月別アーカイブ: 2011年6月

Xワイヤー


P1020864  アーロン・マーテンスのシグネーチャーモデルのスピナーベイト、デイヴィス・ベイトのプロバイブ・Xワイヤースピナーベイトを手に入れました。
 このスピナーベイトの最大の特徴はテーパー状になったワイヤーシャフトで、ヘッドの部分が1.0mm径で、アッパーアームの先端付近で0.8mm径に細くなっています。つまり、丈夫だけどワイヤーのたわみによるバイブレーション効果は大きいというわけです。引き心地やフッキング率を考えると、ワイヤーは細い方がいいですが、デカイバスを1匹釣るとワイヤーはグニャグニャになってしまいますし、40cmクラスでも数匹釣ると、いつ折れるか不安なので、それ以上使い続けることができません。その点、このワイヤーなら安心感があります。このテーパー状のワイヤーシャフトはスタンレーがパテントを取得しているはずなんですが・・・。
 今年のバスマスタークラシックでは、アーロンは初日、このスピナーベイトのコロラド/ウィロータイプで釣ってトップに立っていました。
 ヘッドは薄い形状が特徴で、フックの位置に対して、かなり低重心なバランスとなっていて、根掛かりしにくい効果があるそうです。フックはマスタッド製で、価格は約10ドルです。アメリカのスピナーベイトも最近は値段が高くなってきましたね。
http://www.davisbait.com/

小さくても嬉しい


 フロッグでの釣りって、小さいバスが釣れてもそれはそれで嬉しいというか、満足度の高い釣りです。トーナメントなら、釣れるバスは大きい方が嬉しいに決まっていますが、プライベートなファンフィッシングなら、小さいバスでもしっかりキャッチできた喜びがあります。
 ビックリアワセとならず、冷静にしっかり待てて、バスがたしかにフロッグをくわえて持って行くのをロッドを倒してラインを送り込んで確認してから、力一杯フッキング(待ちすぎても吐き出されてしまいます)。ロッドにガツンとバスの重みが乗った瞬間こそが、この釣りのマックスの醍醐味です。
 フロッグの釣りってフッキング率が悪い釣りの代表のように言われますが、経験値を上げ、心臓を鍛えると随分とキャッチ率は向上します。もちろん、バスの口の中にフロッグが入らないと、話になりませんが・・・。一方、タックルバランスが悪かったり(PEライン以外は論外)、ラインさばきが悪かったり(フッキングと同時にラインが張ってしまうようだとキャッチ率は低い)、フッキングのタイミングが悪かったり、フッキングパワーが足りないと、キャッチ率はかなり低くなってしまいます。ヘタすると、ほとんど獲れません。
 だからこそ、小さいバスが釣れるのは、フッキングのタイミングがしっかり合っているバロメーターになるんです。

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さっそくコピーが・・・


Pb300110_med  先日、http://granbass-blog.teckellure.com/2011/06/2011_f9d3.html”>アメリカでメガバスのワンテンが大流行中と紹介しましたが、そうなれば当然のように出てくるのがコピー商品です。日本もアメリカも似たようなものですが、日本は遠慮というか、プライドというか、さすがに丸コピーはせずに、いろいろなアレンジをしてきますが、アメリカは露骨です。
 デイブズ・カスタムベイツはカスタムリペイントやバルサクランクを販売するローカルブランドですが、最近ブラック・マーケット110という意味深なジャークベイトを発売しました。写真を見れば一目瞭然ですが、ワンテンそっくりです。そして、値段も強気な20ドルです。それでもアメリカではワンテンよりは安いですが・・・。
 すごいのはこのデイブズ・カスタムベイツのオーナーであり、ペインターでもあるデヴィッド・ライアン自身が3月10-12日に開催されたエバースタート・レイク・オブ・ザ・オザークス戦で、このそっくりさんを使って優勝してしまったのです。この日程はワンテン祭りとなったFLWツアー、ビーバーレイク戦の翌週の出来事でした。

 ワンテンがすごいのか、そっくりさんでも凄いのか、はたまた実は本物を使って優勝して、そっくりさんを使ったとコメントだけしたのか・・・。とにかく、ワンテンに風が吹いているのは事実のようです。
http://www.davescustombaits.com/

危機感の温度差


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   週末の野尻湖は本当にすごい数の釣り人で賑わっていました。遠方からわざわざやってくるのは、そこにスモールマウスがいて、釣りを気持ちよく楽しむことができるからです。

 最近の野尻湖ではレンタルボートの組合による取り決めで、スポーニング期間中は、釣ったバスをライブウェルに入れてキープするのを自粛するようにお客さんにお願いしています。本当に素晴らしいことだと思います。できれば、スポーニング期間限定といわず、オールシーズンそうなってほしいものですが・・・。また、野尻湖だけでなく、他の釣り場でも同じような風潮が広がることを願っています。
 お客さんが来てくれるのは、野尻湖にスモールマウスがいてくれるからで、数が減って釣るのが難しくなってしまえば、今のようにはお客さんが来てくれなくなるということを地元の方々はよく理解しているようでした。
 一方の琵琶湖は相変わらずです。マリーナ&レンタルボート業者さんたちは、何の危機感も持っていないのでしょうか? 最近もあるガイドさんのブログで、マリーナ主催のトーナメントの模様が紹介されていましたが、ウェイインバッグを持たず、バスをランディングネットに入れて、検量待ちしている人たちの写真がアップされていました。目を覆いたくなるような光景ですが、そんな写真を平気でアップしてしまうガイドさんの無神経さにも愕然としました。そんなガイドを応援(スポンサー)するメーカーもどうかしてますが・・・。
 もちろん、すべてのマリーナやレンタル業者さん、ガイドさんがそうだとは言いません。特に最近は、一部のガイドさんを除けば、ガイドさんのブログで下品な”フンガー持ち”する写真を目にする機会はずいぶん減ったように思います。危機感を持ったガイドさんたちが個々に発信したり、所属のマリーナ関係者や駐艇会員に対して意識改革を進めていけば、琵琶湖は今よりもっとよくなると思うんですが・・・。

命がけ、やっぱり怖いトーナメント


 FLWはフカシンのバスボートでの事故の公式アナウンスをアップしました。フカシンと同船していたカメラマン、ロバート・ガレイは、衝突時ボートから振り落とされておらず、コンソールに打ち付けたことによって負傷したようです。
 当初はナシュビルの病院まで緊急搬送され、ICUに入ったようですが、今は意識もしっかりしていて、自身で飲食も可能なようです。フカシンも見舞いに訪れたみたいです。とにかく、2人の1日も早い復帰をお祈りします。
 それにしても、最近はトーナメント中の事故のニュースをよく耳にします。今回トーナメントが行われたケンタッキーレイク&レイク・バークレーは、昨年10月にもBFLの試合でhttp://granbass-blog.teckellure.com/2010/10/post_1a7e.html”>バスボート同士の衝突による死亡事故が発生しています。
 武勇伝のように語られた今年のクラシックの濃霧の中での高速ロングライドも、一歩間違えば、大事故を起こしたはずです。同船したカメラマンは、さぞ怖かったことでしょう。コアングラーとして出場していても、いつか事故が自分の番に回ってきそうな不安な気持ちがあります。これまでに何度も同じようなことを書いていますが、そろそろトーナメント団体も安全面を重視したルールの改正が必要だと思います。あと、個人的にはシートベルトはあった方が安全な気がするんですが・・・。

2011年大ヒットのルアーは? その2


 今季のhttp://granbass-blog.teckellure.com/2011/06/2011_37ae.html”>大ヒットルアーはメガバスのワンテンミノーだと紹介しましたが、そのきっかけとなるFLWツアー・ビーバーレイク戦のテレビ放送の模様はご覧いただけましたでしょうか? この試合はまさにワンテンミノーのためのプロモーションビデオのような試合となりました。放送は終始ワンテンが繰り返し登場し、まさに”ワンテン祭り”と呼べるものでした。この試合で賞金圏の50位以内に入った人のほとんどが少なからずワンテンをキャストしたと言われるぐらいですから・・・。
 この試合は1位~5位すべての選手がワンテンをメインにキャストしていました。優勝のブライアン・スリフトはダミキのプロスタッフで、ダミキにはワンテンを意識したようなスリムジャック・ジャークベイトがありますが、それでもワンテンを使っていました。2位のステイシー・キングはジャークベイトの使い手としても有名で、自身のシグネーチャーモデルのラッキークラフトによるバスプロショップ限定のSKジャークがあるにもかかわらず、ワンテンミノーを使っていました。トップ10には入りませんでしたが、25位入賞のブレット・ハイト(エバーグリーンのプロスタッフ)がバスをキャッチするシーンもテレビでチラッと登場しますが、ヒットルアーはワンテンが写っています。さすがに、これは説得力があります。

 FLWのテレビでこんな放送がされるのはまさに異例の事態です。FLWは基本的にスポンサーメーカー以外のルアーやタックルはそれほど大きくはフューチャーしません。特にFLWにはラパラグループがスポンサーですから、ライバルメーカーのルアーの宣伝になるようなことは基本的にはしないはずです。それでも、この試合でルアーを伏せて放送をするのは不可能なほど、ワンテンなしには語れない試合だったのでした。
 ビーバーレイクの次に行われたFLWツアー、レイク・ハートウェル戦のテレビ放送でも、3日目まで2位、最終10位でフィニッシュしたトム・モンスーアが終始ワンテンをキャストしているシーンが何度も登場します。
 ワンテンはアメリカでは25ドルと、最高級に値段の高いルアーで、一部のプロの間では秘かに数年前から流行っていましたが、大ヒットには至っていませんでした。ただ、これほどまでの映像を見せられると、さすがに今まで使ったことがない人でも、きっと何かあるに違いないと欲しくなるのが釣り人の性です。昨年まではワンテンはアメリカでも入手が比較的困難なルアーの一つでしたが、今年はアメリカ向けに一気に増産したようで、入手もしやすくなったようです。

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2011年大ヒットのルアーは? その1


 毎年、アメリカではトーナメントシーンから爆発的な大ヒットルアーが生まれます。そのほとんどは、ウィナーのコメントからではなく、テレビの放映がきっかけとなります。自身のスポンサーメーカーのルアーを使ったとリップサービスで言っても、実際は使っていないことも多いですが、動画は真実を語ります。
 今季の大ヒットルアーは?と聞かれたら、多くの人がKVDクランクと答えるでしょう。事実、KVDクランクはクラシックのウィニングルアーにもなって、話題のルアーの一つです。ただ、インパクトはそれほど大きくはないというのがボクの個人的な感想です。KVDクランクは見る人が見れば、RCクランクのコピーだというのは一目瞭然です。2位のアーロン・マーテンスがRCクランクを使っていたように、RCクランクって、やはり名品だということを証明したようなものでした。もちろん、RCクランクの半値以下でKVDクランクが買えるので、ヒットしているのは紛れもない事実ですが・・・。
 それでは、今季もっともインパクトを与えた大ヒットルアーは? と聞かれたら、ボクならメガバスのワンテンミノーだと答えます。まずはFLWツアーのビーバーレイク戦のテレビ放送を見てください。
http://www.flwoutdoors.com/flwondemand.cfm?cs=flwtv&vid=12256

Dフロッグの発売は?


P1020768  前々回、前回の釣行でDフロッグの威力をまざまざと見せつけられました。ボクもフロッグ歴は10年以上ですから、フロッグを語らせたらチトうるさいです。前でポンポンとキャッチするウッチーに闘争心もメラメラ。けっこう本気で得意のドンキーをカラーローテーションさせて頑張ったのに、一色しかないプロトのDフロッグにコテンパンにやられてしまいました。
 ボクなりに考えた結論ですが、Dフロッグってけっこうボリュームあるボディーで、ウェイトがあるわりにしっかり浮力もあります。この大きなボリュームによる水押しにカギがあるような気がしました。一方のドンキーは虫パターン的なソフトなペタンという着水音が特徴なので、水押しによるアピール度ではどうしても分が悪い気がしました。特に今回は全体に濁り気味でしたし、琵琶湖のバスは平均してデカイし・・・、と負け惜しみ的な言い訳をいろいろ考え中です。まあ、まだしっかり使い込んだわけではありませんが・・・。フロッグシーズンはとっくに始まっているので、早く発売してもらいたいところです。

圧巻のサイズ


 5月2日、レイク・ハバスでワールドレコードクラスのレッドイアー(シェルクラッカー)が釣れたというニュースを目にしました。写真を見て、その圧巻のサイズにビックリです。ヒットルアーは7インチパワーワームのテキサスリグだったそうです。
P1020739  レッドイアーとは別名シェルクラッカーとも呼ばれ、ブルーギルなどと同じサンフィッシュ系です。エラブタの青いところに赤い縁があるのが特徴だそうです。これまでの公式のワールドレコードは1998年にサウスキャロライナ州でキャッチされた5ポンド7オンスだったそうですが、この魚は5ポンド8オンスあったそうです。ちなみにIGFAのルールでは、栗田氏のバスもタイ記録として認定されたように、25ポンド以下の魚の場合は2オンス以上重くなければいけないので、タイ記録と処理されるみたいです。
 この写真を見て思い出したんですが、ボクもレイク・ハバスでこのレッドイアーを釣ったことがありました。http://granbass-blog.teckellure.com/2009/03/post_59cd_1.html”>当時のブログではブルーギルと書いていますが、間違いなくレッドイアーですね。あのサイズでもビックリでしたが、5ポンドにまで育つんですね。
http://www.fieldandstream.com/photos/gallery/fishing/2011/05/world-record-sunfish-redear-lake-havasu-arizona

Sun1

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こんなマツラバもあり?


 ここ最近の2週間、ボクのブログの検索キーワードのランキングは”マツラバ”がダントツの1位です。世間でのマツラバの注目度の高さがよく分かります。ただ、”スイムジグ”は圏外です。つまり、マツラバをスイムジグ(スイミングジグではない)という新しいカテゴリーの釣りとは認識できていない証拠ですね。
 マツラバ人気に便乗して、今日はマツラバが登場です。スイムジグの使い方をいろいろ動画を含めて紹介していますが、多くのアメリカのプロが、「スピナーベイトのように使えばいい」と解説しているので、それならば、よりスピナーベイトっぽく使ってやろうということで、ワームのトレーラーの代わりにツインブレードを付けてみてはどうでしょうか? これなら、少々濁ったエリアでもフラッシングとブレードの接触音でアピールしそうです。
P1020757  松下君にもらったヘッドにシャッドっぽいゼブラ模様のスカートを巻いてみました。巻き方はマツラバ同様に”ウォーイーグル巻き”です。ティンセルも巻いてみました。さらに赤いエラのイメージで、赤いモールもアクセントで巻いてみました。
 スキッピングするには向いてなさそうですが、普通に巻いて使うなら、バジング風に使うのも面白そうです。今度試してみます。