もう一つのDQネタ その1


 空き巣が家に忍び込み、部屋を物色したものの、盗むものがなくそのまま立ち去った場合、FLWの裁定なら、この空き巣は無罪となるようです。
Gregpugh  ちょうどボクがアメリカにいる最中、アメリカではFLWの裁定について話題となる出来事がありました。事の発端は4月24-27日に行われたFLWツアー第3戦、レイクノーマン戦でした。 スニッカーズプロのグレッグ・プーはこの試合、予選2日間を9位で通過し、最終4位でフィニッシュしたのですが、2日目にオフリミットエリア内で釣りをしていた(?)のが5-6艇のバスボートによって目撃されたのでした。このオフリミットエリアとは、FLWによって目印がされており、ウェイインされたバスをリリースするエリアとなっていました。通常、オフリミットエリア内で釣りをしたアングラーはDQとなり、その日のウェイトはゼロとなります。仮にボートはオフリミットエリア外でもキャストしたルアーがオフリミットエリア内に入った場合でもDQとなるのがFLWのルールです。

 当然、グレッグ・プーはプロテスト(抗議)を受けたのですが、ポリグラフ(ウソ発見器)テストをパスし、DQにはなりませんでした。そして、その後のグレッグのコメントが物議を呼びました。グレッグは間違ってオフリミットエリアに入ったことは認めたものの、手にはロッドを持った状態でベッドフィッシュを探していたのですが、入れ替えが可能なバスを発見することができず、1度もキャストをすることはなかったというのです。もし、ベッドフィッシュを発見していたら、キャストしていただろうし、DQになっただろうともコメントしたのでした。
 これについて多くの他のFLWツアープロがBASSFANにコメントを寄せているのですが、多くの選手が反論的な意見となっています。特に予選ラウンドを11位でトップ10カットを逃したアンディー・モーガン(現在ポイントランキング1位)にとっては他人事ではありません。辛口なデビッド・ダッドリーは「ショットガンを持って猟犬を連れて森を歩いていたが、獲物に出会えず、最後まで引き金を引かなかった場合、ハンティングをしていたとは言わないのか」とコメントしています。果たして、グレッグ・プーはオフリミットエリア内で”釣り”をしたのか、していないのか。なんとも納得がいかない裁定です。
 そもそもグレッグ・プーがDQとならなかった背景には、彼がスニッカーズのプロだからという見方もあります。FLWの大手スポンサーのチームメンバーでなかったら、DQとなっていた可能性が高いと思います。ちなみにグレッグ・プーは現在ポイントランキングで7位に付けています。

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