幻のワールドレコード その3


 不可能と思われてきたラージマウスバスのワールドレコード更新が現実的となったのは、南カリフォルニアにフロリダバスが放流されてからとなります。1959年、フロリダバスがカリフォルニア州サンディエゴに持ち込まれ、周辺のダム湖に放流されます。その後、他州では考えられないスピードでバスは巨大化していきました。
Bigbass  1973年6月、レイク・ミラマーで約21ポンドという巨大なバスがキャッチされます。ジョージ・ペリーがワールドレコードバスをキャッチした1932年以降、ほとんど不可能といわれた20ポンドの壁が41年振りに破られたのでした。これは当時、相当なビッグニュースだったに違いありません。20.9375ポンドのビッグバスはデイブ・ズィンマーリーによって、ライブ・ナイトクローラー(生き餌のミミズ)でキャッチされたのでした。
 その後もサンディエゴ周辺では15ポンドを超えるようなビッグバスが数多くキャッチされますが、1980年代のピークを境に久しく20ポンドを超えるようなバスは姿を消してしまいます(後に第2次のビッグバスブームがやってきますが・・・)。
 その後、サンディエゴ周辺に放流されたフロリダバスの子孫たちは、ロサンゼルス周辺にも移植されます。最初に注目されたのはレイク・カシタースでした。1980年3月4日、当時の世界ランク2位となる21.2ポンドのビッグバスがレイモンド・イースレイによってキャッチされたのです。ちなみルアーではなく、ライブ・クローフィッシュ、つまり生き餌のザリガニだったそうです。
 ボクが持っているIn-Fisherman監修の"LARGEMOUTH BASS"の43ページにはレイモンド・イースレイの写真が載っていて、現存する最も大きなバスの写真と紹介されています(当時はジョージ・ペリーの写真は未発見)。

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幻のワールドレコード その3」への4件のフィードバック

  1. でかいミミズは確かによく釣れますが10lbオーバーが釣れるとは思っても見ませんでした。
    ひよこのご馳走であるのはまちがいないでしょう^^;

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  2. GRANBASS

    ふるかわ様
     70センチのバスは迫力ありましたね。アメリカに住んでいる人でもなかなかお目に掛かれないサイズですから、あれを見るだけでもショーに行く値打ちはあったでしょうね。
    呉様
     アメリカって、ウォールマートで普通にナイトクローラー売ってます。ミミズって、狂喜乱舞するご馳走なんでしょうか? 

    返信
  3. ふるかわ

    横浜のフィッシングショーに行ってきました。今回のショーで記憶に残ったのは新製品よりデプスのブースにあった70センチのバスでした〔笑)。20年前、僕がバスを始めた頃は雑誌に45センチ以上がランカーなどと書かれていて、60センチは夢の夢でしだ。今は琵琶湖でも60センチ以上がコンスタント?に上がっているのは、単純に成長しだけなのか、どうなんでしょうね~。

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