日別アーカイブ: 2007年3月17日

事故が起こってからでは遅いですよ


 琵琶湖のヘビーウェイトフリッピング&パンチングのブームで、いよいよ日本も今後、ますますヘビーウェイトシンカーが売れそうな予感です。エバーグリーンからはアメリカでも売っていない2オンスまで出るそうで、ボクも未体験ゾーンがどんな感じなのか発売されるのが楽しみです。ただ、ボクのフリッピングロッドが耐えられるか心配ですが・・・。アンドレに2オンスシンカーのことを話すと、発売されたら買って送ってほしいと言っておりました。
 ところで心配なのは事故です。超1オンスのタングステンシンカーは時に恐ろしい凶器になります。実際、アメリカでは事故も多発しています。超1オンスのシンカーがフッキングによるスッポ抜けや根掛かりが外れたときは、恐ろしいスピードで飛んできます。ボク自身も何度かボーターのシンカーが目の前をかすめた経験がありますし、ボクのスッポ抜けたシンカーがバスボートの船体に衝突してFRPを割ったこともあります。その衝撃音は鉛のシンカーとは比べ物になりませんでした。実は昨シーズンのFLWのオキチョビー戦のプラクティス中に、フレッド・ラームバニスのシンカーがキム・ベインのこめかみに見事にヒットして、キムは大量に流血をして気絶したことがありました。幸い大きな事故にはなりませんでしたが、一歩間違えば、失明だってしかねません。トーナメント中ではありませんが、根掛かりを外そうとして、飛んできたシンカーが釣り人の手の平にめり込む事故もありました。アメリカのネットフォーラムで手の平の中に写るシンカーのレントゲン写真が出回ったこともありました。日本のメーカー&メディアは真剣に事故の防止啓発をしないと、事故があってからでは遅いですよ。
 とにかくヘビー・ウェイトシンカーを使うときは、力一杯のフッキングは大変危険なので、絶対に避けましょう。実際、ESPNの放送を見れば分かりますが、アメリカのエリートの選手はスイープ気味の聞き合わせをしているのが分かります。また、根掛かりしたときは、無理に引っ張るのも厳禁です。