日別アーカイブ: 2011年5月24日

スイムジグと巻きラバの違い その2


 アメリカのスイムジグは、日本の”巻きラバ”スタイルとは、コンセプトや使い方、シチュエーションがまったく違います。巻きラバが深めのレンジを広く線で釣るのに対して、スイムジグは浅いレンジのカバー狙いが基本です。これは日本とアメリカの釣り場の違いもあると思います。
 アメリカの釣り場にはウッドカバーやボートドック(桟橋)などが数多くあります。ブッシュカバーもあちこちにあります。日本中の釣り場にある桟橋の総数よりも、アメリカの有名な湖一つにある桟橋の数の方が多いでしょう。そんなカバーををクランクベイトやスピナーベイトよりもスピーディーにタイトに探っていくために生まれたのがスイムジグなのです。クランクベイトやスピナーベイトはスキッピングできませんが、スイムジグならスキッピングできるので、よりカバーの奥深くを探ることも可能です。
 スイムジグは30度アイフックが基本です。ヘッド形状はすり抜け重視の先細りです。当然、重心はアイの支点よりもはるか後方に位置します。つまり、スローにリトリーブすると尻下がり気味になるので、基本的なリトリーブスピードは速めとなります。当然浮き上がりも早く、浅いレンジ用(時には水面直下やバジング)となります。逆を言えば、ディープのグラスをスローにすり抜けさせて釣るなら、スイムジグを使わなくても、テキサスリグでやればいいわけです。