月別アーカイブ: 2010年9月

レイク・ルーズヴェルト


 公式プラクティスが始まりました。雰囲気は最高。事前情報では「数もサイズも狙える」と聞いて、楽しみにしてきたんですが、ぜんぜん釣れません。水位が例年よりもかなり高く、魚の付き場が分かりません。

P1000827_2

P1000830_2

ランチは点心


 先週末にデルタで行われたアングラーズチョイスの3デイズトーナメントを、見事パンチングで制したバブ・トッシュに、優勝したらランチをおごってもらう約束をしていたので、お気に入りの中華レストランで点心(DIM SUM)を食べに行ってきました。ここの点心は香港で食べる本場の点心と変わらない味で、本当に美味しいです。
 バブは3日間で66ポンド(1日平均約10kg)をほぼパンチングで釣ったそうです。バブの釣っているエリアはかなりバイトがあるらしく、今日も本当はデルタに行きたかったんですが・・・。ルーズヴェルトから帰ったら、連れて行ってもらう約束しました。

P1000748

カリフォルニアに到着


 いつものベース基地となるカリフォルニアの友人宅に到着。車で1時間で、パンチングパラダイス”デルタ”があるんですが、明日のはアリゾナに向けて出発です。これから、持っていくタックル準備します。

今シーズン最終戦へ


 さすがに、今年5回目のアメリカなので、ちょっとなめてました。片付けるべきことが多すぎて、なかなか準備ができず、日付が変わって、ようやく釣り具の準備を始めました。朝まで掛かって、なんとかメドがつきました。ただ、今回は何か忘れ物をしている気がして、ちょっと不安です。
 現在のポイントランキングは22位。トップ10でフィニッシュしないと、来年のフォレストウッドカップの出場権がもらえません。現在10位の選手とのポイント差は24ポイント。次の試合はなんとしても、5位ぐらいでフィニッシュしないと、可能性はないかも・・・。なんとしても、もう一度フォレストウッドカップの舞台に立ちたい。あの興奮を味わいたい・・・。
 まあ、ダメだったら、ますます円高が進んでいるので、買い物を楽しんできます。それでは、行ってきます。

ウッチーがガイド開始


P1000706  ここ最近、よく登場するウッチーがついにガイド業をスタートします。琵琶湖での経験こそまだまだ浅いですが、アメリカでの経験は豊富です。特にテキサスのレイク・フォークをホームレイクに腕を磨いただけに、持っている引き出しは豊富です。フロッグやフリップが得意ですが、それだけではありません。本場のいろいろなテクニックを学ぶチャンスですよ。
 個人的にはレイク・フォークで定番のビッグスプーンやテールスピンジグで、北湖でハメてほしい、なんて期待しています。やはりテキサスの定番、DD22などのディープクランクなんかもありかも・・・。
 最近釣りがマンネリかも、なんて思っている人はウッチーと一緒に釣りをしてみてはいかがですか? ただ、釣果を追いかけるだけでなく、1匹の価値も教えてもらえるはずです。ボクも先週、生涯の思い出となる1匹を釣らせてもらいました。
 もちろん、「将来アメリカに行ってみたい」、「アメリカのトーナメントに出てみたい」なんて考えている人も、いろいろ現実的なアドバイスをもらえると思いますよ。
 詳細はウッチーのブログをチェックしてください。

想像してみてください


 トーナメントではデッドフィッシュペナルティーがありますが、これは「ウェイインするまでバスの息があるかどうか」が重要なのではなく、「ウェイイン後、元気にリリースする」のが真の目的です。ところが日本ではウェイインさえ完了すれば、後はバスが死のうが生き延びようが知ったこっちゃない、というのが実態です。アメリカの多くのトーナメントでは、リリースボートが用意され、ウェイイン後のバスはオフィシャルが水質のいいエリアまでバスを運んでリリースをします。水温が高くて水質も悪いマリーナの奥にポイ捨てするのはリリースとは言えません。
 以前にも触れたことがありますが、ある調査によると、バスのトーナメント後のリリースによる生還の確率は、水温が18度以下の季節では94%ありますが、水温が26度を超える時期では、61%しか生還できないというのです。水温が高くなればなるほど、この数字は低くなるそうです。
 これはライブウェルがしっかり装備されたバスボートが中心で、リリースボートが用意され、数多くのボランティアやスタッフがテキパキと大会を運営するアメリカでの話ですから、日本ではそれ以下の数字となるでしょう。アメリカでは、リリースエリアはオフリミット(釣り禁止)となって、ウェイインされたばかりの体力を回復していない弱ったバスが、すぐに再び釣られるのを防ぐ工夫もされています。

 では想像してみてください。水温が30度を超える時期ならば…。「自分がリリースしたバスだけは元気に泳いでいった」と思っていても、実は3割ぐらいしか生還できていないかもしれません。多くても5割でしょう。朝イチに釣れたバスなら、かなりの確率で死んでしまっているのかもしれません。高水温の夏場はトーナメントを控えるか、競技時間を短くするべきです(カリフォルニア州では法律で6時間がMAXです)。結果として駆除大会になっているイベントにメーカーがスポンサーするのもどうかと思います。
 よく氷をいっぱい入れて水温を下げればいいと思っている人がいますが、ものには限度があります。確かに表水温は下層の水温よりも高いので、表水温を循環させるだけだと夏場はバスがすぐに弱ってしまいます。だからといって、キンキンに冷たい水ではバスもショックです。何度も急激に水温が変化するのもよくありません。さらに市販の氷をそのままライブウェルに入れるのもよくありません。氷が溶けた水は酸素が溶けていない場合があるからです。理想は間接的に冷やして長時間一定水温をキープすることです。
 先月ボクも参加したフォレストウッドカップでは、友人に教えてもらったある方法が役に立ちました。その方法とはペットボトルに湖の水をくんで持って帰り、中にレジュベネイドを入れ、冷凍庫で凍らせることです。試合中は1本ずつペットボトルのフタを外してライブウェルの中に入れました。中のレジュベネイド入りの氷は時間をかけて徐々に溶け出すというわけです。
 また、初日のパートナー、アンディー・モーガンのボートにはクールウェルが装備されていました。クールウェルは氷を利用して、ライブウェル内の水を間接的に冷やし、一定水温をキープする装置です。試合当日はとんでもなく暑く、試合途中で氷を買い足しに行ったほどです(写真)。アンディーはライブウェル内の水温計を常に気にしていました。ワールドランキング7位の一流プロは、バスに対するケアも一流でした。BRUSH動画のあのプロとは天と地の差です。

P1000439

スロットルールの意義


 先月アメリカから帰ってきたばかりですが、15日から再び渡米します。今度はFLWウェスタンシリーズ最終戦(第4戦)のため、アリゾナ州レイク・ルーズヴェルトに行ってきます。
 レイク・ルーズヴェルトに行くのは初めなので、どんな釣り場でどんな釣りが通用するのか、楽しみでワクワクしています。写真(下)を見る限りは、ブッシュがいっぱいのクリアウォーターで、時期的にはヴィクセンやバズベイト、フロッグが効きそうな感じです。
 レイク・ルーズヴェルトは近年、釣りのコンディションが悪くなったために、スロットルールが設けられていました。ここのスロットは13インチ(約33cm)以上16インチ(約40.5cm)未満のバスはキープすることができない(一時的にライブウェルに入れることも許されません)ので、実質16インチ以上がキーパーサイズとなります。スロットルールは、最も産卵を活発に行う世代のバスを守る資源保護の目的で設定されています。
 このスロットルールのおかげで、レイク・ルーズヴェルトのコンディションは年々よくなり、アリゾナ州の中でもトップクラスのよく釣れる釣り場に戻ったそうです。そして、ついにこのスロットルールが8月いっぱいで撤廃となり、今月の試合からは12インチ以上のすべてのバスをキープすることができることになりました。どれくらい爆釣レイクで釣りができるのか本当に楽しみです。
 アメリカではバスは観光資源として高く評価され、行政ぐるみでバス(釣り場)を守ってくれますが、日本では誰もバスを守ってやれません。せめて釣り人1人1人が、バスに優しいアングラーであってほしいものです。

Image

来週の”グッと!地球便”


 先月行われたFLWフォレストウッドカップに出場したフカシンを取材した読売テレビの””グッと!地球便”がいよいよ今度の日曜日に放映される予定です。テレビを通じて、フォレストウッドカップの模様がどんな風に伝えられるのか、本当に楽しみです。
 ボクは今週からアメリカなので、予約録画したいと思います。放送時間は下記を参照ください。

アマチュア釣り大会のあり方


 釣り大会は必ずしも競技である必要はありません。家族やカップルで気軽に楽しめるお祭り的なイベントもあっていいはずです。過去にも何度か紹介したことがありますが、テキサス州レイク・フォークで9月17-19日の3日間、ビッグバス・スプラッシュが開催されます。賞金総額50万ドルですから、とんでもない規模です。
 マクドナルドがスポンサーのこの大会は、毎年恒例の街をあげての大イベントですが、競技ではありません。一発大物のアマチュア大会です。お祭り大会ですから、参加者が純粋にバスフィッシングを楽しむことが第一優先で、釣りの腕を競うわけではありません。
 期間中3000人を超える人が参加するというこの大会は、1日だけ参加することもできますし、3日間すべて参加することもできます。参加費は1日110ドル、2日間で160ドル、3日間で210ドルです。
 この大会の素晴らしいところは、参加者はいつでもバスをウェイインできるという点です。つまり、釣れたらすぐにウェイイン会場に持ち込んで検量してもらい、できるだけバスへのダメージを軽減してリリースすることができるというわけです。検量時間は朝の6~7時、7~8時と1時間毎に分けられていて、各時間毎に持ち込まれたバスのサイズの順位が1位から12位まで決定され賞金(1000ドル~200ドル)が出ます。もちろん、複数回バスを持ち込むこともできます。最終的には3日間に持ち込まれたすべてのバスの中で、大物順に順位が決められ、優勝と2位にはトラックとバスボートのセットがプレゼントされます。一発大物でトラックとバスボートがもらえるわけですから、不正も心配ではありますが・・・。そこはスポーツマンシップの国ですし、何より街をあげての大イベントですから、不正をするにはそれ相当のリスクもあります。
 レイク・フォークはアメリカの中でも特にバスのケア(観光資源保護)に関してうるさい釣り場です。レイク・フォークにはスロットルールがあって、16インチ(40.64cm)以上24インチ(60.96cm)未満はキープできません。ライブウェルに一時入れることさえ許されません。キープできるのは16インチ未満か、24インチ以上となります。
 毎時間24インチオーバーのビッグバスが持ち込まれるわけではありませんから、16インチ未満のバスで賞金1000ドルをもらうチャンスもありますし、16インチ未満のバスの中での3日間の最大ウェイトにも2500ドルのボーナスがあります。その他ピッタリ賞など、いろいろなオプションが用意されています。
 プロの真似事をして、3本や5本のリミットで競技する大会ではなく、日本でもこんなお祭り的な大会があってもいいと思うんですが・・・。より多くの人が楽しめるのは、こういう大会の方が楽しいでしょうし、本気で釣りの腕を競いたいなら、少数精鋭でやった方が分かりやすいでしょう。とにかく、結果として駆除大会になっているトーナメントは、その大会自体のあり方について考え直してもらいたいものです。
 ダラス在住で”バスフィッシングをこよなく愛する広島県人”さんに、ぜひこんな素晴らしい大会(運営方法も含めて)をレポートしてもらいたいです。
http://www.sealyoutdoors.com/index.html

Page20132020fk20reduced

悲しい現実の将来


 昨日の”悲しい現実”という記事に関して、多くの反響があります。ブログ内には承認できない(承認を希望しない)コメントもいくつかいただきました。この記事に共感をいただいて、ブログ内でリンクを貼ってくださった方もいるようで、普段の土曜日ならアクセス数は平日よりも減るんですが、昨日はアクセス数も伸びました。中には初めてボクのブログを見ていただいた方もいるでしょう。
 ボクのバスへの想いは、下記カテゴリー内の記事に強く込めていますから、興味がある方は、過去の記事もこの機会に目を通していただけたらと思います。悪文ですが・・・。
 1人でも多くの方が”ボクのバスへの想い”を読んで、何かを感じていただけたらボクは嬉しいです。別にボクの個人的な価値観を100%押しつける気はありません。ただ、共感される方は、リンクを貼っていただくか、直接ブログ内で皆さんが声を上げていただけると、ボクとしては本当に嬉しい限りです。偉そうなこと言って、ごめんなさい。