月別アーカイブ: 2011年2月

バンディットも参戦


P1010950  昨年から出ると噂のあったバンディットから、その名もずばりの”スクエアビル”がようやく発売になりました。想像していたよりもずいぶんと大きく、サイズ的にはRC2.5と同サイズでした。
 流行りのサイレントではなく、ここはバンディットなりのこだわりなのかワンノッカータイプとなっています。内部構造が見えませんが、コトコト系ではなく、カタカタ系の音がします。リップは流行りを無視した肉厚2.8mmとなっています。まあ、これなら少々ぶつけても割れたり折れたりしにくそうです。
P1010976  さっそく、投げてきましたが、動きはRC2.5ほどではありませんが、思ったよりもキレのあるアクションでした。アクションは大振りでかなりの水押しが予想できます。一番意外だったのは、かなり大きく左右に蛇行する千鳥系のアクションを見せたことです。一見すると、トゥルーチューンが必要かなと思うほど、左右どちらかに偏って泳ぐのですが、その後軌道を修正して、反対方向に同じように偏って泳いだりします。本当にバランスが悪いと片方にしか偏ったりしませんから、これって意図して作ったのか、ただの偶然の当たりなのか・・・。
P1010977  バンディットって、かつてはフットルース(旧型のみ)や100、200といった名作をこれまでに世に送り出してきましたが、ここ数年は鳴かず飛ばずの新製品しか出していません。このスクエアビルは久しぶりの名作となるでしょうか・・・。

ますますハイテク合戦


 今回のバスマスタークラシックで、個人的に気になったのがローランスのレーダーです。B.A.S.S.のウェブサイトのフォトギャラリーを見て、多くの選手のバックデッキに巨大なローランスの何かが取り付けられているのに気が付いた人もいるでしょう。そういうボクも「なんじゃ、あれ?」と思った次第です。よくよく調べると、あれってレーダーだったんですね。
 今回のルイジアナ・デルタは朝に濃霧が発生し、毎朝スタートが遅れ、2日目には2時間45分も遅れてのスタートとなりました。結果的にはこの濃霧が勝敗を大きく分けました。具体的にはスタート地点近くを釣った選手が上位を独占し、片道2時間以上もボートドライブが必要なベニス等の遠いエリアを釣った選手は大きな代償を払うことになりました。
 ただ、面白いのは両者はともに濃霧を予想し、その判断の仕方がカギとなった点です。濃霧が出るのを分かっていても、どうしてもベニスで勝負をしたいと思った選手は、濃霧対策としてレーダーを搭載して試合に臨んだわけです。ローランスのHDSはレーダーにも対応した機能があるそうです。
 このレーダーは波長が極めて短いマイクロ波を発射し、その反射波(エコー)をキャッチすることで、水上の他船などの障害物をとらえ、その位置や距離を教えてくれる仕組みです。大きな船の往航が多いミシシッピーリバー・ルイジアナデルタでは、たとえGPSがあっても、このレーダーがなければ、濃霧で先が全く見えない状態ではバスボートをドライブすることはできなかったはずです。
 とはいえ、流木やブイ、クイや立ち木まで正確に捉えるのか、不安はないんでしょうか? 実際に画面を見たわけではないですが、あの真っ白の中を走るなんて、ほとんど度胸比べのチキンレースみたいです。隣りに乗ったプレスやマーシャルは生きた心地がしなかったでしょうね。
 結果的にはこのレーダーさえなければ、ベニスへ走る選択肢はなかったわけで、策に溺れた感が否めません。

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千鳥アクションって?


 KVDがクラシックでKVD1.5を使って優勝したり、2位のアーロン・マーテンスがやはりKVD1.5を、3位のデレック・レミッツがRC1.5を使っていたりと、世間はすっかりスクエアビル・クランクベイトの話題で盛り上がっています。もう2011年の流行語大賞は、スクエアビルに決まりな感じです。
 You Tube動画でhttp://granbass-blog.teckellure.com/2010/11/kvd_d15a.html”>KVDがKVDクランクベイトについて、さらにhttp://granbass-blog.teckellure.com/2010/12/post_eed3.html”>ジョン・クルーズがファットジョンについて、それぞれが千鳥アクションについて語っていて、日本でも千鳥ブームの再燃を予感させます。といっても、千鳥アクションに相当するピッタリな英語があるわけでもなく、KVDはKick AroundとかErratic、Unstable、Inconsistent という表現を使い、ジョン・クルーズはHuntやDartという表現を使っています。

 千鳥アクションとは、酔っぱらいが真っ直ぐ歩いているつもりで、左右にフラフラとふらついてしまう千鳥足から来ていますが、軌道がズレたと同時にすぐに修正しようとする”ほろ酔い”のジグザグ系と、軌道がズレてもすぐに修正が効かず、ドリフト走行を繰り返す”泥酔酩酊”の暴れ系があります。
 泥酔酩酊の代表と言えば、ウィグルワートが挙げられます。時には宙返りまでかますウィルワートは、まさにナイフ片手に回りの人間を刺しまくる通り魔みたいなアクションで、予測不能の大暴れ千鳥アクションです。
 最近話題になっているスクエアビルの千鳥アクションは、ほろ酔い系です。真っ直ぐ進んでいるはずが、何かに当たったわけでもないのに、パッとワープするかのごとく軌道が瞬時に左右にズレるような動きで、ボクサーが頭を上下左右にクイックに振るウィービングの動作やサッカー選手がフェイントを入れながらドリブルする動作にも似ています。
 KVDクランクの発売で、このスクエアビルの千鳥アクションが注目されるようになっていますが、この千鳥アクションは何もKVDクランクが最初ではありません。バルサクランクなどで、たまに発生する当たりルアーとして認識されてきました。千鳥アクションを狙って作ったプラスチッククランクとしては、ラッキークラフトのRCクランクが最初だと思います。ただし、RCクランク自体は、この千鳥アクションをあえてキャッチコピーに使うことはありませんでした。”違いの分かる”プロ達の間では常識で、発売からこれまでに数多くのマネーベイトとなってきましたが、あえて、そのキモを前面に押し出さないことで、他社の追随を防いできたのかもしれません。

RCクランクとRCスクエアの違い


 RC²を手に入れると、気になるのがラッキークラフトのRCクランクとの違いです。スイムチェックする前に、まずは定番サイズのRC1.5とRC²シリーズ1との形状等の違いを比べてみました。
 パッと見ると、そっくりでも比べてみると、いろいろ違いがあるのが分かりました。数値的にはわずかでも、この違いってアクションにはずいぶん大きく影響するはずです。
 RC²シリーズ1はRC1.5を扁平にして、一回り大きくファットにしたような感じになっています。体積が大きくなっているはずですが、フックやリング等を外したボディーだけの重さは0.3gしか変わりません。つまり、RC²シリーズ1の方がハイフロートであることが予想できます。実際に水に浮かべると、RC²シリーズ1の方が喫水が浅いです。
 次に気になったのがリップのサイズです。リップの角度や形状は似ていますが、RC²シリーズ1の方がRC1.5に比べてリップが小さく、全長が中央部で1.5mm短くなっています。リップの厚みはRC1.5の方が薄くエッジがシャープです。普通に考えれば浮力が大きく、リップが小さければ、潜行深度は浅くなると予想されますが、これだけは内部ウェイトの位置による潜行角度も影響するので、断言はできません。この点はスイムチェックでしっかりテストしたいと思います。

  RC² Series 1 RC1.5
Body Length 60.0mm  59.0mm 
Max Width 21.0mm 19.5mm
Tail Width 7.5mm 6.5mm
MAX Height 24.0mm 25.5mm
Lip Length 13.5mm 15.0mm

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噂のニューRCクランクが到着


P1010953  http://granbass-blog.teckellure.com/2011/02/post_0635.html”>話題のラッキーストライクのRCクランクをバスマスタークラシックのお土産でいただきました。値段はアメリカで6.5ドルと、思ったより高めでこれまたhttp://granbass-blog.teckellure.com/2010/11/kvd_d15a.html”>話題のKVDクランクよりも1ドル以上高いですが、パッケージにはリック・クランの写真はなく、かなりチープな感じです。カラーはラッキークラフトのカラーにそっくりです。
 このニューRCクランクですが、ラッキークラフトのRCクランクと混同しそうでかなりややこしいです。正式な呼称はRC²(RCスクエア)というみたいです。英語で二乗(じじょう)のことをスクエアと表現します(ちなみに三乗はキュービックと表現します)。RC2と表記していはいけません。
 ただでさえ、ややこしいのに、さらにサイズ別にシリーズ1(2/5オンス、11.2g)、シリーズ2(1/4オンス、7g)、シリーズ3(3/20オンス、4.2g)があって、数字が大きくなるほどサイズが小さくなります。ルアー自体にはサイズ表記はありません。
P1010955  つまり、RC²のシリーズ1がラッキークラフトのRC1.5に対応し、RC²のシリーズ2がラッキークラフトのRC0.5に対応するような感じです。ちなみにKVDクランクのKVD1.5とKVD2.5はラッキークラフトのRC1.5とRC2.5とほぼ一致しています。これは釣り人同士で会話をするのがかなり複雑になりそうです。特にアメリカ人って名前を正確に覚えるのが苦手というか、気にしないので、メチャクチャになりそうです。そういえば、KVDがクラシック優勝後の記者会見で、記者が間違ってKVDクランクをRCクランクと呼び間違えて、KVDに強い口調で訂正されていましたね。

これ釣れそう


1697599  個性的なデザインのワームを次々とリリースするグランデバスから、また面白そうなワームが発売されました。その名はフラッシュです。
 5.5インチサイズのフルーク系ですが、写真を見れば一目瞭然ですが、センター部でジョイントボディーのようになっています。さらにボディー後半部はリングボディーのようになっていいます。
 ノーシンカーのトゥイッチングやジャーキングでどんなダートアクションをしてくれるんでしょうか? ただ巻きのスイミングアクションも面白そうです。ネイルシンカーを使ってバランス調整すれば、S字系のアクションをするかもしれません。チャターベイトのトレーラーやワッキーリグもアリですね。1パック6本入りで、4.69ドルだそうです。

バークレーのニューシリーズ・ワーム


4m2z8475  クラシックもいよいよ決勝です。いろいろ写真を見ていて、気になったのがスキート・リースの新しいラッピングボートのHAVOCというロゴ。
 さっそく調べてみると、バークレーの新しいソフトベイトのシリーズ名でした。詳しい違いはまだよく分かりませんが、パワーベイトシリーズやガルプといったシリーズとは違う新たなシリーズで、各ワームはプロのシグネーチャーモデルとなっているのが特徴です。スキート・リースモデルのピットボス、アイクモデルのデビル・スピア、ボビー・レインモデルのクローファッティー、ゲーリー・クラインモデルのザ・デュースがリリースされています。

やっぱりバスプロショップ?


182618_191332637553928_100000315784  先日、http://granbass-blog.teckellure.com/2011/02/post_0635.html”>リック・クランの最近の動向を紹介し、彼がBPSとの契約を解消したと紹介しましたが、今日、リック・クランはフェイスブックで今季彼が乗るボートの写真をアップしました。
 ボートはこれまで通りナイトロで、ラッピングにはBPSのロゴ(トーナメントシャツにもBPS)が・・・。リック・クランは昨シーズンはバスプロショップのリック・クランシグネーチャーモデルのロッド&リールを使っていましたが、今季からはライト&マクギルと契約しました。つまり、完全にBPSとの契約を解消したわけではなく、契約内容を変更、縮小したということなんでしょうか? そういえば、バスプロショップオリジナルのラッキークラフトのRCクランクシリーズはまだオンライン上で普通に購入できますが、バスマスタークラシックの会場横のエキスポではラッキーストライクのRCクランクが発表されるようです。なんか、ややこしすぎます。

ラッキークラフトの微妙な後出し


Llp105s238gm 知らないうちにラッキークラフトUSAからスキート・リースのシグネーチャーモデルのトリプルジョイントのLL(リップレス)ポインター・スマッシャーが発売されていました。写真を見れば、最近、http://granbass-blog.teckellure.com/2011/02/post_efc0.html”>買収で話題となったセビルのマジックスイマーにそっくりですが、マジックスイマーはダブルジョイントだったので、こちらの方がジョイントが1個多めで”お得”というわけです。サイズは4インチで1/2オンス。価格は15.99ドルぐらいで売られています。
 正直、今頃?って感じがしないでもないです。マジックスイマーは2008年に入手困難になるほどの大ブレイクをし、その後はhttp://granbass-blog.teckellure.com/2009/02/post_5293.html”>ストライクキングのセクシースイマーやストームのキッキン・スティックなどのノックオフが発売されました。他にも数多くのリップレス・ジョイント系スイムベイトが発売され、今ではマジックスイマーのブームも落ち着いた感があります。そんなタイミングでのLLポインター・スマッシャーの発売です。ラッキークラフトの看板スターでもあるポインターの名が付いたジャンルの違うルアーがたくさん発売されるのも、個人的には疑問です。
 ラッキークラフトはポインターやステイシー、LVシリーズやRCシリーズ、BDSシリーズなど、ボクとってなくてはならないルアーを数多く世に送り出してきた日本を代表するルアーメーカーです。それだけに、これまでに数多くのルアーがコピー、パクられてきました。パクられ放題では悔しいとは思いますが、たとえプロスタッフの要望でも、ラッキークラフトはマネする側には回ってほしくなかったなあ・・・。なんか微妙です。http://www.luckycraft.com/luckycrafthome/Products/jerkbait/smasher105.htm

トライトンがB.A.S.S.の公式スポンサーへ


B_triton_logo_267x89  今週には、ついにバスマスタークラシックが開催されますが、アメリカでは次々と大きなニュースが飛び込んできます。
 2月11日、B.A.S.S.はトライトンボートが再びすべてのトーナメントの公式スポンサーになったと発表しました。今シーズンはスキーターとトライトンの2本柱がオフィシャルボートとなり、バスプロショップがタイトルスポンサーのバスマスターオープンのみ、さらにナイトロボートがオフィシャルボートに加わります。
 一方、長年トライトンに乗ってエリートシリーズを参戦していたアーロン・マーテンスは今季からフェニックスボートと契約したそうです。タイミング的には悪いですが、昨年秋にはラス・レーンもバスキャットからフェニックスへ移籍しており、エリートシリーズでのフェニックスボートの割合が少し増えつつあります。