月別アーカイブ: 2006年11月

熱収縮チューブでズレ防止


 アメリカではフリッピング(特にヘビーウェイトパンチング)にはストレートフックの良さが見直されてきています。近距離で真上に方向にフッキングをするフリッピングでは、オフセットフックではすっぽ抜けが多発するからです。1匹キャッチできるかどうかで大金を手にできるかどうかが掛かっているアメリカのトーナメントでは、すっぽ抜けは精神的なダメージが大きいばかりか、巨大なシンカーが近距離から吹っ飛んでくるのでたいへん危険です。
Slice1  ところがストレートフックも万能ではありません。特にやっかいなのがワームのズレです。ストレートフックにはワームのズレを防止するスライスがついています。スライスは大きいほどズレにくいのですが、大きくすればシャンクの強度が弱くなります。そこで、熱収縮チューブを使って、フックに自作のスライスを装着すると、ワームのズレがほとんど皆無となります。装着方法は簡単で、熱収縮チューブを写真のように片方だけ斜めにカットして、フックを通してスライスの上でライター等で軽くあぶってやるだけです。
Slice2  同じ要領でオフセットにスライスを装着することもできます。タックルショップに行けば、ワームズレ防止のゴム製ストッパーが売られていますが、熱収縮チューブのスライスの方が断然優れています。ストッパーを装着したフックはワームを付け替えるたびにラインをカットして、ラインアイ方向からワームを刺さないといけませんが、スライスなら普通にフックポイントからワームを刺してフックをセットすることができます。しかもワームのズレ防止力はスライスの方が上です。

スペインの釣り雑誌


Photo_10  スペイン旅行中、スペインの4大釣り雑誌を購入しました。スペインはヨーロッパでも特にバスフィッシングが盛んなところで、雑誌の表紙をバスが飾ることもしばしばあります。久しぶりに購入したら、さらにバスの記事が増えたような気がしました。また、バス関係の広告も多くなっていました。ちょうど、毎年行われるユーロカップの記事なんかも出ていて、チームアメリカの面々の写真も出ていました。それにしてもバスボートが増えています。地元のトーナメンターのトーナメントシャツは、なぜかエバーグリーンのロゴがあちこちで見られ、人気ブランドのようです。

来シーズンが楽しみなアイテム


 今シーズン、ついに琵琶湖では1オンス以上のヘビーウェイトフリッピングが大流行しました。以前から秘かに使っている人はいたようですが、今シーズンは一気に広まったような気がします。来シーズンはさらに人気が出るのではないでしょうか?
Imgp0776  ただ、秘かに限られた人だけが濃いグラスの中にワームを打ち込むことができた頃は、確かに有効なメソッドだったかもしれませんが、次から次へと同じスポットにワームが打ち込まれては、バスも安心してカバーの中に潜んでいられません。もちろん、バスもスレて今までのようには簡単には食ってくれなくなると思います。そこで来季、楽しみなアイテムがマット仕上げのカラーウェイトとザビエル君です。
Imgp1498 今までバスプロショップのピカピカ光るシンカーを使っていたのですが、小さなワームの先端に1.5オンスの光るシンカーというのは、ボク自身どうしても違和感がありました。実際、シンカーが光るとバスの食いが悪いと感じることがあります。最近、発売されたガイアのカラーシンカーはマット仕上げでワームとの一体感がはかれます。このシンカーは中通しの穴の径が大きく、バスプロショップモデルと同様にペグが通りますし、チューブが通っているのでラインブレイクも心配もありません。
Imgp0780  ザビエル君はガラスビーズを通すのと同じ要領でシンカーとフックの間に通すと簡単にラバージグ風に使える便利アイテムです。今まで単体のワームばかりが打ち込まれたところに、ラバー付きのワームが現れたら、先行者に打たれてスレてしまったバスも食ってくるかもしれません。

 最近、某メーカーが1.5オンスのラバージグを発売する広告を見ました。狙いは同じコンセプトなんでしょうが、形(写真)を見れば、実際にほとんどテストせずに発売するのは明らかです。もし、実釣テストをしたと言うなら、「釣りのセンスがない」としか言えません。ヘビーウェイトでしか打ち抜けないようなカバーはピックアップ時のすり抜けが悪いとまともに釣りになりません。根掛かりが多かったり、フッキングが悪いと、非常に危険な釣りとなります。安易なもの作りは止めていただきたいものです。

カエル戦争の新たな刺客


Xplodin_toad_watermelon_red ソフトベイトによるバズフロッグが大流行ですが、キッカーフィッシュベイト社からエックスプローディン・トードが発売されました。リビットタイプのテール(レッグ?)ですが、最大の特徴は両足が曲がっていて、お互いのアクションを干渉しないようになっている点です。また、トレーラーフックをセットしてもテールのアクションを邪魔しないということです。足が伸びて縮もうとする力が発生するので、複雑なアクションも生み出せそうです。全長3.5インチで使いやすいサイズで、5本入り3.25ドルとなっています。いろいろなフロッグが発売されるのを見ては、今から来年のシーズンインが待ち遠しいです。

http://www.kickerfishbait.com/

懐かしいバンジョーミノー風


Banjo 俺達。印のパイルドライバーフックですが、根掛かりなどしてフックポイントが曲がったりして使えなくなっても、そのまま捨ててはいけません。スクリュー部分は再利用方法がいろいろあります。
 バンジョーミノーって覚えていますか? 以前、通販番組で紹介されたヤツです。これと同じ原理でシャッド系、スティック系、シャッドテール系ワームを使うと、なかなか面白い釣りができます。最近のオススメはスティールベイトです。要はワームの頭部にスクリューを埋め込み、ガード付きワッキー用フックを使ってトレーラーフックを装着するのと同じ要領で、トレーラーキーパーのゴムを使ってスクリューのリングをフックに止めます。このとき、少し緩めにしてスクリューのリング部が自由に動くぐらいにしておくのがコツです。
 オフセットリグと違い、ワーム全体が大きくしなるのでアクションはよくなり、チョン掛けにして使うのと違い、ワームのヘッド部が自由に左右に振ることで、ワーム全体の動きが増幅されます。しかも、バスを釣ってもワームはそう簡単に切れて飛んでいきません。フッキング率も非常にいいです。

 ところで、バンジョーミノーをご存じでない人は下記サイトをご覧ください。動画も楽しめますよ。

https://www.asseenontvnetwork.com/vcc/tristar/banjominnow/index/133257/

お金があれば何でもあり


 マンズとの契約延長ができなかったルーク・クラウセンが来季はバークレーのプロスタッフに名を連ねそう、という話を聞きました。最近のバークレーのプロモーションはすさまじいですね。次から次へと有名アングラーをプロスタッフに迎え、気が付けばそうそうたるメンバーになっています。中には全然バークレーのイメージじゃないプロもいます。テレビや雑誌広告も積極的で、かなりのマネーが動いていると思います。あのイケメンで売っているスキート・リースまで素っ裸にさせてしまうから、次はどんなスゴイことが待っているんでしょうか? ただ、バークレーぐらいお金があるメーカーは、勝ち組ばかりにお金を使わずに、トーナメントの賞金だけでは赤字で食っていけない選手たちをもっとサポートしてほしいなあ、と思います。

 バークレーのプロスタッフの顔ぶれは下記サイトを参照ください。

http://www.berkley-fishing.com/pros.php

ハドルストンのハード版?


Wagtail  リアル系スイムベイトの最高峰、ハドルストンスイムベイトをそのままハード版にしたようなワグテールがABTルアー社から発売されました。全長5.5インチ(約14cm)、1.5オンスと使いやすそうなサイズです。価格は21.99ドルです。1秒間に約1フィートの割合で沈むそうで、カウントダウンしてディープレンジを探ることも可能だと思います。アメリカも次か次へと新製品が出てきますね。
http://www.abtlures.com/

まだ生きていたのか?


Colorclector  先日、デイブ・グリービーの話をブログで紹介して、カラーセレクターの話が出ました。懐かしいと思った人、昔騙された人などいると思います。過去の遺物だとばかり思っていたカラーセレクターが、実はまだ生きていました。
 カラーセレクターはCOLLOR C LECTER と表記します。昔カラーコレクターと呼んだ人もいますが、正しくはセレクター(シーレクター)の意味でしょう。この怪しげな装置は今から20年ぐらい前に登場しました。当時、オクラホマ大学のローレン・ヒル教授が9年の歳月をかけて実験・調査したデータをもとに開発された夢の装置でした。センサーを水に沈めると水質や透明度からルアーのベストカラーを26色の中からチョイスしてくれるというのです。当時は話題となり、大手ルアーメーカーですら、カラーセレクターカラーと称して、26色にマッチするカラーを発売しました。ルアーのカラー選びの装置のはずが、当時、存在しないようなけったいなカラーが26色にあるものですから、メーカー側が装置に合わせてカラーを作るという逆転現象まで起きました。また、そのカラーが見るからに釣れなさそうでした。
 装置の威力はというと、言うまでもありません。こんな装置で釣れたら苦労しません。と言うより、ルアーのカラーすら選べないようでは、釣りをやめた方がいいです。カラーを悩んだりするのも釣りの楽しみの一つですから・・・。
 ところが、カラーセレクターは今なお現役で生きていたのでビックリしました。ディッピングダイで有名なスパイクイット社がリニューアルしたカラーセレクターを販売しているのです。当時は丸いアナログ式で、針が振れて最適なカラーを指し示すものでしたが、今はかっこいいデジタル式になっていました。値段は99.95ドルもしますが、当時はもっと高かったような記憶があります。いったい年間に何台売っているのか、非常に興味深いところです。

http://www.ispikeit.com/

リバーボトムルアーが新作


 けったいなフラスカートワームが有名?なリバーボトムルアー社から新作が2タイプ発売されました。

Rblcrawpad クローパッドは両方のハサミがパドル状になった今までありそうでなかったクロー系ワームです。3インチサイズと小粒ですが、パンチングを意識しているのでしょうか? 中層での誘いで水を撹拌するウチワ効果は2倍というわけです。もちろん、ハサミに切り目を入れて、バジングテールとして使うこともできますね。

Rblgetshad  ゲットシャッドはありきたりのスティックベイトです。5.5インチという大きめのサイズが珍しいでしょうか? 小さめのパドルテールがついていますので、フルーク系というよりもフラッピングシャッド系ですね。こちらもテールに切り目を入れてバジングに使えそうです。

http://www.riverbottomlures.com/

ケンカ売ってます?


Baby_1minus_elitebig   マンズ・ベイツがスゴイことになってます。定番のベイビーワンマイナスがエリートシリーズという名でバージョンアップ?して登場です。要はボディーにスケールパターンを入れて、3Dアイを付けただけの、いわゆる日本風リファインってヤツです。

 「えっ、ラッキークラフトがOEM受けたん?」と勘違いしてしまいました。値段が6.45ドルなので、その可能性はないでしょう。それにしてもすべてのカラーがラッキークラフトのカラーラインナップに瓜二つです。名前まで全く同じです。これでラッキークラフトのパッケージに入って売られていたら、誰が見てもラッキークラフトのルアーです。ルアーのカラーはよくコピーされるものですが、今回の件はちょっと露骨です。アレンジゼロで、かなりえげつない挑発ですね。このケンカ、ラッキークラフトは買うんでしょうか?