日別アーカイブ: 2008年5月30日

FLWシリーズ、レイク・ミード戦2日目レポート


Imgp5130  トーナメント2日目のボクのパートナーはダスティン・ベイカー。南カリフォルニアのアングラーで、2007年からFLWシリーズに参戦するアングラーで、ストレーンシリーズ等の参戦経験はありません。今シーズンはデルタ戦を27位でフィニッシュしています。初日は5匹9ポンドをウェイインして、まずまずのスタートを切っています。この日はテンプルバーまで走るプランです。ダスティンのGPSにはプラクティスで感触がよかったポイントが数多くプロットされていて、自信満々といった感じでした。
 ダスティンのメインベイトはスピニングタックルによる肉厚ディッピングチューブワームのジグヘッドリグ。まさにスモールマウスの定番スタイルですが、ラージマウスもスモールマウスも釣れるそうで、スパイラルフォールで着底後、しばらく放っておくとラインが走るそうです。朝イチのポイントで、2人揃ってキーパーギリギリサイズでリミットメイクは成功しましたが、プラクティス、本戦も含めて、風が治まるのはこの日が初めてで、クリアウォーター&ピーカン無風で日が高くなってからは極端にタフになってきました。それでもダスティンのエリアはコーブの奥の底が丸見えのシャローばかりで、ボクはだんだん釣れる気がしなくなってきました。
 ダスティンはランガンを繰り返し、遠目に見えるわずかなグラスをフリックシェイクのジグヘッドワッキーで狙う打つ作戦に変えて、散発ながらヒットが続きますが、ボクはほとんどバイトすらありません。気づくのが遅かったのですが、この日は光るラメ入りのワームへの反応が極端に悪かったのでした。ボクはラメ入りのワームが好きで、いろいろなカラーをローテーションさせていたんですが、光るラメの入っていないワームをほとんど持ってきておらず、わずかに残っていたグリパンカラーのスワンプクローラーに変えた途端に2匹の入れ替えに成功しました。プラクティスでは濁ったエリアばかりで釣りをしたり、風が強くて、ラメ入りのワームでもよく釣れたのですが、ピーカン無風のクリアウォーターではラメは逆効果だったようです。ボクの経験不足でした。結局、ボクは5匹6ポンド4オンス、ダスティンは5匹7ポンド5オンスで帰着となりました。
 ダスティンはかなりの日本びいきのアングラーで、タックルボックスには日本のルアーがたくさん入っていました。日本人と釣りをするのは初めてなのか、ボクにいろいろ質問をしてきました。「なぜ、日本で人気ナンバー1のサンラインをお前は使っていないんだ? お前の使っているラインは軟らかそうだなあ」とボクが使っているよつあみのDARMには興味津々なようでした。また、「フリックシェイクをなぜ持っていないんだ」と不思議がっていました。

酸素発生装置


 釣ったバスはその場でリリースするのが、バスにためには最善の方法です。しかしながら、トーナメントでどうしてもバスをキープしなければならないときは、そのバスを可能な限りケアし、できるだけバスの負担を軽減するように努めるのがバスアングラーのマナーであり、義務であると考えます。ライブウェルの水はフレッシュな状態を維持し、水温が高くならないようにも気をつけ、レジュベネイドのようなライブウェルトリートメントを入れるのも大事です。
Flush  オキシゲネイターはライブウェル内に取り付け、または単純に入れるだけで、ピュアな酸素をライブウェル内に発生させる、全く新しいタイプの装置です。バッテリーに繋ぐと、オキシゲネイター内部の電極がライブウェル内の水を電気分解し、酸素と水素を発生させるという仕組みで、軽い水素は水に溶けずに大気中に拡散し、酸素は非常に細かい泡となってライブウェル内に溶けていくというものです。もちろん、発生するすべての酸素が水に溶けるわけではないと思いますが、これは画期的な装置だと思います。ただし、この装置は海水では使用ができません。
Livewell  オキシゲネーターにはバスボート等のライブウェルに取り付けるプロライブウェル・フラッシュマウント(149.95ドル)とクーラー等の底に置くだけのライブウェル・ポータブル(89.95ドル)があります。ボク自身、ライブウェル・ポータブルを試してみましたが、バッテリーを繋ぐと、無音で非常に細かな泡を発生させていました。思ったほど高くありませんし、一度取り付けると、ほとんどメンテナンス不要ということなので、高いライブウェル・トリートメントを買い続けるよりは経済的かもしれません。
 現在はエリートプロのデニー・ブラウワーがプロスタッフに加わっており、徐々にアメリカではトーナメンターの間で普及しているようです。