月別アーカイブ: 2010年4月

ブレードコプター


Imgp2469  前々から通販カタログで気になっていた”シャッドチョッパー”をバスプロショップで見つけたので買ってみました。
 このルアーはバスプロショップのオリジナルで、2枚の可動式ウィローブレードが対で取り付けられています。一見するとただのスピナーですが、コイツはタダモノではありません。
 普通に引くと、ブレードを折りたたむような格好になってスピナーのように回転しますが、リトリーブを止めると、ブレードが開いてヘリコプターのように回転しながらフックを下にしてフォールするという仕掛けです。
 さっそく、友人宅のプールでテストしてみましたが、完全にフリーフォールさせるとすぐにエビになってしまって、うまくフォールしません。やや張り気味にして落とすと、確かにグルグルと回転しながら垂直に落ちていきます。
Imgp2484  ショップの店員は「サスペンドバスに効くよ」なんて、お決まりのセールストークで薦めてくれましたが、「あんた釣ったことないやろ」って心の中でつっこんでました。カマイタチじゃあるまいし、こんなブレードがクルクル回って落ちてきたらきたら、群れのシャッドが文字通り切り刻まれそうで、バスもおっかなくって近づけないでしょう。まあ、ネタで2個買いましたが、正直、また無駄使いしてしまいました。でも、こんなルアーを発売してしまうアメリカ人って好きです。

強烈な喉薬


 今日はデルタで釣りをしようと友人に誘われたのですが、風邪気味なのでおとなしく明日からの出発の準備をしていました。
 薬局に行って薬をいろいろ買ったのですが、喉が痛いので喉薬(喉飴)も買いました。喉飴って、日本語でそのまま訳してしまうと、スロート・キャンディーですが、それじゃあ通じません。正しくはカフ・ドロップ(Cough Drop)っていいます。
Imgp2480  今回買ったのはセパコール・ソア・スロート(マキシマム・ナミング)。アメリカではポピュラーなブランドのようですが、これが強烈です。日本のトローチのような感覚でなめたのですが、舌がしびれるというか、感覚が麻痺するというか、かなり強い作用です。いろいろな味があって、ハニーレモンを選んで買ったんですが、「どこがハニー・レモンやねん!」。とても、丸1個をなめきることができず、ギブアップして途中で出してしまいました。ナミング(Numbing)って、後で調べたら麻痺させるって意味でした。
 こんなの、日本じゃあ絶対に普通に薬局では買えないと思います。規制が緩いんでしょうが、クラリティンといい、アメリカではいろいろな強力な薬が平気で売ってますね。

語られない真実


Imgp2458_2  こちらに来ると、友人宅でB.A.S.S.やFLWの放送を録画したものをまとめて見るのが楽しみの一つです。FLWの放送はネットから見ることができますが、やはり高画質の方がいろいろ”見たい部分”が鮮明です。
 今回一番興味深かったのは、バスマスタークラシックの模様です。公式にはKVDはレッドアイシャッドで釣っていることになっているし、実際の映像でもそれで釣っているんですが、グッドサイズを連発しているのは、謎のルアーです。映像はウソをつきませんから、一目瞭然ですが、KVDは当然、それについて何も語りません。バスをキャッチすると、素早くフックを外して、カメラの視界から外すようにポイッと湖に向かって投げてしまいます。
 それが何であるかは非常に分かりづらいのですが、早春の定番、ノンラトルのフラットサイド系クランクであることは、誰の目にも明らかです。なんとか、ヒントはないものかと目を凝らしながら見ていて、獲れた一枚がこのショット。特徴は黄色いサーキットボード・リップのクランクベイトでした。これぞ、まさしく”秘密のクランク”です。
 黄色いリップといえば、Ron E. Beeぐらいしか思いつかないけど、何かほかにありましたっけ? ところで、Ron E. Beeって、もう作られていないそうですね。ネットで探したけど売ってません。賞金50万ドルのウィニングルアー。ちょっと気になります。

アンクル・サム その2


Imgp2435  2月に昨シーズン分の賞金の納税の話をしましたが、今日は複数のエリートプロの税務会計を担当しているというベン・ハトリックに納税の相談に行きました。日本では確定申告は自分でやっていますが、さすがにアメリカはどうしていいか分かりません。放っておいてもなんとなく大丈夫そうですが、将来のトラブルの元にもなりかねません。たとえば、アメリカ入国の際に引っ掛かる可能性もあるそうです。
 小切手は総額で2万1029ドルですが、課税分と非課税分があって、しかもカリフォルニア州に払う税率分は源泉徴収のように差し引かれています。アメリカ本国に払う分の税金は外国人(非居住)の税率が30%らしく、まともに払うと大金になってしまいます。そこで、交通費、エントリフィー、ライセンス、宿泊代、ガソリン代等の経費を差し引いてもらい、最終的に支払う税金を算出してもらいました。
 金額は内緒ですが、けっこうな出費となってしまいました。ただ、これで安心してこれからも試合に参戦できます。

ヤラセじゃないの、撮影会よ


Imgp2434  ボクのブログって、アメリカ偏重な感じもしますが、”リベンジって”のコメント内で触れた話もそうですが、何でも「アメリカが一番」ってわけじゃありません。
 たとえば、アメリカ人はバスを大切に扱うという話をよくしますが、そうでもない面もあったりします。その一例がこの写真です。
 見てもらえれば分かると思いますが、この2匹のバスは明らかに同じ魚です。サイズや色、複数の傷の位置、カメラマンも同じです。アメリカではメディアデイという日があって、その日にいっせいに釣り人やカメラマンが集まって写真撮影会をするんです。要は忙しい選手のために広告用や記事用の1年分の写真を撮りダメするというわけです。
 普段はトーナメントシャツを着て釣りをするわけではないのですが、この日だけはトーナメントシャツに着替えて、ご機嫌のスマイルでポーズを決めて写真を撮るわけです。魚も誰かが釣ったのか、事前にオフィシャルが用意するのか、使い回しも平気です。ヤラセといえば、そうなんなんですが、単に撮影会と思えば気もとがめません。魚もタックルやトーナメントシャツと同じ飾りの一部というわけです。昔々から行われていることだから、読者側も分かっていて、それが普通ぐらいにとらえています。
 日本のメディアはヤラセを絶対しないとは言いませんが、これほど露骨なことをすれば、叩かれてしまうでしょう。何よりもバスを大事にするはずのアメリカで、こういうことが行われているのは、残念としか言いようがありません。

セールス・タックスって・・・


Imgp2431  今回もお決まりのバスプロショップに行ってきました。軽くって回って、340.95ドルの買い物でしたが、セールスタックスが9.25%で結局372.49ドルの支払いに・・・。
 セールス・タックスって、日本でいうところの消費税ですが、ややこしいのは州によって税率が変わっていて、細かくは同じ州内でも市によって微妙に違います。財政難のカリフォルニアは比較的高く、バスプロショップのあるマンテカ市では税率は9.25%で日本の約2倍だったというわけです。かなり高いです。しかも外税方式なので、最終的な金額を聞いて、たまにビックリします。このセールスタックスって、たとえば、通販の場合、送ってもらう場所の税率が適用となったり、けっこうややこしいです。
 アメリカに行く前に、友人知人からいろいろ物を頼まれ、せっかく重たい思いして、買って帰ったのに、「けっこう高いね」って言われてガックリしたことありませんか? また、日本で売っている並行輸入品をボッタクリだと騒いでいる人もいますが、そういう人って、テレビで流れる為替のレートをそのまま計算して、セールス・タックスも考えていないので、実際の価格よりも割安に見積もってしまうのが原因のようです。
 反対にネット通販でアメリカから日本に送ってもらっても、セールス・タックスが掛からない分、送料が掛かってもそれほど割高に感じません。そんなわけで、ボクは頼まれても、自分用にもあまりアメリカで買って帰ったりしません。基本的にはネット通販をすすめています。日本に通販で送ってもらえない特別なものだけは、買って帰ったりすることはありますが・・・。

ギリギリセーフ


 今からFLWウェスタンシリーズ(レイクミード)参戦のためアメリカに発ちます。毎度のことですが、いつも準備がギリギリです。今回は特にひどく、いろいろ忙しかったせいもありますが、準備を始めたのが日付けが変わった夜中の12時頃。普段ならたっぷり1日は掛かって準備をしているんですが、今回は一気に詰めました。おかげで機内ではぐっすり眠れそうです。
 2年前の同じ時期に試合を経験しているので、比較的持っていく荷物は絞り込め、あれやこれやと悩まずにすみました。今年は公式プラクティスが実質2日半。あんまり持って行くと、悩んで自滅するので、無駄を省いて、効率よく試合に臨みたいと思っています。先日の大森貴洋さんの動画の影響です。

リベンジって・・・


 ”やばい”に続いて、今日もおっさんのぼやきです。最近、雑誌やブログを見て、個人的にすごく気になるのが、”リベンジ”という言葉です。
 よく貧果で終わった次の釣行では、”リベンジ”という言葉が頻繁に軽々しく使われていますが、ボクはそれに違和感を覚えます。リベンジって、そもそもは”復讐、報復、敵討ち、仕返し”のたぐいの意味で、恨み怨恨の意味合いがあります。最近ではリベンジマッチといった使い方で、”雪辱を果たす、借りを返す”といった場面でも使われるようになりましたが、それでもリベンジするのはライバルのチームや人が対象のはずです。
 ところが、最近、日本では愛すべき対象のバスに対して、あまりにもリベンジという言葉が使われすぎな気がします。そもそも、貧果で終わったのは、バスのせいではなく、悪天候であったり、己の未熟さゆえの結果であるはずです。バスという魚は素直です。釣り人を選んでルアーを食ってくるわけではありません。にもかかわらず、バスに対してリベンジするんですか? 例えば、好きな女の子に告白して、フラれたからって、普通”リベンジ”しませんよね。
 何が言いたいかというと、普段の何気ないリベンジという言葉が、今の日本のバスフィッシャーマンのバスへの扱いを象徴しているような気がするのです。アメリカ人がするように、釣れたバスにキスをしてみてください。リリースの際にバスの目を見て、一言声をかけてみてください。すべてのバスにとはいいませんが・・・。そうすると、バスという魚への見方が少し変わってくると思います。
 ちなみに、最近話題のリベンジベイツ。この社名はオーナーの個人的な怨恨から名付けられたわけで、バスに対してリベンジするという意味ではありません。その点、誤解のないように・・・。

レゴベイツが大ヒット間違いなし


Ragovelvick3d2  エリートシリーズは第2戦のクリア・レイク(カリフォルニア州)ではバイロン・ヴェルヴイックが、第3戦のスミス・マウンテンレイク(ヴァージニア州)ではスキート・リースがそれぞれスイムベイトを使用して、勝利を飾りました。その両者が使用していたのがレゴ・ベイツのスイムベイトだったことから、全米でレゴ・ベイツの注目が集まっています。すでにショップはどこも売り切れの入荷待ち状態となっています。
Rago_baits_skt_swimmer2  そもそも、レゴ・ベイツは西海岸の一部のショップでしか売られていないマイナーというかマニアックなガレージメーカーでしたが、最近ではホームページもできて、まさにセビルのマジックスイマーのような大ブームとなりそうです。
 バイロンが使用していたのは、彼のイニシャルでもあるBV 3Dインライン・スイムベイト(7インチ、2.8オンス、写真上)で、スキートが使用していたのは、スーパーGをスキートのためにインラインモデルにチューンしたSKTスイマー(6インチ、写真下)でした。2つに共通するのは、今や定番のインライン(ラインスルー)タイプである点と、比較的小型のスイムベイトといえる点です。”スイムベイト=ビッグベイト”という時代ではなく、今やスイムベイトは広く全米で、ベイトフィッシュのサイズに合わせて使われる時代なのです。
 日本ではラインスルータイプって、全然受け入れられませんが、フッキングはいいし、魚はバレにくいし、ルアーも壊れにくい。いいことずくめなんですがねえ。

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オキーシャッドカラーの有望株ポッパー


Imgp2407  今回レイク・ミード用に新戦力候補を導入しました。それは”入手困難の一軍選手”でコメントにもいただいたガイアのワイドスプラッシャーです。名前はダサイというかセンスが感じられませんが、クオリティーはなかなかのものです。入手困難のマイケルビッグや高価なリオ・リコの代わりになってくれると嬉しいのですが・・・。
Imgp2411  形状はほぼマイケルビッグですが、エラの部分だけは少し今風になっています。カップの形状や深さ、アイの位置はほぼ同じです。ウェイトの配置具合もそっくりで、フックを取った状態で、リオ・リコのクリアアイスが10.5g、ワイドスプラッシャーのシルバーシャイナーが11.0gでしたので、ほぼバランスも同じです。この0.5gがどう影響するか・・・。

 特に気に入ったのがカラーです。マイケルビッグやリオ・リコにはない反射板入りタイプがあることです。スーパースプークのオキーシャッド(ミードの人気カラー)と同じカラーがあります。その他にもミードで効きそうなクリア系のカラーがあります。反射板入りポッパーなら、昨年発売されたエバーグリーンのワンズ・バグもありますが・・・。サイズ的にはこのサイズがよく飛ぶし、一回り大きいフックが使えるので好みです。
 ラトル音はイエローマジック・マグナムとマイケル・ビッグの中間か、ややマイケル・ビッグよりといった感じです。フックは個人的にはすべて交換なので、関心ありませんが、テールフックのフェザーはなかなかいいクオリティーで、長さもちょうどいいぐらいです。これで1000円切るなら、価値あります。アメリカの友人へのお土産にもよさそうです。