ストレートフックの基礎知識 その3


 ストレートフックにはワーム頭部のズレ防止のカエシ(バーブ:専門的にはスライスと呼ぶ)があります。スライスは線材に切り込みを入れてめくっているので、スライスを大きくしようとすれば、くさびが大きくなるので、この位置からフックが折れやすくなってしまいます。つまり、スライスを大きくするには限界があります。
 そこでアメリカ人はストレートフックに様々な工夫をしてワーム頭部のズレ防止をしています。言いかえれば、この工夫なくして、ストレートフックの真のポテンシャルを引き出すことはできないのです。
Img_1761  日本でも比較的一般的な方法にペグ止めという方法があります。ラバージグのブラシガードのようなものを用意し、フックのラインアイをワーム頭部に埋め込み、このアイの中を通るようにペグを打つのです。余った両端をカットすればOKです。非常に簡単で、これだけでもするのとしないのとでは、大きな違いを体感できます。ただ、しょせんは細くて短いブラシガード一本分のグリップ力ですから、限界はあります。
 このグリップ力をもう少し高めるのに便利なのは瞬間接着剤です。アロンアルファの速攻多用途EXTRAというタイプを用意します。これをラインアイ周りに少し垂らしてから埋め込んだりするとグリップ力が増します。
Img_1765  ワームのズレ防止のグリップ力を高める方法としては、トレーラーヒッチを使う方法あります。日本ではザップからコークスクリューワームキーパーという名前で同様のものが売られています。これを写真のようにセットするとワームのグリップ力は格段にアップします。ワームはクルクル回しながらセットしてください。
 市販のズレ防止のシリコン等のストッパーはまったく使いものになりません。1匹釣るたびにラインを結び直さないといけないうえに、面倒な割にはグリップ力はそれほど高くありません。
 オフセットフックの場合、フックポイントはワームから一度出してから薄皮一枚引っかけてウィードレスセッティングにするのが一般的ですが、ストレートフックの場合はフックポイントを出してはいけません。いつもの癖で一度フックポイントを出してしまうと、フックポイントがすぐ出てしまい、ウィードなどのゴミを引っかけやすくなります。フックポイントはワームのボディーの中にしっかり収め、バーブで止まっているようにするのが大事です。

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