アメリカではトーナメントバブルが起こり、コ・アングラーの賞金額が上がるにつれて、プロ並みの実力がありながら、コ・アングラー専門で賞金を狙う人たちが出てくるようになってきました。中にはコ・アングラーでありながら、スポンサーがたくさん付いた人までいます。高いリスクを払うプロにとっては、プラで苦労して見つけたスポットでバックシートでガンガン釣られてはたまったものではありません。プロにとっては(セミプロ)コ・アングラーは厄介な存在です。中には同船のプロの戦略や釣り方に口出すコ・アングラーまで出ているのも事実です。ルール上は問題なくても、コ・アングラーのあり方についていろいろ議論が起こるようになりました。
現在のノー・インフォーメーションルールでは、プロはいかなる情報もコ・アングラーから得てはいけないので、さすがにコ・アングラーもプロに口出しできなくなりました。
2005年のB.A.S.S.プロツアーではプロ(組合)の意向を受けて、コ・アングラーはリミットを3匹として、コ・アングラーの成績は自身が釣った3匹+同船者のプロの5匹のウェイトを加算した計8匹の重量で競うというルールが採用されました。これだとコ・アングラーがいくら釣って入れ替えしても、プロが釣ってくれないと上位を狙うことはできません。コ・アングラーは3匹釣ったら釣りを止めて、プロの邪魔をせず、気分良く釣ってもらうように心がけなさいという主旨でした。さすがに、このルールは不人気で1年で終わってしまいました。
翌年の2006年はB.A.S.S.エリートシリーズ及びノーザン&サザンツアーはコ・アングラーのリミット数を単純に3匹としました。ただ、コ・アングラーにとってはリミット数が3匹だろうと5匹だろうと、釣りに手を抜くわけではないので、必ずしもプロたちの思惑通りにはいきませんでした。むしろ、コ・アングラーはリミットメイクを気にせず、ビッグフィッシュを狙う戦略に絞りやすくなったおかげで、コ・アングラーのビッグフィッシュのキャッチ率が上がり、コ・アングラーに釣られた同船のプロは精神的ダメージがより大きくなったなんて話まであります。
2007年のエリートシリーズはコ・アングラー制度を廃止して、完全オブザーバーにしようという動きがあったのも事実です。トッププロ、エリート選手の生の釣りを見ることができるので、同船するオブザーバーはボランティアで参加しなさいというわけです。凍える日や大雨&嵐の日もあるトーナメントで、オブザーバーが毎回100人集まったかどうかは疑問ですが、結局はコ・アングラー制度は存続となり、久しぶりに5匹リミットのルールに戻ったようです。
コ・アングラーについて その2
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