日別アーカイブ: 2008年4月30日

セクシー好きのアメリカ


Normansexyshad_2   セクシーシャッドカラーがアメリカではますます人気です。アメリカのネット通販のサイトを見ても、セクシーシャッドカラーだけは売り切れが続出しています。
 元祖名付け親のストライクキングからはノーマルのパール系ベースのセクシーシャッド以外に、クローム・セクシーシャッドが新しく登場しました。
 ノーマンからは早くもノーマルのセクシーシャッドカラー以外にクローム・セクシーシャッド、クリアー・セクシーシャッドまで登場したようです。ほぼすべてのクランクベイトのラインナップで採用されたようで、まさにブームに便乗といった感じです。
Lclv500sxs  そして、ついにはラッキークラフトからもセクシーシャッドカラーが登場したみたいです。あるネットショップ限定の販売のようで、正式にはセクシー・チャートリュースシャッドというみたいですが・・・。チャートリュースシャッドのセクシー版といったところですが、どこがセクシーに変わったんでしょうか? まずはポインター100とLV500、ファットCB・BDS3の売れ筋ルアーから採用されたみたいです。
Lcfatbdsxs  元々、セクシーシャッドはKVDのアイデアから生まれたと言われていますが、ラッキークラフトのチャートリュースシャッドにアレンジを加えて生まれたものだと思われます。そのネタ元のはずのラッキークラフトが、今度はセクシー・チャートリュースシャッドを売り出したわけですから、完全にチャートリュースシャッドはセクシーシャッドに食われたといった感じですね。とにかく今はセクシーと名が付けば売れるんでしょうね。

ネットベイトのスイムベイト


Bkswimbait  アメリカではレギュラーサイズのスイムベイトブームはますます加熱気味のようです。今度はパカクローで日本でも有名になったネットベイトからもBKスイムベイトが発売されました。
 4インチサイズでバストリックス・ファットミノー系の作りですが、目玉はありません。ただし、パカクローでも得意の中空ボディを採用しています。1パック5本入りで4.99ドルだそうです。同じ程度の材料を使ってもスイムベイトといえば、高くても許されるのが今のアメリカの面白い現象です。
 オーソドックスなデザインですが、アメリカではウェイテッド(オモリ付き)フックやジグヘッドで使うのがお作法になっているので、ノーシンカーでもバランスよく動くかどうかは、それほど重要視されていません。大きなテールがボディー全体を激しく揺さぶる暴れ系の動きで、クランクベイトやスピナーベイトで流すような使い方が定番です。日本なら琵琶湖で流行のフットボールジグのスイミングで使うのにいいかもしれません。

唯一無二の名作クランク その6


Imgp5006  仮に旧モデルのスピードトラップの方が新モデルよりも釣れるとなった場合に大きな問題があります。実は旧モデルのスピードトラップは、他のルアーに比べて極端に熱に弱いのです。真夏の炎天下でタックルボックスの中に入れておくと、確実に熱で内部の空気が膨張して?膨れてしまうのです。シャープなボディシェイプが売りのスピードトラップがメタボな体になってしまうと、それはもう本来のスピードトラップではありません。それでもまだ左右均一に膨れてくれれば、まだ使えないことはないですが、左右非対称に膨れることも多く、バランスが悪くなって使えなくなってしまうのです。
Imgp5010  つまり、旧モデルのスピードトラップはたくさんストックしていても、熱で膨れてどんどん使えなくなってしまうのです。ボクも今までに何個ダメにしたか分からないぐらいです。新モデルのスピードトラップはまだ使いこんでいませんから、夏場に膨れるかどうかは分かりませんが、おそらくこの問題が解消されているような気がします。
 なぜ、旧モデルのスピードトラップは膨れやすかったのでしょうか? スピードトラップは浮力を最大限引き出すために、ボディー外壁が薄く作られています。これを”シン・ウォール・コンストラクション(Thin-Wall Constraction)”と呼んでいます。外壁が他のルアーに比べて薄ければ、当然強度が弱く、膨れやすくなります。前回お伝えしたように、新型と旧型の重量を比べるとほとんど違いがありませんでした。もし、新型の外壁が厚くなっているとすれば、その分ボディーは重くなっているはずです(しかも新モデルは若干ボディーサイズも大きい)。ボディが重くなった分、固定ウェイトを軽くして、全体の重量を同じにしたとなると、新型のバランスが大きく変わった点のつじつまが合います。
 次に思い浮かべるのは素材の違いです。旧モデル、新モデルともにクリアな素材が使われていますが、素材の硬度が違う可能性も考えられます。あくまで感覚ですが、旧モデルのスピードトラップは軟らかい気がするのです。例えば同じクリアといっても、新モデルのリップはやや透明度が低く白っぽい色をしています。スピードトラップを軽く棒でく叩くと、旧モデルは鈍い音がしますが、新モデルは硬そうな音がします。新型のラトル音がカン高く響くのもそのためかもしれません。実は旧型のウィグルワートにも同じクリアボディーでも硬い素材と軟らかい素材があると言われ、アーロン・マーテンスなどは軟らかい素材の鈍いラトル音がするウィグルワートを好んで使っています。
 旧モデルと新モデル、たいていの場合はなぜか旧モデルの方が釣れるケースが多いのは不思議な現象です。ですが、もしかしたら、新モデルもけっこうイケてるかもしれません。こういうのは、2、3日の釣りで分かるものではなく、多くのアングラーが何日も釣りした経験から、感覚的に分かるものだと思います。数年後、旧モデルのスピードトラップがプレミアになっていないことを願っています。