日別アーカイブ: 2010年4月29日

語られない真実


Imgp2458_2  こちらに来ると、友人宅でB.A.S.S.やFLWの放送を録画したものをまとめて見るのが楽しみの一つです。FLWの放送はネットから見ることができますが、やはり高画質の方がいろいろ”見たい部分”が鮮明です。
 今回一番興味深かったのは、バスマスタークラシックの模様です。公式にはKVDはレッドアイシャッドで釣っていることになっているし、実際の映像でもそれで釣っているんですが、グッドサイズを連発しているのは、謎のルアーです。映像はウソをつきませんから、一目瞭然ですが、KVDは当然、それについて何も語りません。バスをキャッチすると、素早くフックを外して、カメラの視界から外すようにポイッと湖に向かって投げてしまいます。
 それが何であるかは非常に分かりづらいのですが、早春の定番、ノンラトルのフラットサイド系クランクであることは、誰の目にも明らかです。なんとか、ヒントはないものかと目を凝らしながら見ていて、獲れた一枚がこのショット。特徴は黄色いサーキットボード・リップのクランクベイトでした。これぞ、まさしく”秘密のクランク”です。
 黄色いリップといえば、Ron E. Beeぐらいしか思いつかないけど、何かほかにありましたっけ? ところで、Ron E. Beeって、もう作られていないそうですね。ネットで探したけど売ってません。賞金50万ドルのウィニングルアー。ちょっと気になります。

アンクル・サム その2


Imgp2435  2月に昨シーズン分の賞金の納税の話をしましたが、今日は複数のエリートプロの税務会計を担当しているというベン・ハトリックに納税の相談に行きました。日本では確定申告は自分でやっていますが、さすがにアメリカはどうしていいか分かりません。放っておいてもなんとなく大丈夫そうですが、将来のトラブルの元にもなりかねません。たとえば、アメリカ入国の際に引っ掛かる可能性もあるそうです。
 小切手は総額で2万1029ドルですが、課税分と非課税分があって、しかもカリフォルニア州に払う税率分は源泉徴収のように差し引かれています。アメリカ本国に払う分の税金は外国人(非居住)の税率が30%らしく、まともに払うと大金になってしまいます。そこで、交通費、エントリフィー、ライセンス、宿泊代、ガソリン代等の経費を差し引いてもらい、最終的に支払う税金を算出してもらいました。
 金額は内緒ですが、けっこうな出費となってしまいました。ただ、これで安心してこれからも試合に参戦できます。

ヤラセじゃないの、撮影会よ


Imgp2434  ボクのブログって、アメリカ偏重な感じもしますが、”リベンジって”のコメント内で触れた話もそうですが、何でも「アメリカが一番」ってわけじゃありません。
 たとえば、アメリカ人はバスを大切に扱うという話をよくしますが、そうでもない面もあったりします。その一例がこの写真です。
 見てもらえれば分かると思いますが、この2匹のバスは明らかに同じ魚です。サイズや色、複数の傷の位置、カメラマンも同じです。アメリカではメディアデイという日があって、その日にいっせいに釣り人やカメラマンが集まって写真撮影会をするんです。要は忙しい選手のために広告用や記事用の1年分の写真を撮りダメするというわけです。
 普段はトーナメントシャツを着て釣りをするわけではないのですが、この日だけはトーナメントシャツに着替えて、ご機嫌のスマイルでポーズを決めて写真を撮るわけです。魚も誰かが釣ったのか、事前にオフィシャルが用意するのか、使い回しも平気です。ヤラセといえば、そうなんなんですが、単に撮影会と思えば気もとがめません。魚もタックルやトーナメントシャツと同じ飾りの一部というわけです。昔々から行われていることだから、読者側も分かっていて、それが普通ぐらいにとらえています。
 日本のメディアはヤラセを絶対しないとは言いませんが、これほど露骨なことをすれば、叩かれてしまうでしょう。何よりもバスを大事にするはずのアメリカで、こういうことが行われているのは、残念としか言いようがありません。