月別アーカイブ: 2011年1月

スクエアビル戦争に新たな刺客


Squarebilltop

 アメリカでヒートアップ中のスクエアビル・シャローランニングタイプのクランクベイト戦争ですが、2月にはアイマ・ジャパンからも新たな刺客が登場するようです。その名も直球の”スクエアビル”です。ネーミングはかなりややこしいです。
 日本ではほとんど馴染みがありませんが、エリートプロのビル・ローウェンのシグネーチャーモデルで、全長55mm、10gのサーキットボードリップのノンラトルクランクベイトです。いわゆるRCタイプではなく(サイズもRC1.5よりこぶりで、フックサイズも6番)、潜行深度が0-3フィートのかなり浮力が高めのサブサーフェス系(ウルトラシャローランニング)になります。ビル・ローウェンいわく、バルサ製のハンドメイドクランクを強く意識したイメージとなっています。
 アイマ・ジャパンとしては、かなりの力の入れようみたいで、すでに多くのYou Tube動画をアップして、スクエアビルの使い方、他のプラスチック製クランクとの違いを解説しています。
 ビル・ローウェン自身、3度目の出場となるバスマスタークラシックに合わせてリリースされるようで、価格は16.99ドルだそうです。ハンドメイドバルサクランクを買うと思えば安いですが、プラスチッククランクとしては、ちょっと高いかな。
http://imalures.com/2011/01/square-bill/
 

リック・クランが黄色いロッド&リールに


 本格的なシーズンインを前にエリートやFLWツアーのメジャープロの契約話が盛んに飛び交っています。プロとしてメシを食っていくわけですから、多くのスポンサーから次々と声が掛かるのは喜ばしいことなんでしょうが、個人的には複雑な気分です。
 トーナメンターの契約金は上がる一方で、費用対効果が明らかに出ていないケースが多数見られます。その結果、契約は短期で打ち切られ(時には契約金の不払いも)、トーナメンターは新たに希望の金額を払ってくれるスポンサーメーカーを探すわけです。そのメーカーが長年に渡り成功するかどうかは二の次です。契約が打ち切られたら、次の”カモ”を探せばいいわけです。もちろん、成功例もあるわけですが、それは本当にトップの中のトップのネームバリューのある選手ぐらいです。最近でも多くの有名プロを抱えて派手にやっていたあのメーカーが姿を消したみたいです。トーナメンターのバブルはそろそろ崩壊の時期に来ているような気がします。
 ところで、ビックリしたニュースといえば、バスフィッシング界のレジェンド、リック・クランが今季からライト&マクギルと契約を結んだようです。リック・クランと言えば昨年までは自身のシグネーチャーモデルのバスプロショップのオリジナルロッド&リールがありましたが、それが黄色いスキート・リースのシグネーチャーモデルを使うとなると、なんとも違和感があります。
 将来的にはリック・クランのシグネーチャーモデルが発売されることになるでしょう。そうなると、莫大なロイヤリティー収入があったスキートにとっては、これまた心中穏やかではないでしょう。

ゴライアス


P1010742  かつて一世風靡をしたジッパーワーム。もともとはロボワームのハンドポアードのジッパーワームがオリジナルでしたが、多くのガレージメーカーがコピーをし、その後、ジッパーワームはインジェクションワームメーカーとして再出発しました(ロボワームのジッパーワームは今もあります)。
 最近はジッパーワームは日本だけでなく、アメリカでも使っている人をほとんど見かけなくなりました。しかしながら、ジッパーワーム社は今も健在です。最近発売された13.5インチのゴライアスという名のモンスターワームを手に入れました。
P1010732   写真を見れば一目瞭然ですが、とんでもなくバルキーなワームです。大きなジッパー状のヒダが大きく水に絡んで、水押し効果もすごそうです。これで釣れたらデカイのが来そうです。というか、小さいバスならびびってしまうでしょう。今季はこれで1匹釣ってみたいです。ちなみに2本入りで約8ドルでした。

期待できそうなジグトレーラー


P1010728  ネットベイトから期待のジグトレーラーが発売されました。その名はキッキンBチャンクといって、スピードクロー系のツインテールタイプとなっています。全長は3.5インチですが、ボディーは小さめで、全体としてはスモールシルエットとなりそうな感じです。
 ボディーはスイートビーバー系の扁平ボディーで、テール(クロー)は写真のようにスピードクローよりも大きめで肉厚となっています。つまり、軽いウェイトでのフォールではしっかり動きにくいかもしれませんが、その分、水をかき混ぜるパワーは大きいことが予想できます。
P1010730  このトレーラーは、今季いよいよ日本でも流行りそうなスイムジグにぴったりです。ここで言うスイムジグは、このブログでも何度も紹介しているアメリカで大流行の30度アイフックのガード付きジグで、日本発祥のフットボールジグによるスイミングとは違います。
 扁平なボディーのおかげで、浮き上がりもよく、表層(ときにはバジングで)を激しくアピールさせて誘うと面白そうです。もちろん、フットボールジグやアーキーヘッドジグで、ボトムを探るにも良さそうです。

ビッグスプーン時代の到来!?


 アピスTVのストロングパワーベイトの最新映像で、フカシンがビッグスプーンの使い方を布目ダムで実釣解説しています。個人的に興味津々で、このブログで何度も登場するスプーンネタですが、これまで実際に使って釣っている映像はアメリカのものばかりで、日本人の解説はおそらく初で、貴重だと思います。アクションの付け方やアシストフックの位置など非常に参考になります。ボクもたまに行く、あの布目ダムで、いとも簡単に釣っている映像を見ると、どこでも通用しそうな気がして、スプーンの可能性を感じてしまいます。ちなみに、映像の中ではフカシンが使っているスプーンの名前は明かされていませんが、どこのスプーンなんでしょうか? こちらも気になります。

 一方、ダイワは今シーズン、ビッグスプーンを発売するみたいなので、フィッシングショーでは展示されているかもしれません。こちらはUltimate U.S.Aによると宮崎祐輔さんが本場レイクフォークでテストを繰り返しているみたいで、ウッチーも琵琶湖で実際にテストして結果を出しているようです。
 ビッグスプーンが実際に流行るかどうかいえば、疑問ですし、ほとんど経験のない人やメーカーが突然新製品として出しても説得力がないので、今はダイワぐらいしか出せるメーカーもないしょう。ただ、個人的にはこのルアーで釣ってみたいと思わせる魅力を感じるルアーです。広範囲をスピーディーに探り、ビッグフィッシュを捕る、飾り気のない職人技的な渋さを感じます。本場アメリカでスプーンをマスターしたウッチーに今シーズンガイドしてもらうのが楽しみです。

流行るのか!? 釣女(ちょうじょ)


 すでに業界では歓迎ムードいっぱいの釣女(ちょうじょ)なる新語。事の発端は日経トレンディーが発表した2011ヒット予測ランキングで釣女ギアが4位にランクインしたのがきっかけだそうな。山ガールの次は、ってことらしいですが、ガールと呼ばず、あえて女としたところに深い意味があったりして・・・。どうせなら釣り女(つりおんな)の方がしっくりくるのはボクだけでしょうか? どうも”ちょうじょ”と言われてもピンと来ません。
Avidpearl_handle  正直、あくまで個人的な意見ですが、好きで釣りを始めてくれるのは「どうぞご自由に」って感じですが、流行やファッションになったり、業界全体が無理して頑張って女性アングラーを増やそうとするのは、どうも違和感があります。わざとらしく釣り雑誌の表紙に女性を使ったら、売り上げ部数が伸びたとか、女性の釣りブログが人気とか、そんなに世の釣り師は女性を釣りに引き込みたいんでしょうか? 釣りデートにどんな淡い幻想を抱いているんでしょうねえ。
Medium_casting_7_4bcdd2eebd215  ところで、この釣女ブームはアメリカの方が一歩先を行っている感じがします。facebookにもたくさんのフィッシングウーマン(あえてガールとは呼ばない)が登場しますし、アパレルブランドも女性向けのラインナップを揃えていたり、女性専門のブランドまであったりします。セントクロイからはアヴィッド・パールシリーズ(写真上)、キャスタウェイからはレディースシリーズ(写真下)など、最近では有名メーカーが本格的な女性用ロッドを発売したりしています。
 日本でも女性向けのピンクロッドを販売するチャレンジャーなメーカーが出てきたりするかもしれませんね。果たして釣女ギアは年末のヒット商品ベスト30発表で実際にランクインすることができるでしょうか?