日別アーカイブ: 2010年9月13日

スロットルールの意義


 先月アメリカから帰ってきたばかりですが、15日から再び渡米します。今度はFLWウェスタンシリーズ最終戦(第4戦)のため、アリゾナ州レイク・ルーズヴェルトに行ってきます。
 レイク・ルーズヴェルトに行くのは初めなので、どんな釣り場でどんな釣りが通用するのか、楽しみでワクワクしています。写真(下)を見る限りは、ブッシュがいっぱいのクリアウォーターで、時期的にはヴィクセンやバズベイト、フロッグが効きそうな感じです。
 レイク・ルーズヴェルトは近年、釣りのコンディションが悪くなったために、スロットルールが設けられていました。ここのスロットは13インチ(約33cm)以上16インチ(約40.5cm)未満のバスはキープすることができない(一時的にライブウェルに入れることも許されません)ので、実質16インチ以上がキーパーサイズとなります。スロットルールは、最も産卵を活発に行う世代のバスを守る資源保護の目的で設定されています。
 このスロットルールのおかげで、レイク・ルーズヴェルトのコンディションは年々よくなり、アリゾナ州の中でもトップクラスのよく釣れる釣り場に戻ったそうです。そして、ついにこのスロットルールが8月いっぱいで撤廃となり、今月の試合からは12インチ以上のすべてのバスをキープすることができることになりました。どれくらい爆釣レイクで釣りができるのか本当に楽しみです。
 アメリカではバスは観光資源として高く評価され、行政ぐるみでバス(釣り場)を守ってくれますが、日本では誰もバスを守ってやれません。せめて釣り人1人1人が、バスに優しいアングラーであってほしいものです。

Image

来週の”グッと!地球便”


 先月行われたFLWフォレストウッドカップに出場したフカシンを取材した読売テレビの””グッと!地球便”がいよいよ今度の日曜日に放映される予定です。テレビを通じて、フォレストウッドカップの模様がどんな風に伝えられるのか、本当に楽しみです。
 ボクは今週からアメリカなので、予約録画したいと思います。放送時間は下記を参照ください。

アマチュア釣り大会のあり方


 釣り大会は必ずしも競技である必要はありません。家族やカップルで気軽に楽しめるお祭り的なイベントもあっていいはずです。過去にも何度か紹介したことがありますが、テキサス州レイク・フォークで9月17-19日の3日間、ビッグバス・スプラッシュが開催されます。賞金総額50万ドルですから、とんでもない規模です。
 マクドナルドがスポンサーのこの大会は、毎年恒例の街をあげての大イベントですが、競技ではありません。一発大物のアマチュア大会です。お祭り大会ですから、参加者が純粋にバスフィッシングを楽しむことが第一優先で、釣りの腕を競うわけではありません。
 期間中3000人を超える人が参加するというこの大会は、1日だけ参加することもできますし、3日間すべて参加することもできます。参加費は1日110ドル、2日間で160ドル、3日間で210ドルです。
 この大会の素晴らしいところは、参加者はいつでもバスをウェイインできるという点です。つまり、釣れたらすぐにウェイイン会場に持ち込んで検量してもらい、できるだけバスへのダメージを軽減してリリースすることができるというわけです。検量時間は朝の6~7時、7~8時と1時間毎に分けられていて、各時間毎に持ち込まれたバスのサイズの順位が1位から12位まで決定され賞金(1000ドル~200ドル)が出ます。もちろん、複数回バスを持ち込むこともできます。最終的には3日間に持ち込まれたすべてのバスの中で、大物順に順位が決められ、優勝と2位にはトラックとバスボートのセットがプレゼントされます。一発大物でトラックとバスボートがもらえるわけですから、不正も心配ではありますが・・・。そこはスポーツマンシップの国ですし、何より街をあげての大イベントですから、不正をするにはそれ相当のリスクもあります。
 レイク・フォークはアメリカの中でも特にバスのケア(観光資源保護)に関してうるさい釣り場です。レイク・フォークにはスロットルールがあって、16インチ(40.64cm)以上24インチ(60.96cm)未満はキープできません。ライブウェルに一時入れることさえ許されません。キープできるのは16インチ未満か、24インチ以上となります。
 毎時間24インチオーバーのビッグバスが持ち込まれるわけではありませんから、16インチ未満のバスで賞金1000ドルをもらうチャンスもありますし、16インチ未満のバスの中での3日間の最大ウェイトにも2500ドルのボーナスがあります。その他ピッタリ賞など、いろいろなオプションが用意されています。
 プロの真似事をして、3本や5本のリミットで競技する大会ではなく、日本でもこんなお祭り的な大会があってもいいと思うんですが・・・。より多くの人が楽しめるのは、こういう大会の方が楽しいでしょうし、本気で釣りの腕を競いたいなら、少数精鋭でやった方が分かりやすいでしょう。とにかく、結果として駆除大会になっているトーナメントは、その大会自体のあり方について考え直してもらいたいものです。
 ダラス在住で”バスフィッシングをこよなく愛する広島県人”さんに、ぜひこんな素晴らしい大会(運営方法も含めて)をレポートしてもらいたいです。
http://www.sealyoutdoors.com/index.html

Page20132020fk20reduced