小さな侵入者の脅威 その4


Zebramussel207  クアッガ貝やゼブラ貝は、すでに全米各地で被害を出していますが、カリフォルニアに達したのは、昨年あたりからです。経緯は不明ですが、最初はレイク・ミード、レイク・モハベ、レイク・ハバス等のコロラドリバー水系で発見され、コロラドリバーから取水しているサンディエゴ周辺の各リザーバーに広がっていきました。このままの勢いだと、近いうちにカリフォルニア全土の湖で発見されるかもしれません。

Imgp4822  クアッガ貝やゼブラ貝は一度侵入されると、駆除はほとんど不可能です。取水口にフィルターを設けても、貝の幼生は非常に小さなものなので、フィルターもくぐり抜けてしまいます。当然、バスボートのライブウェルにほんのわずかな水が残っていれば、そこで貝の幼生が生きのびることも可能です。また、貝自体も2、3日なら、水なしでも生き続けることも可能なんだそうです。つまり、バスボートのライブウェルの残り水が小さなバラスト水になってしまう可能性があるわけです。最近発売された"BASS ANGLER’S GUIDE"という西海岸のバス雑誌にもクアッガ貝に関する記事が紹介されています。
Imgp4825  現在のカリフォルニアは、クアッガ貝やゼブラ貝に対してヒステリックな反応で、カシータスをはじめ多くの湖でボートの乗り入れを規制しようという動きがあります。カシータスに続き、キャステイクやペリスでも乗り入れが禁止されるという噂が出ていますし、すでにレイク・カチュマは14日間以上、他の湖にボートを浮かべていない状態でなければ、乗り入れを規制する動きがあります。以前紹介したパーディー・レイクは南カリフォルニアナンバーのボートの乗り入れの規制が始まったそうです。また、あのクリアレイクでも先日、真剣にボートの乗り入れに関する検討会議が行われたようです。結論は出ていませんが、あのクリアレイクでそんな議論がされるのは、この問題がいかに深刻かがうかがい知れます。

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