからはオリジナルのカーミーが今季、発売されました。こちらも瓜二つで、特徴はなんといってもその価格。4.99ドルという低価格で、フロッグ戦争に参入してきました。ボクがスプロだったら、こんなことされたら黙ってませんが、バスプロではブロンズアイ・フロッグも普通に売ってます。アメリカではコピーが出回るのは、大ヒットの証しであり、有名税みたいなもんなんでしょうか。
 ボクはもともとブロンズアイ・フロッグ派ではないので、マッドマックスもカーミーも使ったことありませんが、実際、この2つをキャストしている人はアメリカでも見たことありません。

キュルキュル音が復活


P1000164  バズベイトが楽しい季節です。ボクの大好きなスクイーキー・ドルフィンは、キュルキュル音(スクイーク・サウンド)が魅力です。よく「使い込んだバズベイトほどいい音がする」なんていいますが、スクイーキー・ドルフィンは新品の方がいい音がします。
P1000166  一般のバズベイトはリベットの面とペラの面が回転で擦れることで音を発しますが、スクイーキー・ドルフィンはスクリュー式のリベット(?)の点とペラの点が接していて、回転することでペラを削って音を発します。だから、キュルキュル音の大きさが違います。もちろん、リベットがペラの中に収まっているので、ウィードなどのゴミが絡みにくい特徴もありますが・・・。
P1000167  だから、スクイーキー・ドルフィンは使い込むと、ペラが削られすぎて、最終的にはリベットの面とペラの線が接する形で、キュルキュル音がしなくなります。もちろん、それでもヘッドとペラが当たるクラック音もあって、よく釣れるのですが・・・。よくアメリカ人が新品のバズベイトを車やバスボートで走行中に、風を切って高速でペラを回転させてキュルキュル音を出すチューニングをしますが、スクイーキー・ドルフィンでは厳禁です。空気中ではあっという間に削れてしまいます。
P1000170  そこでキュルキュル音のしなくなったペラを再びキュルキュル音のするペラにチューニングすることにしました。作業は簡単です。スクリュー式のリベットを緩めて、ペラを外します。新品のペラは穴の形が鉛筆のように先端が尖っているのに、使い込んだペラの穴は先端か丸く削れているのがよく分かります。
P1000172  そこで細い金ヤスリを使って、ペラの穴を再び先端が尖るように削り直します。ペラの素材はアルミなので、簡単に削れます。あとは再びリベットを使って、ペラを固定すれば完成です。耳をふさぎたくなるような、イヤなキュルキュル音が復活です。所要時間はたったの5分です。
P1000175  また、ペラを写真のように少し曲げるチューニングも面白いです。中心軸がズレて回転時のトルクが増し、キュルキュル音も増大します。

スクワーフィッシュ


 プラクティスが始まる前日に先月にも訪れたレイク・ターロックに行ってきました。発売早々のハドルジャックをキャストすると、次々とデカイ、ラージマウスやスモールマウスがチェイスしてくるんですが、ピーカン無風という状態で、なかなかバイトまではさせられません。
 そこで、桟橋の陰にできるだけ平行に引いてやると、ガツンとひったくるようなアタリで、40センチオーバーのスモールマウスが釣れました。ただ、丸呑みされたせいで、エラから出血してしまい、素早くリリースして写真はなし。
 その後、同じような誘い方で再びヒットしたのが、写真の魚です。日本では馴染みのない魚ですが、Squawfish(スクワーフィッシュ)といいます。パイクミノーとも呼ばれるこの魚は、ちょっとウグイっぽい感じの魚ですが、最大で50ポンドクラスにもなるとんでもないヤツです。アメリカ西海岸北部のネイティブな魚で、どう猛なフィッシュイーターです。バスはもちろん、ストライパーからサーモンやトラウトまでなんでも食ってしまうようです。現地では、完全な外道扱いで、かなり悪者のイメージです。何度か釣りかけたことがあって、過去にレイク・シャスタで、メーター級がヒットしそうになったこともありましたが、本物を釣ったのはこれが初めてです。パイクミノーなんて、名前が付いていますが、鋭い歯はなくて口を持っても大丈夫でした。

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バブは惜しくも3位


 FLWシリーズ・デルタ戦はバブの優勝を祈って、ウェイインを見にいってきました。しかし、残念ながらバブはリミットメイクできず、3位でフィニッシュでした。エレキが壊れ、強風の中がんばって釣ったみたいで、パンチでマットの奥の奥でデカイのを掛け、ボートでマットの中にまで突っ込んで手を伸ばしてつかみかけたのに、最後の最後で逃げられたそうです。その模様はカメラでバッチリ撮られたようなので、どんな感じで放送されるか楽しみです。
 今回の試合は1位と2位がお互いに協力しあって、片道2時間以上の距離を川をさかのぼって、ビーバーダムで閉鎖された奥にある秘密の池にプッシュポールやらクワやらシャベルなどを使って、侵入して釣ったそうで、ウェイイン会場でのみんなの反応はややシラケムードでした。ルール的にはギリギリOKで、問題はないんですが、デルタらしくない釣りというわけで、バブはちょっと可哀想でした。でも、バブは自分がバラしたから勝てなかったわけで、意外にサバサバしてました。

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ベル麻痺に要注意


Image  ベル麻痺って聞いたことありますか? 実は今回プラ1日一緒にした長年の友人でもあるバブ・トッシュがこのベル麻痺になっています。バブは見事トップ5カットに成功して、ただいま決勝を戦っています。
 このベル麻痺って病気、英語ではBell’s Palsyって言うみたいです。ボクは医者ではないので、下手に書いて間違っていると問題なのですが、単純に言うと、特発性の顔面神経麻痺です。顔の左右のどちらか片方だけが起こるみたいです。発症してもだいたいは自然に治るみたいですが、完全に回復するまでに何ヶ月も掛かったりするみたいです。写真のバブはちょっと分かりづらいですが、顔の左右が不均衡になっています。
 なんでベル麻痺について書いたかというと、この病気はバスフィッシャーマンに非常に多く発症する病気みたいなんです。以前にもフィッシャング・エルボーについて書いたことがありましたが、バスフィッシングもいろいろたいへんな遊びです。
 ボクも初めてベル麻痺って言葉を耳にしましたが、それには高速で走るバスボートが影響しているみたいなんです。高速でバスボートを走行中に、耳の中に何かのウィルスが入って、炎症を起こすのが原因みたいです。特に朝モヤのある時間帯がよくないそうです。実際にジェイ・イェラスやマーク・デイビスはこれを予防するために、ロングランの場合は耳栓をして走行するそうです。これも初めて聞きましたが・・・。そんなわけで、ベル麻痺になりたくない人は、朝イチだけでも耳栓をして走った方がいいかもしれません。ただ、そうなると他の音が聞こえないので、それはそれで、また危険ですが・・・。
 実は昨年のFLWシリーズ・レイクダーダネル戦で優勝したヴィック・ヴァタラロもまた、当時ベル麻痺になっていたそうです。バブも優勝すると嬉しいのですが、はたしてどうなるでしょうか?

FLWシリーズ・デルタ戦 3日目終了


 ボクの出場するコアングラー部門は今日で終了です。今日も釣れませんでした。ミスが多くて、空回りばかりです。完全にスランプに陥った感じです。
 今日のパートナーは、よく知っている友人だったのですが、一緒に釣りをするのは初めてでした。かなり速い釣りで、しかもボートディスタンスがかなり近いので、後ろで釣りをするのはかなり厳しかったです。しかも、今日は風が強くて、帽子をかぶっていられないほどで、目に砂埃が入って、目も開けずらいぐらいです。涙流しながら、必死で少ないチャンスを逃さないように、手を変え品を変えしても、昼過ぎまでノーフィッシュでした。パンチでデカイのを2度フッキングできずに逃してしまい、完全に自滅状態でしたが、午後になんとかギリギリキーパーを1匹ヘビダンでキャッチし、同じリグで終了1時間前に4ポンドクラスを追加しました。この1匹が無かったらかなり順位を落としていたところです。
 結果的には全体的に厳しかったせいもあって、36位の賞金圏でフィニッシュしました。それにしても釣れないフラストレーションのたまる試合でした。

FLWシリーズデルタ戦2日目終了


 今日は朝イチのスピナーベイトで10投以内にキーパーが2本も釣れて、「今日はラッキーなんて」思っていると、3匹目は昼の2時まで釣れませんでした。その後はパンチで立て続けに4匹もバラしてそのまま自滅しました。順位は36位まで後退です。
 今回のデルタは本当に難しいです。多くの有名なデルタのロコアングラーでも苦戦しています。実際、ボクのパートナーは2人ともリミットメイクできていません。今日のパートナーは季節遅れのサイトフィッシングパターンもあって、かなり釣りづらかったです。
 あと、1日。年間でトップ10フィニッシュするためには、どうしてもこの試合では好位置に付けないと望みがなくなります。明日は第1フライトで釣りする時間が短い分、集中してミスをしないように頑張ります。

FLWシリーズデルタ戦 初日終了


 初日が終了しました。やることがいっぱいで、余裕が全くなくてブログの更新もできていません。睡眠時間も足りません。プラ最終日もあまりつかみどころがなく終了しましたが、今日の初日でなんとなくヒントみたいなのが見えてきました。
 今日はまずまず釣れました。3ポンドクラスを2本、2ポンドクラスを1本バラしたので、本当ならもっと上を狙えたんですが、結果は9ポンド12オンスで14位スタートです。今日はフライトが遅くて、時間があったのですが、明日からフライトが早くなって、最終日は第1フライトになるので、かなり厳しくなりそうです。明日も今日釣れたパターンがはまる場所に行けるといいんですが・・・。
 予想では12ポンド平均が優勝ラインと読んだので、明日以降13ポンド平均で帰って来なくてはいけません。さて、どうなることやら・・・。