月別アーカイブ: 2007年3月

これがポセイドン


Poseidon_1 バスマスターエリートシリーズ・レイクアミスタッド戦で初日スティーブ・ケネディーがトップウェイトを出し、2日目フレッド・ラームバニスがトップウェイトを出したヒットルアーはリアクションストライク社の新製品ポセイドンというスイムベイトだと紹介しましたが、ようやく同社のHPで写真がアップされました。一目見れば分かると思いますが、今は廃盤となってしまったバスプロショップオリジナルの6インチXPSスイムベイトにそっくりです。というのも、XPSスイムベイトは昨年のアミスタッド戦でフレッドが使用していたもので、フレッドの大のお気に入りルアーでした。バスプロショップが販売を中止した際には、フレッドは必死で在庫を買いあさったほどでした。ちなみに今回のアミスタッド戦で4位でフィニッシュしたトッド・フェアクロスは最終日KVDからXPSスイムベイトを借りて使用したそうです。今回、リアクションストライク社がフレッドとスポンサー契約をする際の条件も、フレッド監修のもとXPSスイムベイトに近いルアーを作るというものだったと聞いています。
http://www.reactionstrike.com/

今季11匹目、通算434匹目の夢をつなぐバス


434_maltsberger  3月20日に今季11匹目、通算434匹目のビッグバスがシェアランカープログラムに参加・登録されました。テキサス州のデイブ・マルツバーガーがレイク・フォークでキャッチしたビッグバスは14.04ポンド、全長65.4cm、胴回り52.7cmだったそうです。レイク・フォークでのシェアランカーは今季6匹目(内3月に4匹)となっています。2000-2001シーズンにはたった5匹しかエントリーがなかったシェアランカーも2003年以降は増え続け、昨シーズンは32匹ものシェアランカープログラムへのエントリーがありました。今季は昨シーズンほどのペースではありませんが、10年後、20年後を見据えた地道な釣り人の協力は、着実に実を結んでいるように思います。「バスを大事にすることで、いつまでも自分達がバス釣りを楽しむことができる」こんな単純なことに日本人はいつになったら気が付くんでしょうか。
http://www.tpwd.state.tx.us/spdest/visitorcenters/tffc/budsharelunker/

バイト、バイト、バイト!


Imgp2542  フィッシュ・アローから発売されたDVD「ザ・ストロング・ビッグ・ベイト4」はかなり楽しめました。オススメです。このシリーズはすべて持っていますが、アメリカ人にもウケがいいので、ノートパソコンでよく友人にも見せます。退屈な講釈よりも、迫力あるバイトシーンがしっかり、数多く収録されているので、何度見ても飽きないというか、画面に引き込まれます。カメラアングルもうまいというか、松本さんとの息が合っていて、しっかりルアーにフォーカスできています。今回の第4弾はボクの大好きなフロッグがメインということもあって、「ここで出そう」というドキドキ感があって、ボクも釣りに行きたくなってしまいました。

スワンプドンキーに新色


Donkey  先月、アラバマにクラシック観戦に行った際にアンドレからもらったニューカラーのスワンプドンキーです。トランスパレントといって光が透けるいわゆるゴースト系のカラーが全5色リリースされました。ゴースト系のカラーはクリアウォーターのフィールドで有効です。リザーバーのオーバーハングなんかで使ってみたいですね。トランスパレントのシリコンスカートを使わず、ラウンドラバーを使っているのは、アンドレのアクション優先のこだわりです。アンドレは先週のFLWウェスタンシリーズ、デルタ戦で新色のスモークのスワンプドンキーで6.5ポンドをキャッチしたそうですよ。3月にフロッグで釣れるのはデルタでも珍しいことらしいです。今年のカリフォルニアはメチャクチャ寒かったり突然暖かくなったりと、日本同様に変な気候ですね。

フィッシュが帰ってくる!


Fish1  フィッシュ・フィッシュバーンが帰ってきます。詳細はまだ不明ですが、4月1日に何かが起こります(発表されます)。フィッシュがB.A.S.S.を去ってから数年経ちますが、2005年のトップガントーナメントでもウェイマスターを務め、先月行われたクラシックの会場にも顔を出して、健在ぶりをアピールしていました。さて、フィッシュは何をやらかすのでしょうか?
http://www.basszone.com/2007interviews/fish.html
http://theworldoffish.com/

エレキの盗難を許しません


Trollingmotor  日本でもアメリカでもエレキの盗難って、けっこうあるようです。エレキはマウントに付けっぱなしなので、盗もうと思えば本体だけなら簡単に盗めてしまいます。アメリカにはトローリングモーターロックという盗難防止対策のいいものが売っています。マウントにドリルで穴を開けないと取り付けできませんが、カギをかければマウントから取り外すことができなくなります。非常にシンプルなアイデア商品です。モーターガイド用とミンコタ用があります。日本では駐艇場にボートを保管している人が多いですが、せっかく釣り場に着いて、「さあ、釣るぞ」と思ったら、エレキがないなんてことは避けたいですよね。
http://www.ulockup.com/trollingmotorlock.html

赤いのはエラor血?


Img15  日本ではワームに毛を生やしたり、ラバーを挿したりするのが流行っていますが、アメリカでも変わったものを挿しているワームを発見しました。フィッシュンフール・ルアーズ社のデッドスティックン・フールというワームは蛍光レッドのコットンか何か挿していて、ベイトフィッシュの赤いエラを模しているのが特徴です。アメリカ人の中にも日本人なみに細かいことをする人がいるんですね。
http://www.fishnfoollures.com/index.html

見えないブレード


Whisperinshad  ビッグマウスルアーズ社はあまり聞き慣れないローカルなメーカーですが、FLWツアー初戦のレイク・トラヴィス戦で優勝したアーロン・ハスティングが同社のジグを使っていたとコメントしたことで、知られるようになりました。ビッグマウスルアーズ社のウィスパーリングシャッドは、透明なブレードが付いたちょっと変わったスピナーベイトです。日本にも一昔前、ケンクラフト・ブランドで似たようなコンセプトのスピナーベイトが販売されていました。ボクも興味を持って買ったことをがありますが、強烈なバイブレーションで、よりスローに引いてもよく回転した記憶があります。ただ、なぜか1匹も釣ることができませんでした。日本にもアメリカにも同じような発想をする人はいるんだな、とただそれだけの話です。
http://www.bigmouthlures.com/

注目のキスラーロッド


Img_0617 先日行われたバスマスターエリート開幕戦の写真を見ていて気が付いたのですが、スティーブ・ケネディーがキスラー・ロッドと正式に契約したようです。キスラーと言えば、日本ではほとんど無名のロッドメーカーですが、アメリカでは急成長中のブランドです。昨年のFLWのAOYのアンソニー・ガグリアディーやマット・ヘレン、スコット・マーティン、チャド・モーゲンテーラーといったFLW系の実力派と契約をしていましたが、今季からはアルトン・ジョーンズやスティーブ・ケネディーと契約し、B.A.S.S.系でのプロモーション強化を図るようです。ボクはロッドのことは詳しくありませんが、かなりアイテムやグレードが細分化されていて、違いの分かるブランドといったイメージで注目しています。特に昨年ICASTで発表された最上級スペックのヘリウム2LTXはグリップ部分が日本のへら竿などに採用されている糸巻きグリップになっていて、何か新鮮な感じです。非常に軽く感じるだけでなく、手にしっくり馴染んで滑りにくいですよ。
http://www.kistlerrods.com/

Helium2_main01 

事故が起こってからでは遅いですよ


 琵琶湖のヘビーウェイトフリッピング&パンチングのブームで、いよいよ日本も今後、ますますヘビーウェイトシンカーが売れそうな予感です。エバーグリーンからはアメリカでも売っていない2オンスまで出るそうで、ボクも未体験ゾーンがどんな感じなのか発売されるのが楽しみです。ただ、ボクのフリッピングロッドが耐えられるか心配ですが・・・。アンドレに2オンスシンカーのことを話すと、発売されたら買って送ってほしいと言っておりました。
 ところで心配なのは事故です。超1オンスのタングステンシンカーは時に恐ろしい凶器になります。実際、アメリカでは事故も多発しています。超1オンスのシンカーがフッキングによるスッポ抜けや根掛かりが外れたときは、恐ろしいスピードで飛んできます。ボク自身も何度かボーターのシンカーが目の前をかすめた経験がありますし、ボクのスッポ抜けたシンカーがバスボートの船体に衝突してFRPを割ったこともあります。その衝撃音は鉛のシンカーとは比べ物になりませんでした。実は昨シーズンのFLWのオキチョビー戦のプラクティス中に、フレッド・ラームバニスのシンカーがキム・ベインのこめかみに見事にヒットして、キムは大量に流血をして気絶したことがありました。幸い大きな事故にはなりませんでしたが、一歩間違えば、失明だってしかねません。トーナメント中ではありませんが、根掛かりを外そうとして、飛んできたシンカーが釣り人の手の平にめり込む事故もありました。アメリカのネットフォーラムで手の平の中に写るシンカーのレントゲン写真が出回ったこともありました。日本のメーカー&メディアは真剣に事故の防止啓発をしないと、事故があってからでは遅いですよ。
 とにかくヘビー・ウェイトシンカーを使うときは、力一杯のフッキングは大変危険なので、絶対に避けましょう。実際、ESPNの放送を見れば分かりますが、アメリカのエリートの選手はスイープ気味の聞き合わせをしているのが分かります。また、根掛かりしたときは、無理に引っ張るのも厳禁です。