ワールドレコードバスの重み その3


Mlong2012dixon  カリフォルニア州サンディエゴ近郊のレイク・ディクソンは面積が72エーカー(約0.29平方km)の小さな小さな”公園の池”です。そんなレイク・ディクソンが全米で脚光を浴びるようになったのは、2001年4月でした。ビッグバスハンターで知られるマイク・ロングが6インチ・キャステイクスイムベイトで20ポンド12オンスというビッグバスをレイク・ディクソンでキャッチしたのです。ボクはこのニュースをタイムリーにもアナハイムのアングラーズマリンに買い物に来ているときに聞いたのを今もよく覚えています。このニュースは当時大きな話題となりました。というのも、このビッグバスは当時ワールドランク8位のビッグバスであるというだけでなく、過去10年でキャッチされた最大のバスで、10年ぶりの20ポンドオーバー、つまり過去10年でキャッチされた最大のバスだったからです。
Mikelong2  1990-1991年、カリフォルニア州キャステイク・レイクでは4匹の20ポンドオーバーのビッグバスがキャッチされました。特にボブ・クルーピがキャッチした22.01ポンドはワールドレコードまで3.84オンス足らずというもので、「ついにワールドレコードが破られるかも」という話題で盛り上がりました。当時の釣り雑誌もこぞってワールドレコードネタを取り上げたものでした。ところが、キャステイク・レイクのピークは過ぎ、20ポンドクラスのジャイアントバスは姿を消してしまいました。キャステイク・レイクどころか、他のカリフォルニアのレイクからも約10年、20ポンドクラスのバスがキャッチされることがなくなり、ワールドレコードを真剣に狙うアングラーも減ってしまったのでした。

 マイク・ロングのキャッチしたジャイアントバスは検量後すみやかにリリースされ、「ワールドレコードは不可能ではない」という夢と希望を再びバスアングラー、バス業界に与えてくれたのでした。後にドッティーと呼ばれるこのバスが再び姿を見せるのは約2年後となります。

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