月別アーカイブ: 2007年1月

ゲーリー・ドビンズに物申す


Dobyns  ゲーリー・ドビンズって知ってますか? 彼はメジャークラスのトーナメントを転戦することはなく、地元のウェスタン、特に北カリフォルニアのレイクを中心に活躍するスーパーロコ・プロアングラーです。ウェスタンではまさに最強といっても過言ではなく、生涯獲得賞金は150万ドルを超え、バスボートはこれまでに40艇近くもらっています。当然、ウェスタン全体のマーケットに大きな影響力を及ぼす存在なのです。ボク自身、彼と釣りをしたことがありますし、彼の強さは認めますが、最近の彼の行動、お騒がせぶりには、ガッカリです。
 彼はリッピングの名手として知られ、以前ラッキー・クラフトのプロスタッフとして契約をしていました。実際、彼はポインターとステイシーを使って、多くの試合で優勝しています。そんな彼が突然、パクリ専門のハイエナメーカー、リバー・トゥー・シーと契約し、彼のシグネーチャーモデルを発売すると発表したのでした。実際、彼はデザインのアドバイスをしたようですが、フタを開ければステイシーとポインターのパクリで、彼は発売前にトンズラして契約を解除して、今度はスプロと契約してしまいました。
 彼はGルーミスを長年使っていましたが、昨年の春、老舗ロッドメーカーのパウエル社と契約し、パウエル社は彼がデザインしたマックスシリーズというバスロッドを発売しました。ところが、先日カリフォルニア州サン・マテオで開催されたISEショーでサプライズがあったそうです。なんとラミグラス社のブースで、ドビンズロッドというブランド名でチャンピオン・エクストリーム・シリーズとチャンピオン・シリーズを発表したのです。
 スポンサーをコロコロ変えるのはいかがなものでしょうか? もちろん、いろいろな事情もあるでしょうし、メーカー側からの一方的な解約もあるかもしれません。ただ、今の彼の行動は結果的に信用を失うだけだと思うのです。ウェスタン出身のスター選手は次々と全米ツアーに参戦し、ウェスタンはゲーリー・ドビンズが君臨する今の状況に、彼も人が変わってしまったのでしょうか? 残念でなりません。

またまた買収話


Genelarew  ジーンラルー・ルアーズ社はボビー・ガーランド・カスタムソフトベイツを買収したと発表しました。ジーン・ラルーといえば、老舗中の老舗メーカーで、初めてBg 塩入りワームを世に送り出したメーカーでもあります。ただ、昨年秋にジーンラルー社は買収され、社名や製品アイテムはそのままで、オーナーが変わったばかりでした。 ボビー・ガーランド・カスタムソフトベイツといえば、あのファットギジットの生みの親、ボビー・ガーランドが創設したメーカーですが、彼は昨年他界し、現在はバス用よりもクラッピー用を中心に商品展開しているメーカーです。ジーン・ラルーは自社工場でワームを製造するメーカーですので、今後はボビー・ガーランドブランド製品も自社で製造し、クラッピーのマーケットを開拓していくつもりのようです。ともに創業者のフルネームを社名にしたのが共通点ですが、フルネームを社名にするのって、ボクには少し違和感があります。まあ、どうでもいい話かもしれませんが、アメリカでは買収話が本当に多くなってきました。

http://www.genelarewlures.com/

http://www.bobbygarlandcustombait.com/index.html

風変わりなチューブワーム


Tubeshowlegs  バーチカルルアーズ社にはちょっと変わったチューブワームがあります。その名をチューブXと言います。インジェクションタイプのボディーで、スカート部が一般的なスカートタイプではなく、4枚のウィングが矢じりのように十(X)の字状に付いています。ユニークなルアーで、今までありそうでなかった形です。水中でのアクションはちょっと想像できません。ただ、チューブワームのすり抜けの良さとフォールスピード、ホッグ系フラッピングテールの水押し効果の両方が期待できそうです。最近、あちこちのショッピングサイトで取り扱いが始まっています。今シーズンの流行となるでしょうか?
http://verticallures.com/

チャッターベイトのCM発見


 チャターベイトはちょうど昨年の今頃オキチョビーで話題となって、一気にブレイクしたルアーでした。たった1年でいったいいくつのメーカーがコピーしたんでしょうか? ジグを作っているメーカーのほとんどがコピーを作ったと思います。アメリカって、もっとオリジナリティーを尊重する国だと思っていたんですが、今の傾向にはガッカリです。ただそっくりなブレードを安易に付けるのではなく、少しはメーカーのプライドを持ってアレンジぐらいしてもらいたいです。
Chatter_1  オリジナルのチャターベイトもOEMになって供給不足が解決されましたが、今度は作りすぎたのか、すでにあちこちで安売りセールが始まっています。バブルに踊った感じです。最近はプロキットなるものも発売しています。こういうセット売りは、どうしてもB級なルアーメーカーのイメージがあるんですが、チャターベイトは今後、どうなってしまうのでしょうか? そのプロキットのCM動画を発見しました。アメリカのCMっていつも早口でまくし立てるような作りのワンパターンですが、面白いです。
http://www.anglerschannel.com/index.cfm?fuseaction=radio.home&filename=2006-12-20-ChatterbaitKit.wmv

今度は秘密のツインブレード


Sidearm_125_400x361  先日、紹介したばかりのシークレットウェポンルアー社から新しいスピナーベイトが発売されました。名前はサイドアームといいます。ご自慢の”クイック・クリップ”付きブレードアタッチメントを2つ左右に並列につないだツインブレードスピナーベイトです。ショートアームでバズベイト的な使い方もできそうですし、フォーリングも良さそうです。このメーカーにはどんどんこの路線でがんばっていただきたいですね。
http://secretweaponlures.com/swhome.htm

アイクがBSXプロスタッフに


Bsx_1  アイクがBSXバイオソニックスのプロスタッフに加わったというニュースが入りました。以前のブログにも紹介しましたが、アイク自身、2006年シーズンにバイオソニックスを使っていたことは広く知られていますし、一部の湖ではバイオソニックスが有効だったと公にコメントしていました。今季は正式なプロスタッフとなることで、さらにバイオソニックスが注目されると思います。昨シーズンは20人近くの選手がエリート戦でバイオソニックスを使っていたと言われていますし、今季はさらに増えるんでしょうか? 日本でも購入する人が増えているらしいですよ。http://biosonix.com/index.html

ラッキー・クラフトに恐れながら物申す


98634_1   バスプロショップのHPを見ていたら、ラッキークラフトのRCシリーズのディープダイビングモデルが発売されていました。それも一気に4モデルも出ています。ディープダイビングモデルでもRCシリーズ譲りの心地よいキレのあるアクションを継承しているのでしょうか? これでショートリップも合わせてRCシリーズは計8モデルになりました。
http://www.basspro.com/servlet/catalog.TextId?hvarTextId=90416&hvarTarget=search&hvarAID=&cmCat=3400371
 ショートリップのRCシリーズは名品だと思いますが、こう次々と新しいクランクが出てくると、使ってみたくてもお小遣いが足りなくて困ってしまいます。ボクはクランクオタクだと自負していますし、日本ブランドのルアーはおそらくラッキークラフトが一番出番が多いと思います。それでも最近のラッキークラフトのクランクベイトの数には正直ついていけません。クランクベイトだけで40種類以上あります。最近出たスキート・リース、ジェラルド・スウィンドル、マーティー・ストーンのシグネーチャーモデルだけでも5モデルありますし、以前からあるタイプとの違い、使い分けがうまく説明できていないと思います。少なくともボクには伝わっていません。しかもFATCBやFLATCBの一字違い、BDSやGDSの略称表記、深度を数字表記にしたりSR等のアルファベット表記にしたり、サイズを数字表記にしたり、MINI等の表記にしたりと統一が全くできておらず、名前が非常に紛らわしいです。形(顔)も似ていて、プロスタッフどころか、社員でも見ただけで名前を言い当てるのは難しいのではないでしょうか? しかもパッケージは共有のものもあり、個々のルアーの説明が書かれていないものもあります。広告もイメージ優先でどんなルアーなのか分かりにくいです。ショップのアルバイトミーハー店員レベルでは理解するのは絶対不可能です。それぞれのルアーの違いや使い分けがボク達ユーザーに、もう少し分かりやすいようにしてほしいです。

秘密兵器という名のルアー


Mk103  シークレットウェポン・ルアーズ社のシークレットウェポン・スピナーベイトはちょっと変わっていて面白いです。実物を見たことはありませんが、ネットを徘徊していると、よくここのHPのリンクやバナーに行き当たります。スイベル類はいっさい使わず、”クイック・クリップ”と呼ばれるジグスピナー状のクレビス付きブレードアタッチメントが4タイプ(コロラド・ウィロー各大小)付いていて、好みで付け替えることができます。1個のスピナーベイトでタンデムウィロー、ダブルウィロー、ダブルコロラド等に簡単にチェンジできるというわけです。スイベルを使わないので、ブレードの回転はより大きなバイブレーションを生みそうです。スイベル部がフレキシブルに動くの、フォール姿勢が安定しそうな気もしますし、パーツ同士がぶつかるサウンド効果もあるのではないでしょうか? ウォーイーグルのような何の飾りもないシンプルなスピナーベイトも好きですが、こんなスピナーベイトも作り手の思い入れが伝わって好きです。 
http://secretweaponlures.com/

ストライクキング社の2007年カタログ


N_2007catalog_75x100  先日、ストライクキングのバルサ製クランクベイトを紹介しましたが、ストライクキング社の2007年ニューカタログがHP上でダウンロードできます。表紙裏にはそうそうたるビッグネームのプロスタッフ達が勢揃いして不気味に微笑んでいます。最初の1-3ページには新製品が紹介されています。ストライクキングといえば、いわゆるウォールマートクオリティーの安物というイメージでしたが、最近の製品はカラーリングもかなり凝っていて、新しいツアーグレードというクランクベイトはがまかつフックが標準装備となっていて、へたな日本のブランドよりもそそられますね。
http://www.strikeking.com/catalog/2007/index.php

スキーターも負けてません


Mainlogo  スキーターもレンジャーカップに対抗して、独自のボーナスプログラム、リアルマネーを実施しています。レンジャーがFLW系の試合に限って実施しているのに対して、スキーターは全米各地の州や地域で運営されているローカルの数々のトーナメント団体と提携し、3000以上もの試合のどれでも、プログラム参加者が優勝した場合にボーナスを支払うというものです。レンジャーカップとの違いは、ボートのモデル別、ヤマハのエンジンのパワー別にボーナスに差があり、販売促進の色合いが濃い気がします。いずれにしても、地元のローカルトーナメントにしか参戦しない人は、スキーターに乗っている方が楽しみが増すというわけです。
●賞金3,000ドル:リアルマネープログラム適用のトーナメントで、225馬力以上のヤマハエンジンを積んだ2007年モデルスキーターに乗って優勝した場合
●賞金2,000ドル:リアルマネープログラム適用のトーナメントで、200馬力のヤマハエンジンを積んだ2007年モデルスキーターに乗って優勝した場合、または225馬力以上のヤマハエンジンを積んだ2006年モデルスキーターに乗って優勝した場合
●賞金1,000ドル:リアルマネープログラム適用のトーナメントで、ヤマハエンジンを積んだスキーターに乗って優勝した場合
http://www.skeeterboats.com/html_pages/performance_program.html