月別アーカイブ: 2009年2月

池原バスのご馳走


 9日の晩、呉行修さんとお好みを食べながら、マニアックな濃い話で盛り上がりました。呉さんは本気でワールドレコードのバスを釣るつもりで、熱っぽく語ってくれました。アメリカでマイク・ロングやジェド・ディッカーソンと話をしたことがありますが、呉さんには同じニオイ(情熱)を感じました。フィッシャーマンではなく、ハンターですね。
 呉さんは面白い話を聞かせてくれました。それは「バスが狂ってしまうほどのご馳走とは?」というテーマです。普段よく食べているエサではなく、見つけたら最後、完全に理性を失ってしまうほどの滅多に食べれない最高級のエサです。釣り場ごとにそんなご馳走がきっといるはずと呉さんは言うのです。そして、池原ダムならウナギかもしれないと教えてくれました。
Eal2 そんな池原ダムのご馳走がバークレーから新発売されたようです。それがガルプアライブシリーズの8インチ・イール(写真)です。ウナギの艶めかしいアクションはガルプアライブならピッタリかもしれません。これなら、ワールドレコード級のバスでもイチコロで騙せるでしょうか? カラーは4色用意されています。6本入りで19.99ドルとお高めですが、試してみる価値はあるかも。日本でも発売されるでしょうか?

スキニーディッパーが流行の兆し


 アメリカで今季一発目のビッグブームが生まれそうです。それがスキニーディッパーです。
Koby  先日、レイク・オキチョビーで行われたFLWイースタンシリーズの初戦では、ジミー・マクミランがスキニーディッパーとスイートビーバーを使って優勝したことはすでに紹介しましたが、今現在、分かっているだけで、2位にコビー・クリーガー(写真上)、9位のカルメン・パティもまたスキニーディッパーを使っていたようです。その他、公にはコメントはしていませんが、スキニーディッパーを使っていた選手はトップ10以内にはまだいます。
 ジミー・マクミランはその後のインタビューで、キャッチしたバスのほとんどはスキニーディッパーで釣ったことを明かしました。スクリュードアップバレットを装着し、6/OサイズのEWGフックを使ったノーシンカーリグで表層をスイミングさせて使ったそうです。彼はスキニーディッパーこそがキーだったとコメントし、最近、彼は友人のカルメン・パティらと総額1000ドル近くもスキニーディッパーを買い込んだとコメントしています。
Larry  一方、この試合、コアングラー部門で優勝したラリー・ミュリキン(写真下)もまた3日間、スキニー・ディッパーとトリキシーシャークのみを使ったというのです。彼は3日間、すべて同船したプロよりも重いウェイトを持ち込み、トータル38ポンド8オンスというグッドウェイトで賞金2万ドルを手にしたのでした。彼は通常50ポンドのブレイドラインを使うところを、30ポンドのブレイドラインにスイッチし、可能な限りロングキャストすることがカギだったと明かしました。さらに彼は過去3年間、いつも父親と一緒にコアングラーとして参戦しているそうですが、この試合が初めて1人での参戦となったらしく、「スキニーディッパーのテクニックをシェアできたのに、彼はこの試合は出るべきだった」と残念がったのでした。それほどスキニーディッパーの威力がすごかったということなんでしょうか・・・。
 シャッドテールのノーシンカーリグなんて、日本では今さらって感じかもしれませんが、アメリカでは意外にポピュラーではありません。ホニートードやリビット、トリキシーシャークといったバジングフロッグは定番ですが、ノーシンカーで使えるシャッドテールワームって、アメリカには意外にないのが現状なのです。
 バストリックスから火が付いたホロー(中空)ボディーのシャッドテールワームはアクションが大きすぎて、ジグヘッドや大きなカウンターウェイト付きのフックでなければ、テールが暴れすぎてノーシンカーでは使い物になりません。アメリカにはローリングアクションのシャッドテールワームというカテゴリー自体が知られていません。
 レイク・オキチョビーは地理的に毎年シーズンの開幕に開催されることが多く、過去にもバジングフロッグやパンチング、チャターベイトといった多くの流行のきっかけを作ってきました。すでにアメリカではスキニー・ディッパーが売り切れとなるお店が出始めており、今季の流行となる可能性が出てきました。数ヶ月後にはローリング系のシャッドテールワームが多くのメーカーから発売されているかもしれません。

ニオイ付き”カットテール”ワーム


Cuttail  バスプロショップがお得意のオリジナルのパクリシリーズでカットテールワームをリリースしました。本家は"Kut Tail"ですが、こちらは"Cut Tail"です。
 そもそもアメリカではカットテールワームって、日本ほど人気はありません。そのため、ズームのフィネスワームそっくりなワームはたくさんあっても、ボクが知る限りカットテールのコピーが出たのは今回が初めてだと思います。
 今回のバスプロショップのカットテールは4.5インチで、塩入りニオイ付きのマテリアルで、1パック18本入りで2.29ドルというお手頃価格となっています。カラーは現在10色がラインナップされています。
http://www.basspro.com/webapp/wcs/stores/servlet/Product_10151_-1_10001_103944_100007000_100000000_100007000_100-7-0

マイ注目ルアー at fishing show


 フィッシングショー大阪に行ってきました。毎年、いろいろな人と会えて話ができるのが楽しみですが、いつも、帰ってから喉を痛めてしまいます。会場内では、空気が悪い上についつい大声を出してしゃべってしまうからです。
 年々面白いものが減っているなんて声も聞きますが、ボクは個人的な視点で色々新製品が出るのを楽しみにしています。今年のショーで特に気になったのは2つです。
Imgp8016  一つめはエバーグリーンの”シャワーブローズ”です。一目でコットンコーデルのペンシルポッパーを意識しているのが分かりますね。実はアメリカで今、ペンシルポッパーはかなり人気です。圧倒的な飛距離と、動かしやすく、大きなラトル音でビッグフィッシュを水面まで引っ張り出す強いアピール力が人気です。
 ただ、ペンシルポッパーはカラーバリエーションが少なく、サイズの割に2フックなので、バイトしてもフッキングしなかったり、バレることも多く、その点を改良したルアーはすでにアメリカのマーケットでは求められていました。実際、何人ものアメリカ人から「3フックのペンシルポッパーを作ってくれるメーカーはないか?」と聞かれたものです(イッシュもその1人)。さすがはエリートを転戦する清水盛三さんです。最近はアメリカの試合で自分が使いたいものというコンセプトで作っているものが目立ちますね。当然、あのカラーもラインナップされていますね。
 シャワーブローズは発売されたら、アメリカでも話題になるかもしれませんね。ボクもぜひ使ってみたいです。ラトル音がスーパースプークやヴィクセンに比べてどうなのかも興味あります。ただ、個人的にはもう少し大きい方がよかったような気がしますが・・・。サイズは12.5cmということで、ペンシルポッパー(15cm超)に比べると小さくなっています。ちなみにスーパースプークも約12.5cmです。日本のマーケットも意識して妥協したのか、アメリカでもこのサイズで十分と思ったのか、どっちなんでしょうか?
 もう一つは、まだ名前がなかったと思いますが、デプスのブースで展示されていたプロトのニューコンセプトジグです。最近は新しいカテゴリーのルアーって、なかなか出てきませんが、これは個人的には興味津々です。スクリューベイト(これも新カテゴリーでした)がアリなら、これもアリでしょうね。
Imgp8021  最近の琵琶湖はフットボールジグのスイミングが定番ですが、アメリカンなボクには抵抗感がなさすぎて、まったく釣れそうな気がしません。アメリカでは定番なチャターベイトを投げてみるのですが、琵琶湖のバスは不思議とチャターベイトでは釣れません。琵琶湖をよく知るガイドさんたちの話では、琵琶湖のバスは波動が大きすぎるものには、すぐにスレてしまうから、いわゆる”微波動”なものが調子がいいんだそうです。アメリカンなクランクよりもタイトなクランクが釣れるのもそのためなんだそうです。
 ということで、このニューコンセプトジグはチャターベイトほど強すぎず、何も付いていないフットボールヘッドよりは抵抗感もあって、スローリトリーブでもレンジコントロールがしやすく、まさにボク向きのジグという気がしたというわけです。スイミング中にユラユラ動きそうなスカートが付いていて、これなら釣れるまで挫けずに巻き続けられそうな気がするのです。今年すでに初釣りで完全なNBNFを食らってしまいましたが、これならボクでも釣れるかも・・・。

GYCBの新作が2タイプ登場


 GYCBから新作がアメリカで2タイプリリースされました。一つは10インチサイズのカットテールで、もう一つは12インチサイズのカーリーテールワームです。
7xl05  定番のカットテールはこれで7サイズとなります。ゲーリーのワームって、シンプルであまり凝っていませんが、それが長年ロングセラーを続ける秘密なんでしょうね。この10インチサイズも見た感じ、太すぎず細すぎずといった感じで、ロングワームなのに、すごく釣れそうです。メキシコではかなり効きそうですね。カラーはレギュラーが12色で5本入り5.99ドル、ラミネートカラーが3色で5本入り6.48ドルとなっています。
11005  12インチカーリーテールは細身のボディーで、長さの割にはあまりボリュームを感じさせないデザインとなっています。カーリーテール部も大きくなく、日本でも普通に釣れそうな感じです。日本でもリリースされるのが楽しみです。カラーはレギュラーが12色で5本入り5.99ドル、ラミネートカラーが3色で5本入り6.48ドルとなっています。

ディーンはカエル好き


Rojas  先日、ソフトルアーのスポンサーをコロコロ変えるディーン・ロハスがビッグ・バイト・ベイツと契約を結んだ話を紹介しましたが、そのビッグ・バイト・ベイツからリリースされるディーン・ロハスのシグネイチャーモデル第一弾がホームページで紹介され、全貌が明らかになりました。
Rojas2  その名はディーンらしく、ファイティングフロッグといいます。フリッピングベイトとしても、バジングフロッグとしても使える一石二鳥のデザインで、かなり良さそうです。扁平でフッキングが良さそうで、しかも重量がありそうなボディに、スピードクロー系のレッグとパカクロー系のテール、さらにもう一対の小さなヒゲが付いていて、かなり凝っています。今はまだ発売されていませんが、近いうちに発売されるようです。
 サイズは3.5インチ(10本入り)と4インチ(7本入り)で、価格はともに3.99ドルとお手頃価格となっています。日本でも売れそうですね。

ウィグルリグ=リコイルリグ


Spectastic_action_2   以前紹介してけっこう話題となったウィグルリグ(まだ知らない人は動画必見)は今後はリコイルリグと呼ぶそうです。風変わりなスピナーベイトを発売するシークレット・ウェポンルアーズ社がウィグルリグを傘下にし、今後はシークレットウェポンルアー社がスペクタスティックのキットを販売することになったようです。リコイルとはバネのように伸び縮みするという意味なので、より分かりやすいネーミングといえます。
 日本でも昨年、少しだけ販売されたようですが、ボクは手に入れることができませんでした。聞くところによると、一部の人(ショップ?)が大量に買い占めたそうで、秘かにどこかで爆釣を味わっている人がいるのかもしれません。まさにシークレットウェポンですね。
59  そのシークレットウェポンルアー社がランディー・ハウエルとスポンサー契約を結んだというニュースが入りました。ランディ自身もリコイルリグに関して言及しており、今季のエリートでランディー・ハウエルが実戦投入するかもしれません。今シーズンが終わったころには、大流行しているかもしれません。
http://www.secretweaponlures.com/

バスフィッシングで使えるグローブ


Rick20clunn_11202  クラシックの活躍が楽しみなリック・クランに新たなスポンサー、エクストリーム・グローブが加わりました。本格的な釣り用グルーブ・メーカーです。
 ソルトの世界では、最近グローブも普及してきましたが、バスフィッシングの世界ではグローブって、なかなか普及していません。せいぜい冬の寒いときに防寒で使う程度でしょうか? 実際、キャスト・リトリーブを繰り返し、頻繁にワームをセットしたり、リグを直したり、わずかなバイトを感じ取らなければならないバスフィッシングでは、グローブをするとかえって不自由を感じるケースが少なくありません。
 エクストリーム・グローブ社のグローブはバスフィッシングでも不自由がないデザインとなっており、さらにいわゆる”バス持ち”をしたときに、バスの歯から親指のところが保護されていて、しっかりバスを持つことができるようです。さらに、近々リック・クランのシグネイチャーモデルも発売されるそうですから、どんな感じなのか興味があります。