日別アーカイブ: 2011年5月23日

スイムジグと巻きラバの違い その1


 アメリカでスイムジグが流行る以前から琵琶湖ではフットボールヘッドのラバージグにシャッドテールワームを組み合わせた”巻きラバ(スコーン)”スタイルの釣りが独自に進化・発展してきました。広大なフラットのウィードエリアを探るには巻きラバは理にかなった釣り方でした。フットボールヘッドは重心がラインアイ近くにあるので、ヘッドが浮き上がりにくく、スローに引いてもトレーラーは水平なスイム姿勢をキープしやすくて、ウィードをかすめるように一定層をキープしやすい(レンジコントロールがしやすい)からです。
 ところが、この巻きラバスタイルの釣りは、アメリカではほとんど流行っていません(最近、フレッド・ラームバニスがやっています)。理由は簡単。アメリカには琵琶湖(南湖)のような釣り場が少ないからです。フロリダに行けば、広大なフラットレイクはいくらでもありますが、水深が違います。水深のあるフラットエリアでも南湖のようにウィードが豊富な釣り場はあまり見かけません。
 巻きラバの定番のトレーラー、シャッドテールワームもまた、日本で独自に進化・発展してきました。つまり、ジグトレーラーにシャッドテールを使うという発想自体が、アメリカにはほとんどなかったのです。最近になってアメリカでもようやくシャッドテールワーム(アメリカではシャッドテールワームという呼び方はしません)が続々とリリースされています。