月別アーカイブ: 2011年2月

ワールドレコードバス、太平洋を渡る


 いよいよバスマスタークラシックの公式プラクティスが始まり、アメリカはクラシック・モードに突入していますが、2月7日、B.A.S.S.は興味深いニュースを発表しました。
 クラシックと同時開催のアウトドア・エキスポのヤマハ&スキーターブースで、栗田学氏がキャッチしたワールドレコードタイ記録のバスの剥製が展示されるそうです。実は栗田氏がオークションにかけた剥製はヤマハが競り落としたそうで、所有権はすでにヤマハにあるようです。
 ジョージ・ペリーのキャッチしたバスは写真しか残っていませんから、22ポンドオーバーのバスの剥製は、まさに世界最大の本物のバスとなります。バスフィッシャーマンなら、誰もが一度は拝んでみたいはずです。それだけに今回のアウトド・エキスポの目玉になるのは間違いありません。エキスポ終了後には、剥製がどこに展示されるかは決まっていないそうですが、全米のイベントやボートショーとともに旅することでしょう。もう、日本で見る機会はないでしょうね。
 一方、栗田氏もヤマハ&スキーターのプロスタッフとして契約をしたようで、このアウトドア・エキスポにも招かれているそうで、期間中はヤマハ&スキーターのブースでサイン&記念撮影に応じるそうです。
 アメリカではレイク・ビワがさらに有名になることでしょうが、皮肉にも琵琶湖は電気ショッカーボートを使用した新たな駆除の計画が進められているそうです。なんとも、悲しい現実です。

注目のフリップ&パンチベイト


Mcmillan  先日、レイク・オキチョビーで開催されたFLWツアー(オープン)で、4日間のトータルウェイト、106ポンド10オンスをキャッチして優勝したブランドン・マクミランが使用していたマネーベイトが、ブルーザーベイツのイントルーダーです。
Intruderblackblueflake  ビーバータイプの扁平なボディーに2本の細身のクロー、そして左右に3本ずつの薄いレッグが特徴です。パンチングはすり抜けが大事なので、複雑なパーツは邪魔になる場合が多いですが、このレッグは薄いのでそれほど邪魔にはならないようです。もちろん、着底時やマット下で止めた際に、パンチスカート同様にレッグがユラユラしてアピールしてくれそうです。
 サイズは4.25インチで1パック8本入りで4.59ドルだそうです。

C級? とれともA級?


Deathshimmer2  スピナーベイトのアッパーアームって、長いほどワイヤのたわみ効果で同じブレードを付けた場合、バイブレーションが大きくなるものです。といっても、アッパーアームが長ければ長いほどいいわけでもありません。ヘッドの大きさやヘッド、ラインアイ、リアブレードの3点の距離によるバランスが大事です。もちろん、ワイヤーの径も影響します。
 日本ではむしナベ・スピナーベイトがアッパーアームを大きくヘアピンカーブ状にクランクさせるアイデアで有名ですが、今回紹介するデス・シマー・スピナーベイトも同じようなコンセプトです。
Deathshimmer  写真を見れば一目瞭然ですが、アッパーアームがグニャグニャに波打ってます。それもスピナーベイトの進行方向に対して波打つのではなく、水流抵抗を大きく受ける方向に曲がっています。この特殊なアーム形状のおかげで、バイブレーションが増し、シマー(Shimmer)効果といってユラユラとふらつく効果もあるそうです。
 正直、ウィードやゴミをアッパーアームが拾ってしまいそうで、C級のスピナーベイトって感じがプンプンしますが、開発者は本気なのかパテントまで申請しているようです。とにかく、ありきたりのヘッドにありきたりのスカート、ブレードを組み合わせただけの特徴がないスピナーベイトが世の中溢れていますが、こういうチャレンジ精神は大好きです。

リック・クランの動きが気になる


 先日、http://granbass-blog.teckellure.com/2011/01/post_aa24.html”>リック・クランが今季からロッド&リールをライト&マクギルと契約したニュースをお伝えしましたが、今度はライト&マクギルと同じグループ会社のトローカーフックとの契約を結んだようです。
Newrc  どうやら、バスプロショップとの契約は解消されたみたいで、そうなると個人的にはラッキークラフトがバスプロショップオリジナルで作っていたRCクランクシリーズが、今後どうなるのか気になります。最近、すごく釣れそうなニューカラーを数色リリースしたばかりですが、契約が終われば、彼の顔写真入りのパッケージでRCクランクをバスプロショップが販売することはできなくなるはずです。開発段階での契約内容によっては、RCクランクそのものが廃盤にもなりかねません。たぶん、http://granbass-blog.teckellure.com/2010/01/cbbds_5a4e.html”>マーティー・ストーンの件と同様に名前を変えて販売されることになるんだと思いますが・・・。
180309_189570781063447_100000315784  実はバスマスターマガジンの最新号では、ラッキーストライクから新しいRCクランクが発売されるという広告が出て話題になっています。リック・クラン自身のフェイスブックでも、昨日、彼自身がこんな意味深な書き込みをして、写真を貼り付けています。写真を見る限りは、ラッキーストライクのニューRCクランクもラッキークラフトのRCクランクにそっくりです。
Something new is on the way…and you won’t believe how affordable it’s going to be. I’ll let you know all about it soon.
 最近はスクエアビルクランク戦争が勃発中で、先日のフィッシングショーではジャッカルからもRCクランクにそっくりなクランクが発表されていました。それだけ、RCクランクが優秀だった証しみたいなものですが・・・。

セビルをピュアが買収


 アメリカって、メーカーの買収話が盛んですが、今度はピュアフィッシングがセビル・ルアーを買収したみたいです。意外って感じですが、ピュアとしてはハードベイトに今後力を入れていくということでしょうか? セビルのプロスタッフたちはどうなるんでしょうかねぇ。日本では、今後はピュアフィッシングジャパンがセビルを販売するんでしょうか?

http://sports.espn.go.com/outdoors/bassmaster/news/story?page=News_PureFishing_Sebile

レインズの挑戦


Untitled  アメリカでレインズとしてアメリカマーケット進出に挑んでいるレインが、アメリカのHP内のブログで次々と新戦略を打ち出しています。
 アイマ繋がりのマイケル・マーフィーに続いて、http://granbass-blog.teckellure.com/2011/01/post_e1d9.html”>先日も紹介したビル・ローウェンがプロスタッフに加わったようです。他にはオット・デフォーやクリフ・クロチェットとも契約をしたようで、計3人のエリートプロを抱えることになります。
 また、西海岸のローカル・セミプロトーナメント団体のフューチャープロにもスポンサーをすると発表しました。
 トゥルータングステンがなくなった今、タングステンマーケットでのシェア拡大を狙うには好機といえるかもしれませんが、今の円高でどれだけアメリカの他のメーカーと張り合えるのか、興味深いところです。

タロンの実物


P1010796  フィッシングショー大阪の岡田商事ブース内では、ミンコタのタロンの実物が展示され、デモンストレーションしていました。実物を見るのは初めてですが、You Tube等で何度も動く映像を見ているので、これといった発見というか驚きはありませんでした。
 スタッフの方の説明もすでに耳にしている内容ばかりで、具体的に使った感想等、パワーポールとの違いを聞くことはできませんでした。実際に国内ではまだ販売実績(岡田商事経由)はないそうで、やはり使ってみないと分からないというのが本音のようです。
 ただ、値段はアメリカの販売価格と比べても良心的ですし、アルミボートでも簡単に取り付けられそうなので、今年は流行りそうですね。

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字幕普及化を広めましょう


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 フィッシングショーでこんなチラシを見かけました(写真は呉さんの背中)。なるほど、今まで考えたこともありませんでしたが、聴覚障害者の方って、けっこうおられるんですね。DVDに字幕を入れるのって、そんなに難しい作業(面倒ではあるでしょうが・・・)でもないと思うので、一枚でも多くのDVDに字幕が付くといいですね。DVDだけじゃなくて、ウェブの配信動画にも字幕をドンドン入れましょう。

 釣り人の中には、バスに対して愛情がないというか、けっこう言葉使いが乱暴な人がいますが、そういうのも字幕で改めてみると、格好悪いものです。「コイツ、ぜんぜん口使いよらんなぁ」とか、釣ったバスに対して「ゲロ痩せ」や「ガリクソン」なんて、字幕で見たら、けっこう引くでしょう。字幕化の影響で、バスへの言葉使いが丁寧になると嬉しいなあ。
 参考ブログ記事

秘密の暴露 その3


P1010766  前回http://granbass-blog.teckellure.com/2011/02/post_3db6.html”>、”やばい”秘密を暴露しましたが、ボクは昨年、この秘密を知って、さっそくプロワームのリーチを購入して、マネをしようとしました。ところが上手くいかず困ってしまいました。というのも、このリーチは写真のようにかなり薄くて、カットするのが非常に難しいのです。
P1010770  最初はカッターやカミソリでアジのゼイゴを削ぐようにしたんですが、ガタガタになって上手くできません。いろいろ試行錯誤の結果、一番簡単だったのは、フライタイイング用の先が曲がったハサミを使用する方法でした。このハサミは刃も薄くて、リーチの薄いボディでも問題ありません。ハサミの刃をテールに強く押しつけるようにしながらカットするのがコツです。たぶん、鼻毛切り用のハサミでも上手くいくと思います。
P1010767  ボクは実際にどんな風に釣っていたかをこの目で見たわけではないですが、薄いフラットな部分を上にしてドロップショットでリグるのが基本だと思います。マスバリちょん掛けでもウィードレスにしてもどちらでもいいですが、例の彼はマスバリちょん掛けだったようです。ロッドアクションを加えると、フラットなテール部分はゆっくりとした動きで、ピンテール部分はピリピリと細かく早い動きで振動します。そして、両者がくっついてアクションがピタッと止まる。この複数のアクションのコンビネーションが効くのだと思います。興味がある人は、ぜひ試してください。といっても、このワームが売ってないか・・・。

ディーン・ロハスのシャッドテールワーム


 ついにFLWツアー(オープン)、レイク・オキチョビー戦が開幕しました。毎年恒例行事となっているフロリダのオキチョビー戦ですが、この試合から新しいブームがよく生まれます。かつてのパンチングやチャターベイトのブレイクもそうでしたし、2009年、2010年はスキニーディッパー&トリキシーシャークが注目されました。その後、スキニーディッパーが流行し、いわゆる日本スタイル(ノーシンカーでもしっかり泳ぐ)のhttp://granbass-blog.teckellure.com/2010/05/post_73fb.html”>”シャッドテール”ワームの表層スイミング&バジングがブレイクしました。
 2010年早々にはズームからスイミングスーパーフルーク、ギャンブラーからナンナップもどきが発売されましたし、秋にはビッグバイト・ベイツからはディーン・ロハスのシグネーチャーモデルのケイン・サンパー(写真)が発売されました。2011年はさらに多くのメーカーからhttp://granbass-blog.teckellure.com/2010/05/post_8e5c.html”>”シャッドテール”ワームが発売されると予想されます。
P1010772  このケイン・サンパーはサイズや全体のシルエット、テールのデザインはスキニーディッパーにそっくりです。上下左右に大きなスリットが入っているのが特徴で、マテリアルも軟らかめでノーシンカーやテキサスリグではフッキングが良さそうですが、その分ジグヘッドとのセットは収まりが悪そうです。個人的には横向きにセットして、バジングで使ってみたい気がします。価格は1パック7本入りで4.49ドルです。