月別アーカイブ: 2008年12月

カエル? 魚?


Color_649p  アメリカではすっかり定着したバズフロッグ系のワームですが、日本では「流行るかも流行るかも」といわれながら、鳴かず飛ばずで2年ほど経ってしまいました。この釣りの面白さと有効性を知ってしまった人は、そのエキサイティングなゲームの虜になってしまいますが、まだまだ日本では使ったことがない人がほとんどのようです。日本のメーカーもこのジャンルにはなかなか手を出そうとしません。様子見なのか、シーズンが短いこの釣りでは、売り上げが期待できないからなんでしょうか?
 ところで、この釣りに多くの人が持つ疑問があります。そもそもバスって、カエルを頻繁に捕食しているんでしょうか? また、バズフロッグをカエルと認識してバイトしてきているんでしょうか? ボクはいずれもNoと答えます。この釣りの発祥はフロリダ地方のロコテクニックでギャンブラー社のフラッピングシャッドのテールを半分カットしてノーシンカーまたは軽いフロリダシンカーを使って表層をバジングする釣りでした。その後、より遠く飛ばせて、よりアピール度の高いリアクション・イノベーションズのトリキシーシャッド(シングルテール)が登場しました。ところが、シングルテールでは抵抗が小さい分、リトリーブスピードが速くないと浮き上がりが悪く、水面に波気があると非常に扱いにくくなります。そこで登場したのがズームのホニートード、そしてスタンレー(当時はリアクションルアー)のリビットでした。テール(レッグ)は2本の方が浮き上がりがいいのは、シングルバズとツインバズの原理と同じです。当然、2本のレッグはシャッドよりもカエルの方がイミテーションしやすく、いつの間にかバズフロッグと呼ばれるようになったというわけです。トリキシーシャークは2本足でもシャッド系ですが・・・。
 今回紹介するクリーム・ルアーのフィッシュフロッグは、いわゆるバズフロッグ系ですが、イミテーションは魚なのが面白いです。フラットなリビット系なので、ブルーギル等のフラットな魚が横向きになったイメージで、2トーンカラーも上下とはせず、左右を半分にバックとベリー部に分けています。サイズは4インチで、1パック5本入りで4.98ドルということです。
http://www.cremelure.com/store/Store_Product_Detail.cfm?Product_ID=152

ラパラグループの注目ブランド


Rapalatriggerx_flapdad_370_rap  ラパラグループから注目のソフトベイトメーカーが立ち上がりました。その名はトリガーXといいます。ラパラグループにはストームやブルーフォックス、ターミネーターといったブランドがありますが、これまでソフトベイト部門にはそれほど力を入れている感じではありませんでした。従来のどこかのメーカーを買収して傘下に置くスタイルではなく、新たなブランドを立ち上げたということは、それだけ本気ということなんでしょうか?
 この トリガーXですが、特徴はPVCマテリアルではなく、生分解のマテリアルを採用している点です。そして、ウルトラバイト・フォーミュラというバスの活性を上げる効果のあるフォーミュラを使っているそうで、ライバルのピュアフィッシンググループのバークレーのガルプに対抗しているようです。
 バス用以外にウォールアイ用、ソルトウォーター用があり、様々なタイプのワームが発売となるようです。写真はバス用のビッグバグで、4インチサイズのクリーチャー系です。1パック4本入りで、どうも値段は高そうな感じですが、不景気のアメリカで果たしてヒットするでしょうか?

ラッキークラフトのニュースピナーベイト


Redemption  今年のフィッシングショーの頃に紹介したので、すっかり忘れてしまった人がほとんどでしょうが、レデンプション・スピナーベイトがついに発売されるようです。当初はラッキークラフトとは別ブランドで出るなんていう噂もありましたが、どうやらラッキークラフトから出ることで落ち着くようです。
 レデンプション・スピナーベイトはスキート・リースがラッキークラフトと共同でデザインしたものらしく、今年のICASTショーでも大きく紹介されていたようです。スキート自身は2007年からスピナーベイトのスポンサーをずっと失ったままで、テレビでもほとんどスピナーベイトを投げている姿を見ませんでしたが、2009年はこのレデンプションを大きくプロモーションするんでしょうね。ただし、他のラッキークラフトのプロスタッフの多くはすでにスピナーベイトメーカーとの契約をしているので、レデンプションがどれくらいヒットするかはスキートの力に掛かっていることになります。2009年のクラシック(レッドリバー)で、レデンプションがウィニングルアーにでもなったら、凄いことになるでしょうが・・・。
 ところで、このレデンプションは、タングステンのウェイトが内蔵されたハードプラスチックのヘッドが特徴で、中にはラトルも入っているようです。カラーもラッキークラフトのお馴染みのカラー名であるゴーストミノーやアメリカンシャッド等を採用していて、まさにラッキークラフトらしい作りになっています。

そんな甘くない


Logo  名前に日本語を取り入れているメーカーやブランドって、けっこう多いです。例えば、ツナミ・ルアーオクマ(大熊)、キナミ(気波)、マツオ(松尾?)などなどです。なかにはカマカゼー(神風?)のようにスペルが間違っているものもあって笑えます。
 アメリカでは日本語や漢字がオシャレだからという理由以外に、なんとなくフロム・ジャパンの印象を持たせて、商品にハイクオリティーのイメージを持たせようという狙いもあるようです。カブキ・ベイツやキレイ・ルアー、イチバン・ルアー、バンザイ・ワームなんてのも過去にはありましたが、みんな消えてしまいました。
Crank2  そんな数年後には消えてなくなっていそうな新しいメーカーがアズマです。今年のICASTで登場し、2009年1月に始動するフロリダのメーカーですが、商品ラインナップは日本のワゴン売りでよく見かけるようなレベルのB級(C級?)中国(台湾?)製のルアーたちです。これを15ドル前後で売ろうとするんですから、ここのオーナーはかなり時代遅れというか、無謀というか・・・。ウォールマートやバスプロショップの3-5ドルのルアーの方がよっぽどクオリティーが高いです。もちろん、ルアーは見た目じゃありませんが、コピーもんばかりのあり物の金型を流用しているのは明らかなだけに、まあ、来年中にこのサイトも消滅しているかもしれませんね。

円高の今がチャンス


 13年ぶりという、とんでもない円高のせいで、世の中不況ムードでいっぱいですね。テレビをつけると暗いニュースばかりですが、せっかくの円高のメリットを享受しない手はありません。アメリカやメキシコにバスフィッシング旅行するなら今がチャンスです。ガソリン代も下がって、航空運賃に付加される燃油サーチャージもどんどん下がっています。アングラーズインはすでに500ドルのディスカウントも実施しており、かつてない最安値で旅行することが可能です。
 とはいえ今のご時世、旅行どころではない、という人もいるでしょう。そんな方は海外通販に挑戦してみてはいかがでしょうか? 13年前と違い、今はネットも普及して、オンラインショッピングなんて、気軽に簡単にできます。海外通販すると、送料が高いというイメージを持っている人がいますが、それほど高くはありません。例えば、アメリカに旅行して現地で買い物をすると現地の消費税が別途かかりますが、海外からのネット通販の場合、現地の消費税が掛からないので、結果的にそれほど大きく変わらないものです。特にクリスマスシーズンの今はどこもセールをしていてお得です。ボクが知っている(利用したことがないものもありますが・・・)、ネット通販サイトを下記に紹介します。
バスプロショップ
品揃えは抜群。価格も安め。バスプロショップオリジナルの商品も豊富。ややレスポンスが悪いような・・・。在庫切れも多いのが難点。
キャベラス
ルアー関係の品揃えは物足りないが、アウトドア全般で豊富なアイテムあり。
ランド・ビッグ・フィッシュ
ルアー関係なら、品揃えナンバー1。メーカー別の商品アイテム検索もできて便利。ズームに関してはオリジナルカラーも豊富。値段も安く、新製品の入荷も早い。
タックルウェアハウス
お高めの商品を豊富に揃えたプロ御用達のオンラインショップ。ルアーのカラーも一つ一つ詳しく表示されて便利。
タックル・エクスパーツ
同じくプロ御用達のオンラインショップ。品揃えはタックルウェアハウスに劣る。
エリートバス
かなり絞られた商品アイテムですが、ルアーのリペイントものが魅力。
ネットクラフト
ルアーメイキングやロッドビルディング等のパーツが豊富。
バスタックル・ディポ
プロ御用達のオンラインショップで、スイムベイトの品揃えに特に力を入れている。
アウトドアプロショップ
最近気になるショップ。スイムベイトの品揃えが豊富。

ズームを意識してます


 ネットベイト社はホームページの更新は完全に怠ってますが、新製品の発売には熱心ですね。ただ、今さらオーソドックスなタイプのワームまで出して、正直、ネットベイトで出す必要があるのか疑問です。目指しているのはズームなんでしょうね。
Netbigbopper  ビッグ・ボッパーは6インチサイズのウルトラバイブスピードワームのテールを少しカーリーテールっぽく、よりスローな動きでもテールを動きやすくアレンジしたようなワームです。サイズは6インチで、ちょうどウルトラバイブスピードワームとウルトラバイブ・マグナム・スピードワームの中間サイズを狙ったんでしょうか? 1パック15本入りで3.69ドルだそうです。
Netcunker  日本ではチャンクって、なかなか定着しませんが、アメリカではなくてはならないジグトレーラーです。そこでネットベイトもパカ系に固執せず、柔軟にチャンクを出してきました。チャンカー・マンカーは2.5インチサイズのオーソドックスなフロッグタイプで、5本入り2.49ドルだそうです。
Netsuprtwtch  また、アメリカでは定番中の定番、スーパーフルークタイプも登場しています。スーパートゥイッチという名でサイズは5インチ、10本入り4.19ドルということです。スーパーフルークにそっくりなコピー商品は多くのメーカーから発売されていますが、何年経ってもオリジナルを超えるものは出てきませんね。それでもネットベイトがわざわざ出してくるということは、それだけ羨ましいほどズームが売れているということなんでしょうね。

LFTからニューカマーが続々


 レイクフォーク・タックルは社名がレイクフォーク・トロフィー・ルアーズに変更され、ロゴもパッケージも一新され、ウェブもリニューアルされました。なかなか更新されなかった新製品もすべてアップされています。最近はウォールマートでもジャバロンもどきが大量に売られ、勢いを感じます。
Hyper20freak1  5月のFLWツアー、ビーバーレイク戦でプロトワームがウィニングルアーにもなったハイパーフリークは5インチサイズで6本入り4.99ドル、4インチサイズのベイビーハイパーフリークは10本入りで4.99ドルとなっています。大きなパドルテールが高速でフォール中に発生するイレギュラーなバタバタアクションがセールスポイントで、これは流行る可能性が高いですね。
Hyper20worm2  スピードワームにジャバラ構造を取り入れたハイパーワームも面白そうです。ジャバラのボディーに対してテールが横向きになっているのがボクとしては意外で、どんなアクションになるのか興味深いです。4インチサイズが12本入りで、5インチサイズが10本入りでそれぞれ4.99ドルとなっています。
4_finesse20hyper20worm  4.5インチサイズのハイパーフィネスワームはピンテールのストレート系で、やはりジャバラ構造が特徴です。15本入りで4.99ドルとなっています。これはドロップショットからシェイキーヘッド等で流行りそうです。
 

BPSのビッグスプーン


1531800_i633130  久しぶりにスプーンについて書いたら、知らないうちにバスプロショップからもビッグスプーンが販売されていました。やっぱりアメリカでは密かに流行っているんでしょうか?
 ナイトロフラッシュ・キャスティングスプーンは、ブラス製の5インチサイズでウェイトは特に表示されていません。今までの他のメーカーのスプーンよりも、リアルなカラーリングが施されているのが特徴です。価格は5.99ドルだそうです。

トリプルトラウトを超えるか!? その2


Kicker_trout_8_so_cal_rainbow_dark_  ハード系ビッグベイトをリリースするTYルアー・カスタムベイツはタイラー・リームが発砲ウレタンでハンドメイドで作っている新しいメーカーです。本場西海岸ではJSJベイトの方が話題が先行していますが、個人的にはTYルアーの民芸品のようなファンシーでアートな作風に好感が持てます。
Kicker_sunfish_male_bluegill_367x_2  流行のリップレス・ジョイント系のキッカーシリーズのほか、ランカーパンカーで注目のビッグペンシルなども作っています。キッカーシリーズは6インチサイズのキッカートラウトが30ドル、8インチサイズのキッカートラウトが35ドル、ギル系のキッカー・サンフィッシュは5インチで30ドル、シャッド系のキッカーシャッドは5インチで25ドルと、かなり良心的な値段設定となっています。

ジャイアント・バジェット?


Basstarphoto2  一見するとバジェットに見えますが、リップがないのでまったく違うルアーです。これは南カリフォルニアの新しいメーカー、バスター・ベイトからリリースされたプロップランナーです。
 このメーカーはアナハイムのアングラーズマリンに勤めるジョー・ユーリビーJr.のお父さんが始めたメーカーなんだそうです。ジョーとは先日のファルコンレイクでも出会いましたが、そんなことはまったく言ってなかったので、まったく知りませんでした。
 このプロップランナーですが、写真では分かりづらいですが、サイズが6インチもあって、かなり巨大です。ビッグベイトもランカーパンカーの登場以来、トップウォータールアーも巨大化する傾向にありますが、正直、あまりボクの物欲はそそられません。プラスチックルアーでありながら、35ドルというかなり強気な値段設定をしています。
http://www.basstarbaits.com/index.htm