年別アーカイブ: 2007年

傷ついたベイトのアクション


Imgp4272  何年か前に水面で死にかけのベイトをイメージしたルアーを作りたいと思って、かなり変わったルアーを思いつきで作りかけたことがあります。横向きでトリッキーに動く半死のベイトが尾びれだけを動かすイメージで、ルアーはジョイントですが、前方のボディーはラインスルーになって、後部ボディーにラインアイを付けました。ボクが雑誌等で紹介したことがあるダブルワッキーと同じ要領です。ただ、作りかけたのはいいのですが、飽き性のボクは途中で投げ出して、そのままになっていました。
 そんなボクとほとんどまったく同じアイデアで、途中で投げ出さず製品にまでして今年のICASTで紹介したテキサスのメーカーがあります。ミンダ・ルアーズ社のインジャード・ミンダというルアーで、まさに文字通り傷ついたベイトをイメージして作られたようです。ボクは最初にこれを見たときに、世の中には同じようなことを考える面白いヤツがいるんだな、と嬉しく思いました。
Profile_babybass_img_2872_i  プラスチック製のジョイントボディーで価格は19.95ドルとかなり高めの設定となっています。このルアーのキャッチコピーはストライクゾーンをより長く移動させずに誘うことができるということです。また、スローリトリーブでクランクベイトとしても使えるようです。ルアーにはDVDが付いてくるようで、同じ動画がYou Tubeにもアップされています。アクション動画を見る限り、ボクが途中で投げ出したのと一緒で、それほど弱った魚っぽく見えません。やはりテールはスカートではなく、スイムベイトのようなソフトの尾びれっぽいのが良かったと思うのですが・・・。数年後には消えてなくなってしまいそうなメーカーですが、流行のルアーをコピーするようなメーカーばかりではなく、こういう根性のあるメーカーもたまには登場しないと面白くないですよね。

4種のスヌーク


 先日、ボクの憧れ?の魚の中の一つ、スヌークをキャッチすることができましたが、スヌークって実は4種もいるんですね。ボクは全く知りませんでした。アメリカ人はあまりそんな細かいことは気にしないようですが・・・。実は5匹キャッチしたスヌークの中で1匹だけイメージと違う魚が混じっていました。口がかなり尖っていて尻ビレが長いのが特徴でした。大きくはなかったのですが、気になったので写真を撮ってもらっていたのですが、よく調べるとスウォードスパイン・スヌークという種でした。
 一般的に写真でよく見る大きいスヌークは名前のごとくコモン・スヌークというらしく、他にもファット・スヌークターポン・スヌークという種がいるそうです。ただ、コモン・スヌーク以外の3種はあまり大きくならないようで、スウォードスパイン・スヌークは中でも最小で12インチ、1ポンド程度にしかならないようです。

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トヨタの新戦略


Bonusbucks1  レンジャーカップやスキーターのリール・マネー、トライトン・ゴールドなど、バスボートメーカーは、トーナメントの順位とは別に、各メーカーのボート乗りの中で最高順位でフィニッシュした選手やシーズンを通して活躍した選手にご祝儀を払うプロモーション戦術を広く行っています。これをコンティンジェンシー・プログラム(contingency program)と呼びます。
 そのコンティンジェンシー・プログラムをトヨタが来季B.A.S.S.のトーナメントで採用すると発表しました。プログラム名をトヨタ・ボーナス・バックスと呼ぶそうです。プログラムは2007年モデル以降のタンドラ、またはセコイアを所有またはリースしてトレールするすべての選手が対象で、バスマスタークラシック出場者の中で最も最高位でフィニッシュした対象選手には7500ドル、2番目の対象選手には2500ドルを、各エリートシリーズでは最高位に3000ドル、2番目に2000ドル、各バスマスターオープンの試合では最高位に1500ドル、2番目に1000ドルのボーナスを支給するというものです。詳しい内容はまだホームページにアップされていませんが、エリート出場選手には、すでに手紙で告知されたようです。
 つまり、トラックのスポンサーがない選手は、どうせなら、タンドラに乗ってトレールをした方がボーナスをもらえるチャンスがあるというわけです。高い評価を得ながらも、まだまだトヨタ乗りは少数派ですが、これを機会にどれくらいの選手がトヨタに乗り換えるか注目ですね。

100万ドルがもらえるチャンス


Fantasy  12月11日、FLWはとんでもないビッグニュースを発表しました。FLWは来季のファンタシー・フィッシングの賞金額を大幅に引き上げたのです。ファンタシー・フィッシングとは誰もが参加できるゲームで、FLWツアーの各試合それぞれで、上位入賞が期待できる10人を予想し、その10人それぞれの試合結果による獲得ポイントの総合計を競うゲームです。
 FLWは来季のFLWツアー全6試合とフォレストウッドカップの計7試合のそれぞれで、最高得点を獲得したプレイヤー(ゲーム参加者)に賞金として各10万ドルを支払い、計7試合すべての累積ポイントの最高得点を獲得したプレイヤーに賞金として100万ドルを支払うとアナウンスしたのです。各試合にはトップ10フィニッシュした選手や優勝選手を予想したプレイヤーへのボーナス得点も用意されています。また、優勝賞金以外にもレンジャーボートやシボレーのトラックなど、さまざまな賞品が用意されています。
 参加方法はファンタシー・フィッシングのホームページからサイン・アップし、自身のアカウントを作成し、毎試合ごとに10人を選択するだけです。トーナメント・オタクを自負するボクとしては、もちろん登録しました。参加費は無料で、日本からも参加が可能です。ただし、サイン・アップ後に”プレイヤーズ・アドバンテージ(Players Advantage)”という別の登録ページに飛ばされます。これは各試合前に判断材料として、レイク・レポートやアングラーの詳しいプロフィール、注目&有望選手、誰がローカル選手かなどなど、いろいろな情報が得られる有料サイトで、年会費が39.95ドルになっています。こちらも面白そうなので、一緒に登録しました。
 選手を予想するには、開催時期でどんなパターンが有効か、各レイクの特徴や対象魚、各選手の得意なテクニックや過去の戦績などを参考にしなければなりません。そうすることで、トーナメント観戦は今まで以上に面白くなります。皆さんも参加してみてはいかがですか? 詳しいルール説明は下記のリンクを参照してください。
 それにしてもFLWは思いきったことをするものです。そんな大金があるなら選手に還元しては?という声も出るでしょう。しかし、B.A.S.S.エリートシリーズに人気が奪われ気味のFLWとしては ファンタシー・フィッシングは大きな賭けなのかもしれません。より多くの人に、より深くトーナメントに関心を持ってもらうには、これ以上のアイデアはないでしょう。FLWの関心度が再び上がれば、FLWにとっては新たなスポンサー獲得のチャンスに繋がるかもしれません。ただ、サブプライムローン問題で景気悪化が懸念されるアメリカで、こんなバブリーな試みがFLWの首そのものを締めやしないか少し不安も感じます。
ファンタシー・フィッシングのホームページ
サイン・アップはこちらから
ルール説明はこちら

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3分間化粧


Imgp4268  最近、バスルアーとして、そのポテンシャルを再認識させられたルアーにコットン・コーデルのペンシルポッパーがあります。今までどちらかといえば、ソルト用というイメージが強く、長いロッドではキャストしたことがありましたが、バス用ロッドでキャストして、その秘めたる力を知り、今まで知らなかったことを悔やみました。2月のメキシコ釣行では、ぜひキャストしたいと思っています。
Imgp4275  ただ、コーデルのルアーって、顔が殺風景というか、地味な目がどうも使う気にさせないオーラを発しています。そこで、簡単な”3分間化粧”を施しました。用意するのは絶縁ビニールテープ各色と穴あけポンチ、ハサミ、それに中空フロッグ用のメンテナンス・シーラーです。
Imgp4269  絶縁テープを大小色違いで円形に抜き、目玉として貼るだけというシンプルなものですが、かなり見た目が変わります。さらに赤いテープをハサミで切ってエラ風に貼ってみてもいいです。これだけで、気分的にかなり釣れそうに思えるので、ボクって単純です。テープだけでもけっこう剥がれませんが、上からメンテナンス・シーラーを上塗りしてコーティングしてやると、さらに剥がれにくくなります。同じ方法でワームから中空フロッグまで目玉を貼ることができます。黒目の形をいろいろ変えることで、さらに顔つきを変えて遊ぶことができます。

バンディットの重心移動


700_2   今年のICASTで発表されていながら、なかなか発売されなかったバンディットの新作、700シリーズがようやく発売されました。ホームページにはまだアップされていませんが、近々アップされるでしょう。
 700シリーズはバンディット初の重心移動システムを採用したディープクランクです。3インチサイズ、7/8オンスの大型クランクベイトで、14-18フィート潜るそうです。値段は手頃の約5ドルです。「ロングキャストによってストライクゾーンをより長くトレースできる」というマッドペッパーマグナム発売以降、今や日本では常識的なコンセプトが、セールスポイントになっています。バンディットには同サイズでほぼ同じようなレンジを狙う400シリーズがありますが、700シリーズの方がフラット気味のスリムボディーで、頭部全体も水を受けるのを狙ってか、バイブレーションのような形をしているのが特徴です。ポーのスーパーセダーシリーズにも似ています。
 フットルース、100シリーズ、200シリーズ、300シリーズと名作を世に送り出したバンディットですが、中国製に変わってから、作りはきれいになった反面、旧型に比べて釣れなくなってしまいましたし、最近のフラットシリーズはやや外し気味です。今回の700シリーズも正直、あまり期待はできないような気がしますが、バンディットファンとしては、やはり気になるので、買ってしまうでしょうね。

レイク・ウィッティス釣果情報


Huites_fishing_reports_button  先日、お誘いしたレイク・ウィッティスツアーはおかげさまで総勢13人の大所帯となりました。これだけたくさんの人たちと行くと、賑やかで楽しくなりそうです。2月が待ち遠しいです。レイク・ウィッティスの最新のレポート(12月1-12日)では、バカラック同様トップウォーターが好調のようです。1ボート平均1日120-175匹で、8ポンドオーバーも1日6-7匹は出ているようで、10ポンドオーバーも上がっているようです。

The action remains fast and furious at Lake Huites, excellent numbers with enough of the bigger fish to keep it exciting. Boats are catching anywhere from 120 to 175 per day with topwater being the stand by presentation. We have been averaging for 6 to 7 bass over 8 pounds per boat a day with numerous bass in the 4 to 6 pound range. 10 to 12 pound reported to be caught in Diablo Canyon (canyon #2)
Topwater is working well with Spinnerbaits also producing good numbers.  Actually all presentations working right now.  Get your bass down here!
http://www.lakehuiteslodge.com/fishing_reports.html

ビッグベイトDVD


Bakbbp  アメリカの釣りのDVDといえば、ボート上のトークばかりで、迫力のあるシーンが撮れていない退屈なものが多いですが、今年発売された”ザ・ビッグ・ベイト・ポシ”はなかなか面白いです。南カリフォルニアの若手のビッグベイトの使い手がビッグバスを次々とキャッチします。ゲストにはマイク・アイコネリやバイロン・ヴェルベックも登場します。昨日、お伝えしたジャスティン・カーも登場します。DVDは25ドルとお手頃価格です。ホームページにはプレビュー動画も用意されています。

お知らせ


 12月17日の25:25-26:25にフジテレビで「トラぶるトラベルEnglish」という番組が放送されます。この中でドランクドラゴンの鈴木拓さんがロサンゼルス郊外のダイヤモンドバレーレイクでバスフィッシングを楽しんで来られました。ボクもガイドとして友人のジャスティン・カーを紹介しました。
 ジャスティンはビッグベイトが得意のアングラーで、取材中も得意のハドルストンが登場するようです。番組の企画は鈴木拓さんの趣味でもあるバスフィッシングを通して、実用的な英語を学ぶというものだそうです。アメリカにバスフィッシングに行きたいと思っている人にも役に立ちそうです。関東にお住まいの方は、お見逃しなく!
 残念ながら関西テレビでの放送は1月14日の予定らしく、しばらくお預けです。どんな内容になっているのか楽しみです。

トッププロから学ぶチャンス


Elite_series_trans  いよいよ来月、B.A.S.S.エリートシリーズのコ・アングラーのエントリー受付が始まります。750ドルのエントリーフィーで、トッププロの本気の釣りをバックシートから観戦できる上に、釣りまで楽しめてしまうわけですから、コ・アングラーはとてもいいシステムだと思います。誰でも出場できますから、興味がある人は参加してみてはいかがでしょうか? アメリカでガイドを頼んで釣りをしても1日350ドルぐらい必要ですから、決して高くはないと思います。パートナーは抽選で決まりますから、憧れのKVDやリック・クランと釣りができるかもしれません。しかも優勝すると2万5000ドルがもらえますし、2位で1万ドル、3位で5000ドル、・・・12位で1000ドル、13~25位は750ドルでエントリーフィーがバックされます。26~50位でも500ドルが返ってきますから、賞金をもらえる確率は約1/2と高確率です。
 エントリーはまず、フェデレーション・ネイションのメンバーやB.A.S.S.インサイダーのメンバー、B.A.S.S.ライフメンバーの優先受付が東部時間2008年1月7日の正午からオンラインで開始され、その後すべてのB.A.S.S.メンバーの受付が東部時間1月14日の正午にオンラインで開始されます。B.A.S.S.のメンバーでない人は、まずB.A.S.S.のメンバーになっておく必要があります。
 エリートシリーズはFLWツアーと違って、コ・アングラーのポイントランキングをカウントしません。だから全試合に出場する人を優先的に受け付ける方法をとっていません。つまり、日本からスポット参戦をしてみたい人には、エリートシリーズはピッタリというわけです。以前にも紹介していますが、エリートシリーズのスケジュールは下記の通りです。コ・アングラーは予選2日間でトップ50カットが行われ、3日目が決勝となります。また、オフィシャルプラクティスは試合前の3日間となります。
03/06/2008 – 03/09/2008 Harris Chain of Lakes, Leesburg, FL
03/13/2008 – 03/16/2008 Kissimmee Chain, Lake Wales, FL
04/03/2008 – 04/06/2008 Falcon Lake, Zapata, TX
04/10/2008 – 04/13/2008 Lake Amistad, Del Rio, TX
05/01/2008 – 05/04/2008 Clarks Hill Lake, Evans, GA
05/15/2008 – 05/18/2008 Lake Murray, Columbia, SC
06/05/2008 – 06/08/2008 Wheeler Lake, Decatur, AL
06/12/2008 – 06/15/2008 Kentucky Lake, Gilbertsville, KY
06/26/2008 – 06/29/2008 Mississippi River, Fort Madison, IA
07/31/2008 – 08/03/2008 Lake Erie/Niagara River, Buffalo, NY
08/07/2008 – 08/10/2008 Oneida Lake, Syracuse, NY
http://sports.espn.go.com/outdoors/bassmaster/tournaments/news/story?page=b_elite_coangler_info